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今週もInterFM「ビジプロ」にて代表の辻が成功の秘訣や失敗談について話しました!

株式会社YOJO Technologies」から「PharmaX株式会社」へ社名変更いたしました。この記事は社名変更前にリリースしたものになります。

こんにちは!広報担当の吉澤です😊
前週に引き続き、4/24(日)にInterFMラジオ「ビジプロ」に代表の辻が出演しましたので、内容をご紹介します‼️

前週は規制の壁やYOJOの注目領域についてお話していますので、以下の記事もぜひご覧ください✨


この記事は、InterFMで毎週日曜20時30分から放送されている番組「ビジプロ」で放送された内容を記事化しています。ビジプロは、「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」などの書籍や、個人M&A塾「サラリーマンが会社を買うサロン」で知られる事業投資家の三戸政和さんが、さまざまな分野の先駆者をゲストに招いて話を聞き、起業や個人M&Aなどで、新たな一歩を踏み出そうとしているサラリーマンを後押しする番組です。

4/30(土)までの限定で、ラジコで以下よりフリータイム視聴もできますので、ぜひ併せてお聴きください!

辻が考えるビジネスに必要な3つの力

(三戸さん)本当は教えたくないビジネスに必要な力を三つ挙げるとしたらどういったものになりますか?
(辻)まず一つ目が言語化力、抽象化力。二つ目がシステム思考力。そして三つめが巻き込み力ですね。この三つがビジネスにとってよりインパクトを及ぼす上で重要なのかな、と最近感じています。

その1:言語化力の鍛え方

(三戸さん)言語化力はどういったところで必要なんですか?
(辻)まずそもそも、言語化できていないということは理解できていないということと同じかな、と思っていて、やはり何か事象に対して言葉を当てはめることで初めて理解できる、そして理解できるからこそより深堀りすることができ、次のアクションも明確になるので、すべてのスタートラインだと思っています。

(三戸さん)言語化力はどうやって鍛えたんですか?
(辻)まだまだではあるのですが、弊社では毎日日報というものを書いていて、これはやったことを書くというような単純なものではなく、学んだことをしっかり言語化して、みんなにシェアしようという取り組みです。コルブの経験学習という学習理論があるんですけど、
①日々の仕事で具体的な経験をしましょう」
②振り返りをしましょう
③振り返ったものを抽象化言語化して、より汎用的な知識に落とし込みましょう
④それを転用という形で次のアクションに活かしましょう
という一連のサイクルをぐるぐる回していくという経験学習モデルと言われているものなんですね。私たちはこれを日報に取り入れていて、日報を書くことでこのコルブの経験学習モデルを回して、より言語化力を鍛えていくことをしています。

(参考:コルブの経験学習とは?)


(三戸さん)日報に雛形はあるんですか?
(辻)いえ、雛形に乗せすぎると固くなってしまうので、雛形を用意しているわけではないですが、上手い人の日報を皆参考にしています。
すごく難しく考える必要はないと思っていて、ただ毎日の日記よりもう一段階、二段階深くしていこうという意味合いかもしれないですね。

(三戸さん)辻さんは全員の日報を見ているんですか?
(辻)見てますね。これがビジネスのコアというか基本かな、と思っておりまして、ここをちゃんと鍛えていくことが会社全体の強さになってくると思っているので、定期的にフィードバックをしたり、コメントを書いたりしています。上手い人のを見て、自分もこうやって言語化できるようになりたい、と思えるような文化にしています。

その2:システム思考力

(三戸さん)二つ目のシステム思考力はどういったものなのですか?
(辻)一つ目とも絡んでくるのですが、より全体をきちんと捉えましょう、ということですね。
 例えば組織の課題があった時に、A という部署でちょっとBさんCさんの関係が若干悪いです、同じような構図が同じ部署の他の所でも起こっています、となった時に、個別の事象に対して対策というか解決策をやったとしても、そこだけでは良いかもしれませんが、根本解決には至らなかったりもするじゃないですか。
 そういう時に、部門全体、部署全体でどういう力学が働いていて、というように全体感をまず把握する、そしてそれも部門だけではなくて全社的にはどうか、とか、1年前と比べてどうか、といったように色んな全体像を広げていって、マクロで捉えて、そうすることで根本の課題はここではなく、もう少し上の所を切り替えないといけないようね、というようになると思うんですね。すごく抽象的な話になってしまいましたが(笑)
 やはりこれができるかどうかで、ビジネス力の大きな差を生むかな、と考えています。

その3:巻き込み力

(三戸さん)そして最後は巻き込み力ですね。
(辻)一つ目の言語化力と二つ目のシステム思考力は、現状を把握して課題を抽出するみたいな所だと思うんですけど、それをいかにできたとしても、最終的にそれをアウトプットして物事を変えていかないと、やはり意味がないじゃないですか。そうしたときに、やはり一人でできることには限界があるので、いかにそれを巻き込んで行くのか、というのはとても重要だと考えています。
 
