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協和キリン、テナパノル塩酸塩の国内申請
協和キリンは2022年10月28日、米・Ardelyx社から導入した低分子化合物テナパノル塩酸塩(開発番号:KHK7791)の国内申請したと発表した。適応は「透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善」。
同申請は同社が実施した4つの国内第3相試験の結果に基づくもの。同剤単剤投与でプラセボと比べて統計学的に有意に血清リン濃度を低下させることが示された。
また、既存のリン吸着薬による血清リン濃度の管理が困難であった患者に対する同剤の追加投与でもプラセボと比べて統計学的に有意に血清リン濃度を低下させることが示された。さらに、既存のリン吸着薬による高リン血症治療に伴う服薬負荷の軽減も示唆された。
安全性プロファイルはこれまでに実施した国内臨床試験と同様。新たな安全性上の問題は認められなかった。
同剤はArdelyxによって創製されたファーストインクラスのリン吸収阻害剤。同社は2017年11月にArdelyxとの間で、同剤の日本での高リン血症を含む心腎疾患領域を対象とした独占的開発・販売権を取得するライセンス契約を締結した。