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第一三共、FLT3阻害剤キザルチニブ追加申請-FLT3-ITD変異を有する急性骨髄性白血病(AML)に係る一次治療

第一三共は2022年8月30日、FLT3阻害剤キザルチニブ(国内製品名:ヴァンフリタ)の追加申請を発表。追加適応は「FLT3-ITD変異を有する急性骨髄性白血病(AML)に係る一次治療」。

同申請は、2022年6月開催の欧州血液学会(EHA 2022)で発表された、FLT3-ITD変異を有するAML患者への一次治療を対象とした第3相臨床試験(QuANTUM-First)の結果に基づくもの。

なお、同剤は、厚生労働省よりFLT3遺伝子変異持つAML治療を対象とした希少疾病用医薬品指定を受けている。

【FLT3-ITD 変異を持つ急性骨髄性白血病(AML)】
白血病は、2020 年現在、全世界で約 47 万人以上の新規患者が存在し、約 31 万人が死亡。AML は白血病の 23.1%を占め、国内では、毎年約 7000 人が新たに発生する。成人患者の5年生存率は 21.1%。AML は、骨髄の白血病細胞の異常な増殖により、正常な血液細胞の産生が著しく阻害される。治療をしない場合、短期間で致死的になる予後不良な血液疾患。FLT3-ITD 変異は、AML に比較的頻度の高い遺伝子変異。AML患者約25%に認められる。変異のない患者と比べ、再発率が高く生存期間が短いとされる。


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