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薬剤部のチーム力最大化に向けた「組織開発研修」

済生会 山形済生病院 薬剤部の先生方を対象に、当薬剤部が今年度掲げるミッション「チーム力最大化」を達成するために、異なる価値観を持つメンバーが協力することの重要性を理解し、それによってチーム力を高める可能性について考える機会を提供することを目的に実施しました。

「研修を通じて、お互いの良さを活かしてチームで成し遂げる楽しさや意義、新しいアイデアや解決策を生み出すためは対話が重要であることを実感してほしい」「楽しみながら受講することで、自分自身の気づきを得る研修にしたい」という羽太先生の思いを受け、「講義から学ぶ」研修ではなく、「体験から気づきを得る」研修としてプログラムを構成しました。

山形済生病院の薬局長である羽太光範先生に、弊社の人材マネジメント研修についてインタビューさせて頂きました。

左から薬局長 羽太光範先生、株式会社pharmake 田口恵実

■ 今回の研修はどのような内容でしたか?

前半では、メンバーが仕事で大切にしている価値観を共有し、対話の重要性を実感するために、pharmake独自開発の「5ストレングス」などのプレイフルワークを活用しました。後半では、未来志向のワークショップとしてアイデアソンを実施し、5年後の薬剤部の理想の姿を描き、具体的なアクションプランを作成しました。
各グループで5年後の薬剤部のあるべき姿や、現在の良さをどのように維持していきたいかについて意見を出し合い、チームで共有しました。

このプロセスでは、全員が思い描く理想を一枚のビジョンボードにまとめることで、具体的なゴールイメージを形成しました。その後、ビジョンを実現するために自分たちで実現可能なアクションプランを Iメッセージ 形式で考え、グループごとに作成しました。この形式により、各メンバーの意見を交わしながら議論を進めることで、対話の重要性を実感する効果が得られました。

アイデアソンで「5年後の薬剤部の理想の姿」を描いている様子

参加者のフィードバックとして、価値観や対話の重要性や、参加者は普段言いづらい意見を出し合い、他者の考えを知ることで、チームメンバーとの理解が深まった、協力して作業する楽しさと、意見交換の大切さや意義を実感した、という意見があげられました。

また、95%の受講者が満足と回答し、その理由として「対話を通じてより良いアイデアを出せ、意見を言いやすい環境作りに繋がると感じた」チームの相互理解が深まり、信頼感と共感が生まれた」「理想に向けての行動計画を明確化でき、今後の取り組みに活かせると感じた」という意見があがりました。

「対話」の重要性を実感するプレイフルワーク

特に、組織の価値観と理想の姿が一致していることが確認され、組織文化がしっかりと根付いていることが示されました。本研修が、異なる視点を尊重し合いながらも共通のゴールに向かって進む力を高め、今後のチームワークに対する意識をより高めるきっかけとなれば嬉しく思います。

■ 今回、初めて外部講師を招聘しての組織開発研修を実施したとのことですが、pharmakeの研修で特に役立った点は何でしょうか?

利害関係のない立場から、当薬剤部の現状分析、課題抽出、他薬剤部との比較などにおいて、客観的に評価してくださるところは、大変勉強になりますし方向性の確認の上でもあらためて自信につながりました。

■ 「体験から気づきを得る」研修として弊社独自の「プレイフルワーク」を多く取り入れたプログラムを構成しましたが、いかがでしたでしょうか。

定型的な研修会では、受講者が研修会の流れを先読みしてしまい、新鮮味を欠いてしまうことが考えられます。
今回の研修では、事前に研修の目的と手法についても綿密に打ち合わせを行いました。
その結果、当初のねらい以上の反応が得られました。運営側としても大変満足しております。

■ 今後の研修プログラムでどのような内容を深めていくと病院薬剤師の職能発揮に向けて効果的だと感じますか?

今後も組織の課題に沿ったオーダーメイド型の研修スタイルを精力的に展開して欲しいなと思います。
病院薬剤師の職能発揮に向けては、様々な『行動』を通じた経験が、スキルや知識の向上をもたらし、組織と個人の成長につながることから、とにかく『行動』することの重要さに力点を置いた研修プログラムを期待しております。

ありがとうございました。


■ 株式会社pharmakeについて

株式会社pharmakeは「病院薬剤師の新しい世界を創る」ことをビジョンに掲げるスタートアップ企業です。「病院薬剤師の持続可能な働き方を「共創」する社会」の実現を目指しています。自己犠牲的な長時間労働の基に成り立つ医療を変え、より多くの病院薬剤師が職能を発揮することで、医療の質の向上に寄与する。そんな世界の実現に向けて、日々活動を続けております。


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