4人目のエンジニアとして入社し1ヶ月経過したので感想を書きます
株式会社YOJO Technologies」から「PharmaX株式会社」へ社名変更いたしました。この記事は社名変更前にリリースしたものになります。
YOJO Technologies(現社名:PharmaX株式会社) エンジニアメンバー4人目として2021年11月よりお世話になっているbonです。12月で1ヶ月が経ったため、これまで感じたことや考えたことを振り返りつつ、今後について思っていることをありのままに書きます。
良いエンジニア組織を作りたいというモチベーションの原点
新卒からある程度エンジニアリングに関わってきてから、良いエンジニア組織を作りたいという気持ちが今も続いています。基本的に開発というのはほぼ1人で完結しないことが多いからです。
そもそもなぜそう感じているのか、何が目標なのかを伝えるにあたり、私が何者かということを先に軽くお伝えします。
私は新卒以来14年くらいずっとIT業界で仕事をしてきました。SIerのSEからスタートし、ベンチャー企業のバックエンドエンジニア、大手Web系企業でエンジニアリングマネージャーを経験し現職に至ります。
SIer時代では意欲ある同僚にも恵まれ、チームとしてすごく良い働き方ができました。しかしながら全社の雰囲気はまだまだアジャイル開発や開発チームの組織的な動きには追随できておらず、良い開発組織を作ることは困難でした(そもそもそういう権限がないのでしょうがない)
次の職場ではアジャイル開発を導入するところから関わらせていただき、チームが機能していく、良い組織になっていくところを自分も参加しつつ経験することができました。0→1のチームビルディングはできたため、今度はマネージャーとしてチームメンバーの育成や組織戦略にも関わりたいなと思い、もう少し大きな企業へと転職を決意しました。
そうしてマネージャーになった私に待っていたのは試練の連続でした。
立場の違いで発生するコミュニケーションのすれ違いや情報の非対称性、不明瞭な役割分担から生まれる中途半端な権限移譲など、私が想定する大変さを超えるものがマネージャーの仕事でした。おまけにミーティングで毎週の稼働時間が埋まることで自分が自分を考える時間やチームを考える時間も奪われていたように思います。
そんなこんなで自分の中のマネージャー像と本来自分がやりたかったことってなんだっけ?ということをAmazon Primeで映画を観ながら色々考えた結果、元々興味のあった医療業界の革命児となりそうな現職へと転職することにしました。
良いエンジニア組織とは
さて、そもそも「良いエンジニア組織」という定義も曖昧のため、ここで私の考えを書いておきます。
なんだかどっかで見たような当たり前のことを書いたのですが、私の考えるよいエンジニア組織は、Team GeekのHRTの原則や五常の仁のように、個人ではなくチームとしての成果を優先して協力的になれる人たちの集まりであることが前提です。例えばYOJOでは率直なフィードバックや建設的な議論に弁証法を利用していることもあり普通のエンジニアに対しても意思決定を移譲される場面が多々あります。そのため、お互いの意見の尊重や信頼関係の重要性も増すので、HRTや仁はとても大切なものになります。また、それらを実現するためには自ら越境することも重要な要素です。
そして守破離。スタートアップから大手企業まで含め、最初はベテラン先輩の真似や成功している企業の真似をし、徹底的に成功する方法を民主化していくことを始めるでしょう。最初からオリジナリティのある戦略が確かに魅力的ではありますが、私の考える良いエンジニア組織においては歩調を合わせること、手法を徐々に浸透させていくことの重要性が大事です。
とにかく人を増やさなきゃどうしよもうない
ようやく本題です。
結局良いエンジニア組織を作るにせよ何をやるにせよ、人を増やさなければスタートアップはどうしようもないなということを改めて痛感しております。
まず自分の仕事が減らない。そして自分の不得意なことをしなければならない。それがたとえ一時的にスピードを落とすことになってもです。どんなに素晴らしい組織でも1人の力でやれることは限られます(もちろんずば抜けてすごい人がいればそれがベストですが、宝くじレベルですよね)。それくらい採用って大事だと思っています。特にスタートアップでは急加速が突然必要になることもよくあるため、急に多くの人材を採用しなければならない状況も生まれがちです。しかし正しき戦略なくして人は急には集まらないわけです。事実、弊社のエンジニア正社員メンバーは創業して3年の現在CTO含め5人です。スケールしているとは言えないメンバー数ですよね。
