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PharmaXで学んだ「エンジニアに求められるビジネスマインド」〜加藤さんインタビュー
今回は、記念すべきPharmaX第1号エンジニア社員として、2020年4月に入社された加藤さんにインタビューしたいと思います。
加藤さんは薬剤師エンジニアとしては、薬剤師SNS界隈では結構有名になりつつあり、インタビューはお手の物です(笑)。
ですが、今回は薬剤師エンジニアとしての話ではなく(そういう回もあるので、乞うご期待!!)、PharmaXでの2年8ヶ月で学んだことについて語っていただきましょう!
加藤さんの外部のインタビュー記事は下記もご覧ください!
・『第3回「薬剤師×Webエンジニア」加藤智之インタビュー』
・『オンライン薬局の開発担う‐薬剤師からエンジニアへ転身 加藤智之さん』
・ITテクノロジーの力で薬局業界をよりよく進化させていく
(聞き手:上野)
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PharmaX創業者の2人との出会いから、飛び込んだエンジニアリングの世界
--- 加藤さんは、薬剤師として働いていた時に、PharmaXに副業として関わっていただいて(創業後1年経った2019年12月頃)からの付き合いですが、初めの印象はどうでした?
実務経験はなかったのですが、趣味でやっていたプログラミングについては発信しており、いつかプログラマーとしても働いてみたいと思っていました。
そんな時に、代表の辻さんからご連絡いただき、とりあえず話してみようということになったんですよね。
軽く話した後に行った、作業場所のコミュニティスペースみたいなところで初めて出会った上野さんは、スウェットにボロボロのスニーカーで、
「やばいところに来てしまった」
と思ったのが最初の出会いですよね(笑)
話してみると、案外ちゃんとした人だなと思いましたが(笑)
--- その話めっちゃ好きですね(笑)。見かけで判断されなくてよかったです(笑)。当時はオフィスもなくて、劣悪な労働環境の中よく働いてましたよね……。当時、加藤さんは仕事としてはエンジニア未経験だったわけですが、不安はなかったですか?
上野さんたちと一緒に働いてみて、成長できそうな気がしたんで、そこまで不安はなかったです。
当時も、業務委託で経験豊富なメンバーはいましたしね。
なによりもPharmaXが大きくなることで、薬局業界にインパクトを与えられるという実感があったので、挑戦してみたいという気持ちの方が大きかったです。
--- PharmaXで働き始めてみて、どんなことを感じましたか?
率直に、医療業界のことを他の医療業界・薬局業界の人よりもよく考えているなと思いました(笑)。
これまで働いてきた薬局やドラッグストアでは得られない感覚でしたね。
PharmaXでは、メンバーみんなにビジネス的な思考を求める文化が、当時からあると思います。
これまで自分が使ってこなかった頭の部分をフル回転させなければならないので、大変ですが楽しいなと感じました。
「今後の人生にビジネス感覚は必ず活かせる」という感覚もありましたしね。
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PharmaXのエンジニアチームに求められるビジネス理解と越境マインド
--- 確かにPharmaXでは、エンジニアチームにもビジネス理解やユーザー視点をかなり高レベルに求める組織文化があると思います。実際、そういう文化についてどう感じていますか?
ぼくらは、ビジネス上の戦略や、仕様・UXについてのかなり上段の議論から入っていくエンジニアチームですよね。
これはとてもいい文化だと思っていて、言われたものをただ作るのではなく、「なぜ作るのか?」まで考えたほうが、必ずいいものが作れると思っています。
あとPharmaXのエンジニアチームには、「ビジネスサイド」という言葉は使わないという哲学がありますね。
我々もビジネスを作る側であり、「たまたま得意なことがエンジニアリングであるに過ぎない」という意志を持ってやっています。
--- 上記に関連して、PharmaXでエンジニアを始めて驚いたことやギャップがあれば教えてください。
正直、エンジニアはコード書いているだけだと思っていましたが、PharmaX
では他部門・多職種の人とコミュニケーションをかなり積極的に取ります。
僕の場合は、薬剤師バックグラウンドのエンジニアということもあり、現場で働く薬剤師さんとお話しして、そこでもらったフィードバックをプロダクトに反映させるといった仕事をすることが多いですね。
一つの目的に向かって、部門を越えて協力していこうという姿勢は、必ずいいプロダクトづくりにつながると思っています。
また、エンジニアリングするのに「そこまで深く考えなければならないのか」ということには驚きましたよ。
--- 深く考えるというのは、具体的にはどういったイメージですか?
