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中外、2022年第2四半期決算 増収増益。研究開発も順調な展開

中外、2022年第2四半期決算 増収増益。研究開発も順調な展開

中外製薬は7月21日、2022年12月第2四半期連結決算を発表し、Core売上収益5043億円(対前年同期比29.2%)、Core営業利益2014億円(同21.5%)、上期として過去最高の業績となった。

■新製品群が順調に市場に浸透

5月に上市した眼科用薬品バビースモや、エンスプリング、ポライビー、エブリスディなどの新製品群が好調、業績に大きく寄与。

■2022年12月期1~6月期 Core業績

売上増益は、国内外における製品売上高の伸張がロイヤルティ等の収入、その他の営業収入の減少をカバー。全体として30%増、営業利益20%増と上期過去最高。

国内製品の売上高は、オンコロジー領域が前年同期並み、スペシャリティー領域が約9割の増加。

部門別では、オンコロジー領域は、新製品ポライビーや主力品のカドサイラが伸長。薬価改定や後発品の影響を受けたアバスチン、ハーセプチン等の成熟製品の減少を補った。

スペシャリティー領域は、第1四半期のロナプリーブの政府納入に加え、主力品のヘムライブナの約20%増、新製品のエンスプリング、エブリスディ、今年5月上市したバビースモが大きく寄与した。

海外製品売上高は、通常出荷価格でロシュ向け輸出が本格化したヘムライブラが前年同期比約2.7%増、2021年6月以降欧米で重症COVID-19に対し、緊急使用許可や薬事承認を取得したアクテムラが7割弱の増加となった。

ロイヤルティ等の収入やその他営業収入はヘムライブラの初期出荷在庫に関するロイヤル収入の大幅減を主因として4割減。

■順調な研究開発

研究開発も順調な展開。自社創製品では新規作用機序による抗体医薬品ネモリズマブについて、海外導出先のガルデルマ社が、結節性痒疹を対象とした2本の第3相臨床試験のうち、1本目について主要評価項目達成を6月に発表。同6月に、抗血液凝固第Ⅺa/X因子ヒト化二重特異性モノクローナル抗体ヘムライブが、国内第3相AGEHA試験に基づき、後天性血友病Aに対する適応症拡大承認を取得した。

また、GYM329は、エブリスディとの併用により脊髄性筋萎縮症に対する臨床試験を開始。ロシュからの導入品では、がん免疫チャックポイント阻害薬テセントリクが、がん免疫療法として国内で初となる非小細胞肺がんの術後補助療法についての承認を5月に取得。


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