そういう背景もあり、今は採用に結構な力を入れています。とはいえ適当に必要な人を採用するわけにはいかず、YOJOの文化・価値観・ミッションを体現してくれる方を探す必要があります。
これは私の好きなHARD THINGSやZERO to ONEにも書かれているとおり、組織の文化は最初から徹底されていなければ、後から変えることが難しいことを私もいつも感じているからです。じゃあYOJOらしさってなんだ?っていう話になるわけですが、これを語りだすとやたらと長くなるのでとりあえず弊社のエンジニア組織紹介ページを見てください。
ちなみに上述したエンジニア組織紹介ページにも記載のあるように、YOJOのエンジニアは基本的に役職ではなく役割で自分たちの仕事を定義しています(と、私は思っています)。今の私は採用担当エンジニアみたいな立場です。私が挑戦したかったエンジニアリングマネージャーという職能の役割に近いよなーと思っていて、結果的に自分のやりたかったことがやれているんじゃないかと感じているところです。
1ヶ月でやったこと
人を増やさなければいけないことが分かったため、何かしらやっていく必要があります。私は凡人のため1ヶ月でやれたことを挙げても2、3個しかありません。とはいえ成果をアピールしなければ何のために転職して好きなことやってるのか分からないのでひねり出して書いてみます。
・YOJOらしさってなんだっけ?をブレストした
以下の図のように、ブレスト形式でエンジニア組織におけるYOJOらしさをメンバーで集まり各自洗い出しました。こういうワークをするとエンジニアの多くは「何のためにやるんですか?それがプロダクト開発にどう関わるんですか?」という目的を聞いてくる人たちが多い印象です。しかし、YOJOエンジニアにはほぼいません。その理由はみんながプロダクトだけの視点ではなく、会社の事業として物事を捉える習慣があるからだと思っています。そしてプロダクトは往々にしてエンジニアリングだけで成り立つものではないと私も思っています。
そこで、このブレストは他の部署のメンバーにもやっていただく予定です。
ちなみにブレストに利用したツールはFigmaです。実は最近、デザイナーさんがFigma、他チームはMiroという状況から、ほぼFigma1つに移行しました。情報がツールで分かれると権限管理や情報へのアクセスに面倒があったりコンテキストスイッチの効率が悪かったり単純に課金が無駄だったためです。
採用にコミットした
エンジニア採用の立て付けを絶賛刷新中です。カジュアル面談は基本的にすべて私が対応し、スカウト文、求人票、面接に向けての他メンバーへの具体的なフィードバックを残すなどをやっています。これからは構造化面接の定義や採用ブランディングあたりにも力をいれていく予定です。とにかくYOJOという企業の魅力を知ってもらい、弊社・求職者それぞれが正しい判断(弊社は欲しい人材、求職者はほしい環境)をできるようしていきます。
まず面談・採用は、求職者と企業側で対等の場であることを常に意識したいと私は思っています。そのため、カジュアル面談はアトラクト(魅力を伝えること、相手に弊社を知ってもらうこと)に力を注いでいます。お話を聞きに来てくださった方が感じているキャリアプランや課題感などに考慮し、弊社のどのようなところで活躍できるか、何を解決してもらいたいかなどを説明するように努めました。真実を100%伝えるために、質問事項に対して答えづらいこともありのままお伝えしているつもりです。そのせいで面接に進んでいただけなかったとしても、それはお互いの期待値がそろっていないだけで問題ないわけです。
私が言うのもなんですが、弊社は他の企業の面談から面接のフローと比較して異彩を放っており、唐突にテストワークを申し出されたりよく分からないゴリ押しをされたりします(笑)。さすがに多くの求職者に失礼というか、違和感を覚えてもらうのもなと感じたため、ここは守破離の「守」を取り入れて、私の受けてきた面談・面接でも好印象だった企業のやり方を真似することにしました。
このような感じで役割エンジニアリングマネージャーっぽく組織戦略と採用戦略をいい感じにやっています。今後はエンジニアメンバーの成長戦略や評価制度、他部署との連携強化について施策などを考えていこうと思ってます。
まとめ
スタートアップでは自分の役割も自分で決めて行動し、人や組織を巻き込んでいくことも必要なスキルです。特に成長フェーズの場合、何もしないという選択肢と何かをするという選択肢で、その後のスピード感が変わるでしょう。まずは色々な可能性を考えながら動いていくことが大事だなと感じています。
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