「これは本当に必要な機能なのか」「本当にその設計でいいのか」=「将来的な負債にならないのか」などについてとことん考え抜くという感じですかね。
時にはかなり未来の仕様変更に対しても、布石を打つような機能追加の考え方をしていきます。
はじめて上野さんとDBの設計について議論した時に、そんなことまで考えているのかとすごく驚いた記憶があります。
---(笑) ぼくらの趣味嗜好が多分に入っていると思いますが、影響範囲などについてもとことん考えますよね。ぼくが聞くのもなんですが、他に上野と働いてみて驚いたことはなんですか? (笑)
考えの深さと広さにはいつも驚かされます。
あとは、やり抜く力の異常さですかね(笑)
結果にコミットするときの追い込み力というか。
難しいことであっても、「この人がいればなんとかなる」みたいな安心感があります。
エンジニアチームの精神的支柱にはなっているなという感覚はありますよね(笑)
--- 自分で聞いておいてなんですが、恥ずかしいですね(笑)PharmaXのエンジニアメンバーの人柄や雰囲気はどうですか?
PharmaXのエンジニアチームの人たちは、人当たりがよくコミュニケーション能力の高い人が多いですね。
忙しくても、誰かに当たるようなことは決してないことも、人間が良く出来ているなぁと思っています。
大変な場面にこそ、人の本質がでますからね(笑)
また、自分の意見はきちんと言うけれど、他人の意見をちゃんと聞く姿勢もとても素晴らしいと思っています。
--- ぼくらがそういう人を選んできたというのあるでしょうが、実際いい人ばかりですよね。これまでで一番印象的な仕事はなんでしょう?
PharmaXの薬剤師はリモート勤務をしている方が多いのですが、薬剤師がリモート勤務をするためのシステムを作る仕事が1番印象に残っていますね。
当時は保健所に「こういう仕様だったら法的に問題なく、薬剤師がリモートワークできますよね?」といったやりとりをしつつ開発をするみたいな生活をしていて非常に忙しかったのですが、PharmaXに入社された薬剤師さんが「リモートで働けるから助かっている」というお話を聞くたびに、あの時は大変だったけど頑張って良かったなと思います。
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初めてチームを率いて学んだリーダーとしての覚悟
--- PharmaXでの学びについても教えてください!
PS(薬剤師)チームが使う管理画面の刷新プロジェクトでは、初めて大きめのチームを率いましたが、最初は上手くいきませんでした。
まず1つ目の失敗は、自分だけで考え過ぎたところです。
ヘルプを求めるのが遅すぎて、結果、自分がボトルネックになってしまいました。
自分1人でFirestoreのDB設計を考えていましたが、改善が全然進まず他のメンバーの作業を遅らせてしまいました。
もっと早くフィードバックをもらえばよかったと思います。
2つ目には、担当している複数プロジェクトの優先順位の判断とリソース配分が上手くいきませんでした。
ビジネス的な優先順位についての情報を取りに行く姿勢が足りませんでした。
情報を取りに行くだけではなく、「自分はこう思って、こうやっているがどうでしょう」と、もっと周囲に発信することもできたと思いますし、チームを任されれているという自覚が足りなかったのだろうなと反省しています。
マネージャーとして仕事をしていく上では、どこにボトルネックがあり、どの仕事がどの仕事に影響を与えるのかを判断して、優先順位をつけていくのが大事だと学びました。
--- とはいえ、自分から状況をシェアすることや情報を取りに行くことは難しいと思います。どういうマインドでやっていけばいいんでしょうね?
難しいとは思いますが、慣れていくしかないですね(笑)
チームを率いるということは、自分が(主に人件費などの)予算を持ってお金を動かしているということです。
ぼくらのようなスタートアップでは、マネージャーによる1つの判断ミスで経営を圧迫し得ます。
自分がヘルプを出さないことによって、会社やチームが不利益を被るのであれば、怖がってなんていられませんよね。
--- 体育会系の加藤さんらしい回答ですが(笑)、「責任感」というのはそういうものなんでしょうね。では、最後に、PharmaXにご興味があるエンジニアの皆さんにPharmaXをオススメしてください!!w
「Design the world's most people-centered healthcare experience.
ー世界で最も患者/生活者主体の医療体験を創造するー」
というミッションを実現するために、新しい技術を積極的に取り入れたり、難しいことにどんどんチャレンジしたりしていこうというカルチャーがあるので、非常にやりがいがあります!
あと面倒見が良くおだやかな性格のエンジニアが集まっているので、チームに溶け込みやすいところもPharmaXエンジニアチームの良いところですね!
少しでも弊社に興味を持っていただけたら、ぜひお声がけください!
まずはカジュアルにお話ししましょう!
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