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複数社のスタートアップで培った経験の集大成をPharmaXで!〜尾崎さんインタビュー
PharmaXにはエンジニア2号社員としてジョインし、今ではエンジニアマネージャーを務める尾崎さんにインタビューをしたいと思います。
尾崎さんには、ちょうど1年ほど業務委託エンジニアとしてPharmaXに関わっていただいたあと、2021年5月から正社員として入社いただきました。
本日は尾崎さんのこれまでの人生を振り返って、なぜPharmaXにジョインすることにしたのか、深掘りしたいと思います!
(聞き手:上野)
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尾崎皓一
立命館大学/大学院修士卒
新卒で大手SIerのTIS株式会社に入社し、基幹業務システムパッケージ(SAP)の導入コンサルやプロジェクトマネージャーとして勤務。化学系メーカを中心に財務会計、管理会計、BI部分の導入を主に担当。
2015年に退職し、フリーランスのwebエンジニアとして独立。複数社のスタートアップの立ち上げ、グロースを経験。バックエンド、インフラに軸足を置きつつ幅広く担当。
--- 尾崎さんは、はじめは業務委託としてPharmaXに関わっていただきましたが、そもそもPharmaXにご興味を持たれた理由を改めて教えてください
母が薬剤師をしており、地元・大阪で7店舗の処方箋薬局を運営する会社の役員をしています。
学生の頃から母の仕事の話をよく聞いており、マニュアルオペレーションが多く、課題の多い業界だなぁと感じていました。
そんな中、辻さん(弊社代表取締役)から
「患者と医療者間に”距離”が存在する」という課題感やPharmaX
のビジョンを聞き、非常に共感したことがきっかけです!
地方の薬局は今でもシステムで代替可能な仕事に、専門性が高く知識豊富な薬剤師の時間がほとんど費やされています。
エンジニアリングの力で非効率な薬局業務を改善することで、患者さんと薬剤師さんの接点を増やすお手伝いをしたい!と考えジョインを決めました。
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大手SIerのシステム導入の現場で感じた理想と現実のズレ。一念発起して上京
--- たしか新卒では、大手SIerに入ったんですよね。働いてみて、実際、どうでしたか?
新卒で大手SIerに入社し、業務システムの導入をやっていました。
日本企業の海外支社へのシステム導入など、海外にも出張することもありましたね。
その中で自分の導入したシステムが、現場では使われないということを経験しました。
システム開発サイド、発注者サイド、システム利用者での思惑のズレがあり、中間管理職として政治的な板挟みもたくさん経験しました。
そういったユーザー置き去りのシステム導入に嫌気が差してしまったというか……
実際に使ってもらえる人の声を聞いて、価値を届けることに注力したい!サービスを自分で作りたい!と憧れるようになりました。
--- それで、起業を目指して上京されたんでしたよね?
会社の同期でたまたま仲のよかった2人と自分たちで一からサービスを作ろうと考えて、2015年に上京しました。
でも、本当に軽いノリで、深くは考えていなかったですね……笑
3人でワンルームに住みながら、何をやろうかと議論する日々でした。
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--- 上京された当初は何をされいてたのですか?
なんとなくスタートアップに憧れがあったので、スタートアップ界隈の人に話を聞きにいって、その内容をまとめたメディアを作っていましたね。
起業したいと思って上京したものの、明確な事業軸やこれがやりたいという明確な目標があったわけではなかったので、模索する日々が続きました。
ただ、そうやっていく中で、割とすぐに仲間達のやりたい方向性がバラバラだということに気づいてしまいました(笑)。
特に、ぼくは、0 → 1 で事業を考えることよりも、そういった人たちをサポートする方が向いているんじゃないかなと思い始めたんです。
結局、各々の道を行こうということになり、今後のことをゼロベースで考え直さなければいけなくなってしまいました。
--- 一度スタート地点に戻ってしまったんですね。そこからどうされたんですか?
一度考えをリセットしてみて、一から本当に自分のやりたいことを探し始めました。
いわゆる「自分探し」ってやつですね。
この時期に自分の職業について人生初めて本気で考えました。
起業やスタートアップに関係することは、マーケティングや財務など、何でも広く勉強しました。
その中で、エンジニアリングなら本気になれそうだなと感じ、真剣に勉強し始めたのです。
スタートアップで武者修行。フリーランスを続ける中で感じた限界
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--- その後のエンジニアキャリアを振り返っていかかですか?