 これは、感情も含めてですね。要は「僕はこれがしたいんだ!」という思いも当然巻き込み力の一つですし、あとはきちんと構造を把握して正しいアクションを導き出しているという論理性ももちろん巻き込み力の一つであって、それって「頑張っていこうぜ」という簡単な話ではなく、色んな要素が詰まって、巻き込み力につながっています。過去の実績があるから、この人についていけばいいんだ、というのも巻き込み力の一つですね。
 
 今回挙げた三つの項目はそれぞれサブ要素みたいなもので、それを実現するためにやるべきことがたくさんあると思うんですけど、まずはこの三つを意識しながら仕事をすると良いのかな、と思います。

意外に見落としがちだけど必要な力”マインドセット”

(三戸さん)事前に意外に見落としがちだけど必要な力はマインドセットということをお伺いしましたが、これはどういうことですか?
(辻)マインドセットは一言では言い表せないのですが、YOJOで定義しているのは、
・「ミッションフィット」このミッションを達成したいとどれくらい思っているのかとか
・「当事者意識」を持って物事に取り組んでいるのか
・「オーナーシップ」自分の人生の主人公としてふるまっているか
・「全体最適視点」を持っているか
といったようなことを総称して「マインドセット」と呼んでいます。

 やはりベースのマインドセットがある人とない人では成長スピードが驚くほど違うと思っていて、新卒であってもすごいある方もいらっしゃいます。年齢が関係ないからこそ一番重要なことだと思っています。マインドセットさえあれば、先ほどの三つの力は意識しながらやっていけばなんとか習得はできると思っています。

リモートワークでも”マインドセット”を浸透させる秘訣

(三戸さん)例えばオンラインで働いている薬剤師の方も結構いらっしゃると思うのですが、その方々にはどのようにこのマインドセットを浸透させているのですか?
(辻)まず前提として、マインドセットの高い方を採用しているっていうのはありますね。私たちは患者満足度世界一を目指しているので、それに共感しているか?とか、また他社さんで他の領域ではあるけどとても突き詰めている体験があった時にそれを患者様向けにやっていこう!というマインドを持っているかを面接段階で知りたいと思っています。
 関連する書籍を候補者の方にお送りして小論文を書いてもらうということを、特に薬剤師の方にはやっていただいていますね。

(三戸さん)小論文!?
(辻)小論文となると、やはり思いがないと書けないじゃないですか。やめようってなる人もいると思いますし。また、小論文の文章からも思いがこもっているかどうかがにじみ出てきます。小論文を通して、マインドセットが弊社と一致しているかどうかを確認させていただいています。

 その上で、毎日ミッションを意識するような朝会や会議をしています。例えば会議の際に、ミッションチェック担当を決めるのですが、その担当の人はその会議中はミッションの観点で物事を見ておいてくださいね、そしてミッションからずれていたら教えてください、ということにしています。やはりどれだけ意識していても会議に集中してしまうとミッションからずれてしまうことは起こりえるので、こういった施策をしています。

(三戸さん)つまり、例えば患者満足度世界一の観点になっているか、会社寄りの意思決定になっていないか、ということとかですかね?
(辻)そうです。行動指針として、従業員や株主とかより患者さんをとにかく最優先にする、医療に対する倫理観を持とう、ということを置いているんですけど、稼げるならこっちのほうが良いんじゃない?みたいにちょっとでもブレてしまったら、ミッションチェック担当の人が患者さんの視点から立つと別のほうが良いですよね?とアラートを出します。
 これは重要だと思っていて、ただミッションとか言語化とかをしていても、それが日々の意思決定に反映されていなければ全く意味がないので、このように仕組み化しています。

実は創業初期のアイディアが大コケだった?!

(三戸さん)これから起業する人に、学びの一つとしてお伝えするという意味もこめて失敗図鑑というのを集めているのですが、辻さんの失敗といえばどういったものがありますか?
(辻)そうですね、失敗は本当に大小いろいろあるんですけど、やっぱり一番は、とにかく創業初期のアイディアが大コケしたことですね(笑)
 これはすごくカッコ悪い話なんですけれども…今でこそ私たちはオンライン薬局事業というものを作っているのですが、当初は、クリニックをIT実装したフランチャイズをやろうと思っていました。

(三戸さん)簡単に予約できるよーといったようなシステムをクリニックに売る、みたいな感じですか?
(辻)そうですね!クリニックは待ち時間が長かったりとか、問診を手書きで書くけど医者にあまり伝わってないとか、様々な課題がありますが、そこをIT実装することでシームレスな医療体験にしたりとか、より利便性を向上しようという発想で当初は活動していました。

