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新卒のできることはなんだろうか ~Look Back会議で発表しました~
株式会社YOJO Technologies」から「PharmaX株式会社」へ社名変更いたしました。この記事は社名変更前にリリースしたものになります。
今年の春に新卒として、インターンから正社員になった江田です。
普段はエンジニアとして、LINEbotや管理画面のシステムを開発しています。
YOJOでは月に一回Look Back 会議(通称Look Back)というのがあって、担当する人が自分の失敗とそこからの学びをシェアしています!
この記事では、僕がLook Backを担当したときに発表した「開発チームの会議がお通夜だった話」を紹介します!
会議で発言が少ない問題
始めに問題が浮き彫りになったのは、僕が入社して1〜2ヶ月経った頃の全社会議でした。
ある全社会議で、開発チームだけ議論が全然なされずに終わってしまったことがあった。
↓
最近の開発チームでは発言を以前よりも遠慮しあっていないか?
そして、その結果会議のアウトプットの量・質が下がっているのではないか
自分も確かに以下のような発言しづらさを感じていました。
発言した後、相槌がなく数秒変な間があき、「変なこと言ったかな」という気になる
会議で皆が発言すると内容が発散するという話が上がっていて、発言がプレッシャー
ミュート、ビデオオフ、発言なしの人が何を考えているかわからない
その結果、、、
エンジニア・社会人なりたての自分なんかが発言していいのか
発言しても間があいたり、反応がなかったりする=こいつ的外れだなと思われているんじゃないか
という不安に駆られていました。
開発チームで会議を実施
開発チームでなぜ発言が少なくなるのかを徹底的に話し合いました。そこで挙がった大きな問題が以下の2つです。
心理的安全性が低い
ミュートやビデオオフ、発言後の反応がないことによる発言ハードルの上昇
会議の前後での情報共有が少ない
ドキュメント・アジェンダ共有がしっかりできていない
YOJOでは「他責にしない」という価値観を大切にしています。
そこで今回の問題に対して、「問題が起こるのは個人のせいではなく、仕組みや構造に原因がある」という考えのもと仕組みで解決しようとしました!
「何かが足りない」という違和感
仕組みで解決しようと決意したのは良かったのですが、心理的安全性の向上や情報共有だけで、果たして「開発チーム全員の発言量が大きく下がるような大きな問題」が解決するのだろうかという違和感がありました。
そこで、様々な人と直接この違和感について議論し続けてみたところ、ある気づきがありました!
それは……
皆がいろんな理想をもっていて、現実とのギャップを感じているが、果たしてここまで大きな問題になるまで理想と現実のギャップを埋めるために何か行動を起こしたのだろうか?
ということです。
例えば自分の場合、心理的安全性が高い方がいいと思っているにもかかわらず、以下のような状況でした。
積極的に発言していなかった
発言できていない人がいるのに、どう思っているのか聞かなかった
人の発言にあまり頷いていなかった
つまり今回の本質的な原因は
ここまでの問題になるまで「ギャップを埋めるために行動していない」こと
↓
自分事として会議を成功させようと思えていない
↓
当事者意識の欠如
ではないかと思いました!
今回の振り返り
「仕組みで解決しようということに固執するあまり、前提に必要なマインドセット(当事者意識)に目がいかなかった」
弊社で目指すのは「全員経営者マインドセット組織」であり、トップダウンではなく、洗練されきった仕組みがなくても動ける組織です。そこにもっと意識を向けることが必要でした。
いくら仕組みで情報共有をしよう、心理的安全性を上げようと決めても、その根底に自分事として会議を成功させるというマインドがなければ実践されないし、されても続かない!
以上がlook back会議で振り返った内容になります。
個人を責めるのではなく、その原因を究明して仕組みで解決するという思考はとても大事なことで、お互いの成長を促進しあう健全な組織を形成するのには不可欠な要素だと思います!
しかし、この考えは「個々のマインドセットが高く、個人は当然努力しているのだから、問題が起きたならそれは組織構造に原因がある」という前提のもとに成り立つはずです。
この前提は、組織構造を言い訳にして、個々のマインドセットを振り返らなくなってしまえば成立しなくなってしまいます。
問題が起きた際、仕組みで解決しようとする前段階として、自分はそれを解決するためにどれくらい頑張ったんだっけ?当事者意識ちゃんともってた?みたいな部分を振り返ることが大事だなと強く感じました!