薬剤師がAIを相棒にしたからこそできること
こんにちは。PS(ペーシェントサクセス)マネージャーの小島(@pharmacist_mika)です。 私はリモート薬剤師としてPSチームを取りまとめています。
PSチームについて知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
「リモート薬剤師」という言葉を聞いても、具体的なイメージがわきにくいという意見をよくいただきます。そこで、「リモート薬剤師」の新しい働き方について紹介します。
薬剤師の時間の使い方への違和感
以前、私は実際の調剤薬局に勤務していました。
長年通ってくださる患者さんの過去の薬歴を読み込み、今回の処方内容を確認し…ようやく服薬指導の準備ができた!と思ったときには、数分から数十分が経過していることが多くありました。
特に、じっくりお話ししたい患者さんへの事前準備には時間がかかります。
1日に対応できる患者さんは30人程度が限界でした。
患者さんとしっかり向き合うための準備をしたいのですが、忙しい時間帯は直近の薬歴を読んで、そのまま服薬指導をすることもありました。
初めて担当する患者さんの場合は、さらに時間がかかってしまい、実際に患者さんと会話する時間が十分に取れないこともしばしば。
この「薬剤師の時間の使い方」に、私はずっと違和感を抱いていました。
「もっと効率よく準備して、患者さんとお話しする時間を確保できないものか?」
この記事を読んでいる薬剤師の中にも、同じような違和感を持っている方がいらっしゃるかもしれません。
AIを相棒にして時間を有効活用できた話
現在、私はリモート薬剤師として勤務しており、1日に100名を超える患者さんに対応できています。 以前は1日30人が限度だった私が、なぜこれほど多くの患者さんに対応できるようになったのか?それは、AIを相棒にしたからです。
例えば、私が患者さんとチャットでお話ししている間に、AIが他の患者さんの情報を読み込みます。
AIは、私に患者さんへのアドバイス案や方針を提案してくれます。
(患者さんの情報は厳重なセキュリティで保護されています)
私は、AIが提案したアドバイス案をもとに、患者さんとチャットでお話をします。
過去の情報も簡潔にまとめられているので、数日分のやり取りを読み込むよりも、よりパーソナルな会話ができるようになりました。
以前、私一人で薬歴をチェックしていたときと比べると、現在は患者さんの情報がはるかに把握しやすくなりました。
情報を読み込む時間が短縮されたことで、その分患者さんとお話しする時間を確保できるようになっています。
患者さん自身も、過去の会話も理解したうえで一人ひとりに合わせたやり取りができることで、より満足度の高い相談ができているという声をいただいています。
AIを相棒にすることは難しいのか?
実は、PharmaXでは自社で管理画面のシステム(顧客管理ツール)をエンジニアが開発しています。
この管理画面を開発するにあたって、薬剤師にも意見を求められることがあります。
薬剤師の意見を取り入れながら、システムを開発していただいているため、薬剤師の使いやすいように日々アップデートされています。
そんなお話をカジュアル面談でもしているのですが、お話終わると
「AIを実際に薬剤師の業務に使うのは難しいのでは?」と質問をいただくことがあります。
安心してください!
この管理画面システムにAIが組み込まれているため、特別難しい操作は必要ありません。
薬剤師が実際に使って、エンジニアにすぐに使い心地を相談できるからこそ、「使いやすさ」を重視した設計になっています。
AIという言葉を聞くと、「薬剤師には未知の分野だ」と敬遠してしまう方もいるかもしれません。
ただ、実際はそんなことはなく、PharmaXの薬剤師にとって、現在AIは頼もしい相棒なのです。
言わば、自分の分身のようなものです。誰でもすぐに使いこなせるようになりますので、安心してくださいね。
私たち薬剤師は、PC1台あれば、スムーズにAIと協働できる時代になりました。
AIは患者さんの医療体験を向上させる
私たちリモート薬剤師は、AIを活用することで、日本中の患者さんにより個別化された満足度の高い対応ができるようになりました。
これは薬剤師の働き方を変革すると同時に患者さんにも大きなメリットをもたらしていると確信しています。
医療業界でAIなどのテクノロジーをさらに活用できれば、患者さんへのアドバイスがより適切になり、相談時間や居住地による医療体験の格差も解消できるのではないでしょうか。
AIを相棒にした医療体験はまだ発展途上ですが、私は薬剤師の多様な意見を取り入れることで、さらに良い医療体験を創造していけると考えています。
最先端の医療体験を共に創り、日本の医療を変革したい!そんな熱意のある方、ぜひ一緒に働いてみませんか?
興味をお持ちの方は、ぜひこちらからご応募ください。心よりお待ちしております。