(三戸さん)たしかに何回も名前と住所と電話番号を書くことがあって、まとめてほしいと思うことがありますよね。ITを使ってまとめていこうというビジネス、それが全然ダメだったということですか?
(辻)結論としては、本当に開業直前まで行って、院長先生にも来ていただいて、物件も見つけて、銀行から融資を受ける直前まで行きました。
 ただ、そこまで行ったときに、事業の解像度があがってきて、これって、まずクリニック一店舗は作れるだろうなと。つまり、ちょっとした事業は作れるかもしれないなと。ただ、自分たちが目指している患者満足度世界一には到底到達できないだろうなと思いました。
 理由は、医者はスキルもあってお金もあるので、フランチャイズに頼らなくても自分で開業できるんですね。なので今後、数店舗、数百店舗、数千店舗に広げていくにあたって、そんな数の医者のニーズを満たせそうにもないなという感覚が、徐々に活動していく中で見えてきました。でもこのクリニックをやるには、法律的にも医者が院長として絶対必要なんですよね。そこのジレンマみたいなものがあって、絶対乗り越えられないものではないかもしれないけれど、非常にハードルが高いなと思い、諦めるに至りました。
 
 でも、本当に創業メンバーのエンジニアには、このクリニックで世界を変えるんだくらいの思いで来てもらっているわけで、自分もそれに酔っちゃっているわけですよ!起業家によくあるパターンだと思うんですけど、この世界を作るのは自分だ!みたいな(笑)なので、なかなかこのアイディアがイケてないとは素直に思えず、客観的事実としては判明しているのに何か自分の中では認められないみたいなところがあって、そこが自分の中ではすごく失敗でした。

起業家に頑固さは必要ないと学んだ

(三戸さん)もう少し前に進んでみようとかならなかったんですか?どこでブレーキがかかったんですか?
(辻)共同創業のメンバーからこれは厳しいと思うと言われたときですかね。あとは、私たちの株主の方からもちょっとこの事業はスケーラビリティがないよね、と言われました。でも自分としては、みんなから反対されればされるほど起業として可能性がある、とよく言われるじゃないですか!(笑)これはついに自分のタイミングが来たな、と当時酔っていたんですよね。自分の世界に頑固になってしまっていた時期がありました。
 
 この過去を振り返って、起業家に頑固さは必要ないと思うようになりました。この失敗から学んだ一番の教訓で、むしろ今では、周りに自分より優秀な人を集めて、その人の意見とかを、色んな角度から意見をもらって、それを咀嚼して最終判断をするという意思決定プロセスをきちんと作ることが一番重要だな、とこのダサい経験を経て痛感しているところです。

(三戸さん)一人でできることには限界があるよ、ということですか?
(辻)それもそうですが、雑な意思決定してはいけないというところですね。頑固な起業家は上手く跳ねれば数年は上手く行ったり、一つの事業が上手くいったりする可能性は十分あると思うんですよ。ただ、自分がやりたい事業は、数十年に渡って中長期で成長していく会社、それが患者満足度世界一を目指す会社なので、そんな雑な意思決定をしてはダメだなと。あくまでミッションに対するこだわりはあってもよくても、その手段である事業とかに関しては徹底的に自分を疑って、みんなの意見を取り入れていく。ミッション以外はこだわらないっていうことの重要性をすごく思っています。

オンライン薬局に挑戦することになったきっかけ

(三戸さん)初めは自分は行けると思って、でも周りからは反対されて、最後落としどころはどうなったんですか?
(辻)とりあえずいったん初期アイディアの事業を走らせつつ、いくつか他のアイディアを考えていきました。その時に現在のオンライン薬局というアイデアが出てきて、いったん3カ月はクリニック事業のことは忘れて一旦オンライン薬局をやってみようというジャッジをしたんですよ。それはもちろん株主や共同創業と話し合った上で、3カ月集中しようと。とにかくまず小さく検証して可能性があるのかどうかをまず見てみよう、それまではクリニックのことは保留にしよう、ということをしました。
 そこから3カ月やっていく中で確度が上がってきて、しかも中長期の絵も描けてきたので、自分の中でもやっと自分の成し遂げたいミッションに行ける可能性が十分あると思えるようになりました。クリニック事業に対する自分の頑固さが間違っていたことを3カ月という期間をあえて区切って活動したことで納得できました。

人生とは選択の総和である

(三戸さん)独立したい、起業したい、といったリスナーさんが多いので、そのようなリスナーさんに一言おっしゃられるとしたらどんな言葉をかけますか?
(辻)自分がすごく大切にしている言葉で、「人生とは選択の総和である」っていう言葉があって、一日大小合わせて一万くらいの意思決定をしているといわれているのですが、人生って意思決定の積み重ねでしかないな、とこの言葉を聞いたときに思いました。
 研修医をやめたっていう意思決定もそうですし、今日何を食べるか、ラジオに出演するか、っていうのも一つの意思決定。その決定次第でまた新たな出会いに繋がることもあるので、その一つ一つの意思決定をすごく能動的に主体的に向き合っていくのが、人生との向き合い方としても重要で、起業家のスタンスとしてもすごく重要だと思っています。

追記:YOJOバイブル3冊を紹介

番組のご紹介は以上です。最後まで読んでくださりありがとうございます😊もっとYOJOのことを知りたい方はお気軽にtwitterでDMいただければと思います✨お待ちしています!
吉澤twitter @ito_Pharmacist

また、YOJOは以下の3冊の本を参考に組織作りをしています。ご興味のある方はぜひ読んでみてください!

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