住友ファーマ、マイオバント・サイエンシズ・リミテッド完全子会社化
住友ファーマは2022年10月24日、完全子会社・スミトバント・バイオファーマ・リミテッドがマイオバント・サイエンシズ・リミテッドを完全子会社化の契約締結したと発表した。
住友ファーマはは2019年12月に、スミトバント社を通じてマイオバント社を連結子会社化。同社とスミトバント社は、マイオバント社の進行性前立腺がん治療剤「ORGOVYX(オルゴビクス)」(一般名:レルゴリクス)、子宮筋腫治療剤および子宮内膜症治療剤「MYFEMBREE(マイフェンブリー)」(販売名:レルゴリクス40mg、エストラジオール1.0mg、酢酸ノルエチンドロン0.5mgの配合剤)の米国等での開発・販売を支援してきた。
スミトバント社は、マイオバント社を存続会社とし、本完全子会社化のために設立した子会社を消滅会社として合併する。同完全子会社化の対価として、スミトバント社は、マイオバント社の発行済株式のうちスミトバント社が未保有の株式(約61,907,523株)を1株当たり27.00米ドルで取得し、総額17億米ドル(完全希薄化ベース)をスミトバント社以外のマイオバント社の株主に支払う。
合意した取得価格は、9月30日(現地時間)の同社株式の終値に対して約50%、9月30日(現地時間)の同社株過去60日間の売買高加重平均価格に対して約55%のプレミアムをつけた価格で、結果として、マイオバント社の企業価値は29億米ドル(完全希薄化ベース)となる。
同完全子会社化に係る資金については、同社の手元資金や銀行借入により賄う予定。三井住友銀行から必要な借入のためのコミットメントを取得している。
同契約は、同社やスミトバント社の取締役会で承認され、マイオバント社の社外取締役で構成される特別委員会の勧告後、同社取締役会で、スミトバント社が指名する取締役が審議および採決を棄権する状況において、満場一致で承認された。
なお、本完全子会社化は、少数株主による承認やその他法的手続きの完了を条件としており、2022年度第4四半期に完了する予定。完全子会社化の完了後、マイオバント社は、ニューヨーク証券取引所への上場を廃止し、当社グループの一企業として事業を継続する予定。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?