ぼくは非常に運が良かったと思います。
勉強を始めてしばらくして、運良く拾ってもらったスタートアップで、ほぼ最低時給で働き始めました。
これまで4、5社のスタートアップに関わらせていただき、さまざまなステージの会社を見ることができました。
マンションの一室から始まったような会社が100人規模になるまでを見ることもできましたし、いわゆるエンジニア組織の苦悩みたいなものもたくさん見てきました。
技術者としては、いろんな会社に関われたことで、いろんな技術やアーキテクチャに触れられたことも大きいですね。
--- 尾崎さんは、かなり濃いご経験をたくさんされてきたと思いますが、これまでのエンジニア人生で一番印象的だったのはどんな経験ですか?
やはり創業期から関わっていたスタートアップが、バイアウト(買収)されたことですかね。
チーム解散後も、ぼくは1人エンジニアとして買収先でサービスの保守・運用を任されることになりました。
結局、そのサービスは買収先で上手くいかずクローズされることになってしまったのですが、その時のクローズ作業も自分一人で行いました。
買収後のロードマップが明確ではなかったことがクローズの原因だと思うのですが、当時の自分には何もできませんでした。
--- これまでで一番辛かったご経験はなんでしょうか?
やっぱり一番つらいタイミングは、事業が伸び悩んだ時期ですね。
ぼくみたいに複数社のスタートアップでエンジニアをしていると、一度はぶち当たる壁なのかもしれません。
事業が伸び悩むと、どうしてもチーム間の溝ができて雰囲気が悪くなっていきます。ある程度は仕方なくても、結果が出ていないところに対しては他のチームは厳しく接してしまうものです。
結果が出ず、チームみんなが辞めてしまうことも目の当たりにしました。
--- なぜこのタイミングでフリーランスとしての働き方を辞めて、PharmaXに正社員として、ジョインしようと思われたんですか?
まずは、エンジニアを始めた頃に拾ってくれたスタートアップが、ある程度大きくなって落ち着いてきたことが大きな理由です。
これまでのスタートアップとの関わり方を振り返った時に、本当の意味で組織に欠かせないエンジニアになれただろうかと、ふと疑問に感じる瞬間がありました。
エンジニアとしてバリューを出してきた自信はありますが、果たして会社の方向性にまで大きな影響を及ぼせたかというと、そうではないな、と。
--- フリーランスのままでは、会社への関わり方に限界があったということでしょうか?
もちろん会社にもよりますが、業務委託という立場ではやはり組織の中心には立ちづらいですよね。
能力的な差の以前に、結局自分に足りなかったのは覚悟だったのではないか、と。
自分の人生をかけてフルコミットして、組織の未来に自分自身が責任を負えるようになりたいという思いが、フツフツと湧き上がってきました。
業務委託として関わっていく中で、真剣にPharmaXに誘ってもらったことを機に、正社員としてジョインすることにしました。
PharmaXにフルタイム社員としてジョイン!PharmaXで成し遂げたいこと
--- 今後PharmaXで成し遂げたいことや意気込みなどがあれば是非!
薬局全般の業務効率化はPharmaXにジョインした当初から追い求めたいことの一つです。
人がやらなくても良い作業や対物業務をどんどん置き換えていきたい!
そうすることで薬剤師が医療の質の向上し、人に向き合える時間を増やしたいと考えています。
複数社のスタートアップ を経験してきた集大成として、PharmaXの目指す未来のためになりふり構わず何でもやっていきたいと考えています。もちろんエンジニアなのでエンジニアリングに軸足は置きつつですが。
フェーズによってやることは目まぐるしく変わると思いますが、その時々の状況下で、一番バリューが発揮できそうなポイントはどこかを考え、流動的に動きたいと考えています!
--- 長々とありがとうございました!それでは、最後にPharmaXにご興味があるエンジニアの皆さんへメッセージをお願いします!
toCサービス的に患者さんに最高の医療体験を届けることも追求しながら、薬剤師向けの業務システムとして業務効率化も追い求めるPharmaXのプロダクトはエンジニアとして非常にやりがいがあると思います!
PharmaXのエンジニアチームは10名程度のまだまだ発展途上のチームです。
ご興味を持っていただいた方はぜひお話しを聞きにきてください!
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お知らせ
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