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ギリアド、sacituzumab govitecan-hziyのP3サブグループ解析でHER2低発現とIHCでPFS改善

ギリアド・サイエンシズは2022年9月14日、sacituzumab govitecan-hziyの第3相TROPiCS-02試験事後サブグループ解析で化学療法(TPC)に比べて、HER2低発現(IHCスコア1+およびIHCスコア2+/ISH陰性)と免疫組織化学(IHC)スコア0の両群で無増悪生存期間(PFS)中央値を改善したと発表した。

第3相TROPiCS-02試験は内分泌療法を基本とする治療と2種類以上の化学療法中に進行が認められた、治療歴のあるHR陽性HER2陰性転移性乳がん患者が対象。化学療法(TPC)と比較し、sacituzumab govitecan-hziyを評価した。同結果は、パリのポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場内 Évry Auditoriumで開催される2022年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)のミニ口頭セッション(演題番号1362)で9月10日に発表する。

【TROPiCS-02試験】
同試験は、内分泌療法とCDK4/6阻害剤と2~4種類の化学療法で治療歴のあるHR陽性 HER2陰性の転移性乳がん患者543人が対象とした。医師が選択した化学療法(エリブリン、カペシタビン、ゲムシタビン、ビノレルビン)かsacituzumab govitecanhziyに1対1の割合で無作為に割り付けた国際共同、多施設、非盲検、第3相試験。

主要評価項目は、化学療法を受けた患者と比較。sacituzumab govitecan-hziyを投与された患者での盲検独立中央判定(BICR)で固形がんの治療効果判定規準(RECIST 1.1)に基づくPFSとした。

副次評価項目には、OS、全奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)、クリニカルベネフィット率と安全性、忍容性、生活の質(QOL)が含まれる。

同試験では、ASCOおよび米国病理学会(CAP)の基準に従い、免疫組織化学3(IHC)スコアが0、IHCスコア1+、またはIHCスコア 2+でin situハイブリッド形成法(ISH)検査が陰性の場合をHER2陰性と定義した。


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