NBI、抗IL-36Rモノクローナル抗体スペビゴ発売-膿疱性乾癬での急性症状の改善で
日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)は2022年11月16日、膿疱性乾癬(GPP:Generalized Pustular Psoriasis)での急性症状の改善の効能・効果で薬価収載された抗IL-36Rモノクローナル抗体スペビゴ点滴静注450mg(一般名:スペソリマブ(遺伝子組換え))を、同日付で国内発売したと発表した。
同剤は膿疱性乾癬(GPP)の主要な炎症経路であるIL-36を阻害する初めてのヒト化抗ヒトIL-36レセプターモノクローナル抗体薬。急性期GPP患者を対象とした主要な検証試験で、プラセボと比較して膿疱の消失や皮膚症状を有意に改善することを示した。
膿疱性乾癬(GPP)は生命を脅かすおそれのある希少な難治性皮膚疾患で、発熱や倦怠感、皮膚の潮紅とともに無菌性の膿疱(うみを持った水疱)が全身に多発する。乾癬の中で患者数の多い尋常性乾癬とは臨床的に区別される。膿疱性乾癬は、難治性であることや治療に急を要することなどから、厚生労働省が定める指定難病に指定されている。
製品の概要
【販売名】
スペビゴ点滴静注450mg
【一般名】
スペソリマブ(遺伝子組換え)
【効能・効果】
膿疱性乾癬における急性症状の改善
【用法・用量】
通常、成人にはスペソリマブ(遺伝子組換え)として、1回900mgを点滴静注する。なお、急性症状が持続する場合には、初回投与の1週間後に900mgを追加投与することができる。
【薬価】
スペビゴ点滴静注450mg 963,821円
【承認日】
2022年9月26日
【薬価収載日】
2022年11月16日
【発売日】
2022年11月16日