プロダクトの成長に伴走できる強いエンジニアリング組織を作りたい~古家さんへインタビュー~
こんにちは、広報の上島です。
PharmaXではエンジニアチームの組織体制が変わってきたため、改めてメンバーインタビューをはじめることにしました。
これまでのキャリアやどのような技術的取り組みをやっているのかなどインタビューをしています。
今回は、古家さんにインタビューをしましたので、その内容を記事にしました。 インタビュアーは、エンジニアリング責任者の上野が担当しています。
音声で聞きたい方は、こちらからどうぞ!
プロフィール
PharmaX株式会社 エンジニア 古家 大
PharmaX株式会社 取締役・エンジニアリング責任者 上野彰大
(インタビュアー)
入社したきっかけは、父の病気だった
PharmaX株式会社の古家です。
これまでフリーランスとして6年半、WebエンジニアとしてモバイルアプリケーションやRailsのWebアプリケーションなど幅広く携わってきました。
私がPharmaXという医療系スタートアップに入社した理由は、父親の難病に対する苦い経験があるためです。
当時、対応できる病院が限られ、最先端医療に数百万円もかかったにもかかわらず、治療効果はなくむしろ悪化してしまいました。その時の医師の態度から、患者の立場は弱く医療者の立場はかなり強いと感じたことを今でも覚えています。
そこで、私は患者が医療者へ相談できることや医療リテラシーを上げていくことで、自分のような苦い経験をする人が少なくなるように貢献したいと思うようになりました。
そんな時、PharmaXが運営するオンライン薬局「YOJO」のサービスを知り、日常から健康を意識して予防できる人を増やすことができると思い、入社を決めました。
PharmaXならではの面白さは、薬剤師との距離が近いこと
PharmaXは、自社で薬局を運営しているため、ドメインに詳しい薬剤師とのコミュニケーションがスムーズであり、業界についての疑問や不明点を聞きながらプロダクトを作ることができることは大きな特徴です。
オンラインを中心に薬を販売しているため、他の薬局とは異なるオペレーション作りが必要になります。そのためITをフル活用して薬剤師とエンジニアが二人三脚でオペレーションを開発することが重要で、だからこそ新しいものを取り入れやすい環境でもあります。
薬剤師とエンジニアが一体となったスクラム体制も整えられているからこそ、実際にプロダクトを使用する薬剤師からの指摘は、エンジニアでは気づかない観点も多くあります。
また、データ分析基盤も整備されており薬剤師自身がデータ分析できるようになっています。
このように、医療者と一体となってプロダクト開発を進めることができることは、PharmaXの強みであり面白さでもあります。
未経験からデータ基盤の新規構築プロジェクトのリーダーへ
PhamaXに入社して、まず私はデータ基盤の新規構築プロジェクトのリーダーを担当。
当時の私は、データエンジニアとしての経験がなくゼロから巨大なデータを活用するためのシステムを構築することに挑戦しました。
YOJO事業部が始まってから2〜3年が経った頃で、データ量が爆発的に増加し、スプレッドシートでの管理が困難な状況でした。
当時は、複数のスプレッドシートをGoogle Apps Script(GAS)で結合し、欲しいデータを取るための中間シートを作成、そのデータをさらに分析サマリシート(ダッシュボードのようなもの)に出力し、事業の進捗報告を行っていました。
そこで、私たちはデータ基盤構築のプロジェクトを始め、Google BigQueryにデータ管理を置き換えることでデータ量の多さによるクラッシュ問題を解決することにしたのです。
しかし、このプロジェクトには多くの失敗もありました。
特に、データ基盤構築を進める際に自分たちだけで書籍やネットの情報から解決しようとしたことは大きな過ちでした。
数ヶ月後、外部からのアドバイザーのレビューで無理であることがわかり、再構築することで解決できました。
この経験から、私たちは自分たちがわからない分野については、経験豊富な人を採用することの重要性を学び、強い人を採用するためのアクションにリソースを割くようにしたのです。
いろいろチャレンジした中で、組織体制作りに向いているとわかった
エンジニアには、大きく「プロダクトタイプ」「組織タイプ」「技術タイプ」の3タイプあるとよくいわれます。
私自身、いろいろとチャレンジしてきた中で「組織タイプ」に向いており、そのためにプロダクトや技術に取り組んでいることに気づきました。
自分がどのタイプなのか気づくことで、次のキャリアが見えてきます。
組織タイプの私がPharmaXだからこそチャレンジできたことの中で一番印象に残っているプロジェクトとして、開発チームのミッション・バリュー・目標設定・役割定義についての議論を主導したことがあります。
PharmaXの開発チームは複数の事業部にまたがっているため、組織の役割分担があいまいになっていました。 そのため私は、誰がどのような役割でチームの運営や目標管理を行うか、また事業をまたいでどのようにチームを標準化していくか、役割ごとの用語の統一などをリードして整理することにしました。
さらに、開発チームの生産性が事業にどのように寄与するのかについてもエンジニアリング責任者である上野さんとも議論し、経営視点での考え方もわかるようになったことで視座が上がり、見える範囲が広がりました。
エンジニアとしての視座を上げるには、複数事業にまたがるような視点で全体を見回し、組織としてどういうところに投資していくべきか、エンジニアの枠を超えた視座を持つことも大切です。
また、落ちているボールをやりたい!と手を上げたらチャレンジできる環境はスタートアップの良さでもあります。
私はリードエンジニアやエンジニアマネージャの視点からチーム全体のマネージメントを期待されているからこそ、組織体制作りにチャレンジできていると思っています。
(こちらの記事で視座の高さについて触れておりますので、よろしければご覧ください)
今後チャレンジしたいこと
私が挑戦したいことは、「プロダクトの成長に伴走できる強いエンジニアリング組織を作ること」です。
これは私が以前から周りへ話している目標でもあります。
プロダクトが成長するためには、エンジニアリング組織が強くないと足かせになってしまいます。
しかし、私たちが強力なエンジニアリング組織を築ければ、高い品質とスピードを安定して供給できるようになるでしょう。
そして、規模が拡大しても継続してビジネスを成長させる安心感を提供する組織となります。
そのため、私はエンジニアリング組織の規模を拡大し、生産力を向上させていくことが必要であり、私の野望でもあります。
入社を検討している方へ
PharmaXは、これから新しい事業なども始まって面白くなるフェーズのため入るなら今かと!
一緒にスタートアップの急成長のグラフを一緒に描いていく経験をしていきたい方や、医療×ITに少しでもピンと来る方は、ぜひご応募お待ちしています!