
SECIモデルとは?:知識の旅に出よう
今日は、知識創造を促す「SECIモデル」についてお話しします。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、心配はいりません。実生活の例を交えながら、楽しく学びましょう。
SECIモデルとは?
まずは「SECIモデル」が何かを簡単に説明します。
このモデルは、日本の経営学者・野中郁次郎先生が提唱したもので、知識がどのように生成され、共有されるかを説明する理論です。
SECIモデルは4つの段階に分かれています:
社会化(Socialization)
外在化(Externalization)
結合化(Combination)
内在化(Internalization)
では、これらを日常生活の中での具体的な例とともに見ていきましょう。
社会化(Socialization):友達と一緒に学ぼう
社会化とは、直接の経験や対話を通じて、暗黙の知識を共有することです。
例えば、新しい料理を友達から学ぶ場面を思い浮かべてみてください。
友達が料理のコツや秘訣を教えてくれることで、その知識が共有されます。
料理の技や味付けの工夫など、文章では伝えきれない部分も体験を通じて学ぶことができます。
外在化(Externalization):アイデアを形にする
外在化は、暗黙の知識を明示的な形に変換するプロセスです。
例えば、友達から教わった料理のレシピを、自分なりに書き起こしてみましょう。
具体的な手順や注意点を文章や図にすることで、誰でもそのレシピを再現できるようになります。
このようにして、暗黙の知識が明示的な形となります。
結合化(Combination):知識を組み合わせて新しい発見を
結合化は、異なる明示知を組み合わせて新しい知識を創造するプロセスです。
例えば、料理のレシピに他の料理から学んだテクニックを取り入れてみましょう。
別の料理から学んだソースの作り方を加えることで、オリジナルの新しい一品が完成します。
こうして、異なる知識が結びついて新しい価値が生まれます。
内在化(Internalization):学んだことを自分のものに
内在化は、明示知を自分の暗黙知に変換するプロセスです。
具体的には、学んだレシピを何度も作り、自分のものにすることを考えてみてください。
実際の経験を通じて、そのレシピの手順やコツが自然と身につきます。
このようにして、学んだ知識が自分のスキルとして定着します。
職場でのSECIモデルの実践
SECIモデルは、職場でも活用できます。
例えば、新入社員が先輩から仕事のノウハウを学ぶ場面を考えてみましょう。
電話対応のコツやメールの書き方など、直接教えてもらうことでスキルを習得します。
これが社会化のプロセスです。
その後、学んだことをマニュアルにまとめることで外在化が行われます。
その後、異なる部門で得た経験や新たに学んだ知識などを組み合わせ、新たなビジネススキルを生み出すことで、結合化が進みます。
最後に、この新しいスキルを日常の業務で活用し、定着させることで内在化が完了します。
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いかがでしょうか?
SECIモデルは、一見難しそうに見えますが、実は私たちの日常生活や職場などで自然と行っていることを理論的に説明したものです。
これを理解し、意識的に活用することで、知識の創造と共有がスムーズになり、組織全体のパフォーマンス向上やイノベーションの促進につながります。
ぜひ、今日からあなたもSECIモデルを意識してみてください。
新しい知識を学び、それを共有し、実際に活用することで、あなた自身も成長し、周りの人々に貢献できるでしょう。