遠隔診療・遠隔服薬指導は業界を一変させるのか!?
遠隔服薬指導の全面解禁は業界を一変させる!?
(株)カケハシさんのセミナーに2度目の参加をした
今回のテーマは「遠隔診療・遠隔服薬指導」
薬局業界の今後を考える上で外せないトレンドの1つである
自身も非常に注目している
現状、限定された地域のみの例外規定であり、全面解禁には検討課題がたくさんある
・初回は対面が原則?
・かかりつけ契約患者のみ?
・距離の制約(○○㎞以内)?
・ハイリスク薬(麻薬のみ?)は除外?
このような制約が入るかもしれない
いずれにしろ、全面解禁になるのはそう遠くないと予想している
では、全面解禁したらすぐに広がるのだろうか?
答えは
「No」
だろう
その理由は大きく3点あると考えられる
①「オフライン→オンライン」への移行の障壁
他業種の一例としてレアジョブがある
レアジョブとはオンラインで英会話を学べるシステムをもつ企業である
レアジョブには【毎日25分 月額5800円】というプランがある
破格である
このプランができてから約5年が経つ
しかし、以前からあるいわゆる「駅前留学」という一般的なシステム(料金例:月4回 25000円など)から、5%ほどしかシェアを奪えていない
たったの5%である
他業種(家電、本など)でもオンライン販売が50%を超えているところはない
このように「オフライン→オンライン」の移行は想像以上に障壁が高い
②調剤報酬の問題
実は「遠隔診療」は2015年にすでに全面解禁されている
実際、どれぐらい使われているのだろうか?
あなたの周りに使ったことがある人がいるだろうか?
わたしは使ったことがある人は知らない
理由は簡単である
診療報酬の点数が低く、積極的に行っている医師が少ないためである
点数が低い理由は政治が絡んでいる様である
そうなると、「遠隔服薬指導」でも同様に点数が低くなることが考えられる
(例えば、調剤基本料は算定できないなど)
すると広告塔となると考えられる、大手は積極的に広告は打たない
結果、遠隔診療と同様、広まりは遅くなる
③遠隔服薬指導のシステム上の弱み
遠隔服薬指導の欠点はなんといっても薬が届くまで時間がかかる事である
急性疾患の場合はすぐに薬が必要
遠隔では薬の使用が遅れる
急性疾患でこれは致命的である
となると、遠隔は慢性疾患が主なターゲットであり、この時点で全体から約半分ぐらいまでパイは減ることになる
今後、テクノロジーの変化で即時にお届けできるサービスができるかもしれないが、現状のままだと急性対応は厳しいだろう
じゃあ、何もしなくてよいのか!?
ここまで、遠隔服薬指導への移行は緩やかだろうという事をお伝えした
「じゃあ、何もしなくてよいのか!?」
これも答えは
「No」
である。
移行は緩やかと言えど、確実に進むと考えれられる。
そこに向けて、しなければいけないことはたくさんあるはず。
今から、業界の変化を予想して、動き出した者が生き残れる
わたしのような零細薬局にとってはチャンスでしかない
さぁ、動き出そう!
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