ゼリア新薬、医療用医薬が海外好調で二桁の増収・増益。

ゼリア新薬工業は2022年８月４日、2023年3月期 第1四半期決算〔日本基準〕（連結）を発表。売上高163億500万円（対前年同四半期増減率20.3％増）、営業利益29億7700万円（同137.8％増）、経常利益19億7400万円（同42.9％増）、四半期純利益（親会社株主帰属）26億100万円（同84.6％増）と、二桁の増収・増益。通期業績は、売上高660億円（同10.9％増）、営業利益70億円（同10.0％増）、経常利益70億円（同17.9％増）、当期純利益56億円（同41.4％増）と増収・増益を見込む。営業利益と経常利益に大きな乖離は為替の影響。

【医療用医薬品】
売上高102億800万円（同24.5％増）。と主力製品の潰瘍性大腸炎治療剤アサコールは薬価改定の影響を受け、国内では前年同四半期を下回るが、海外市場の北欧で伸長し好調。炎症性腸疾患（IBD）治療剤エントコート（国内販売名：ゼンタコート）は国内市場で前年並みだが、海外市場ではカナダ、北欧で伸長した。クロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤ディフィクリアも、欧州「感染症診療ガイドライン」で第一選択薬の推奨を受け、売上が大きく拡大。

【コンシューマーヘルスケア事業】
売上高59億8800万円（同14.0％増）。ヘパリーゼ群が新型コロナやインバウンド激減の影響を受けたが、コンビニエンスストア向けヘパリーゼＷ群が大きく寄与。コンドロイチン群も堅調を維持。一方、植物性便秘薬ウィズワン群、消毒薬などの衛生用品は、競合により、売上減少。