お薬は自宅で受取り可能に~電話診察の流れ~
新型コロナウイルス感染症の拡大により、医療機関でも外来を縮小するなど対応に追われています。
そんな中、厚生労働省より、令和2年4月10日付で事務連絡「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」が発表されました。https://www.mhlw.go.jp/content/000620995.pdf
期間限定での対応ではありますが、電話などで医師による診察や薬剤師による服薬指導などが可能になりました。
実際、当薬局でも医療機関から対応可否の問合せや、患者さんから「どうしていいかわからない」等のご相談をいただいています。
図で示すと上記のような流れになるのですが、今回は患者さん目線で、どのような診察・薬の受け渡しの流れになるのかということを解説していきたいと思います。
①電話で診察
薬がなくなりそうだから、体調に変化があったからなど、診察を希望するタイミングは人それぞれですが、まずは医療機関が「0410対応」に対応しているのか確認が必要です。
というのも、すべての医療機関が対応できるというわけではありません。
対応可能な医療機関は順次、厚生労働省のホームページなどで公表される予定となっています。
今回のこの対応では、今までかかったことのない医療機関、いわゆる「初診」でも処方してもらうことが可能となっています。
電話で診察を受ける際は手元に、保険証、お薬手帳、薬を受取りたい薬局※の名称と連絡先・ご自身の連絡先を用意しましょう。
※薬局に出向く必要がある場合もありますので、かかりつけ薬局など、できるだけ生活圏内の調剤薬局を選択しましょう。
電話診察では、「薬を処方しても大丈夫か」等の判断をする必要があるため、より詳しい問診を受ける場合もあります。
また、会計ですが、医療機関によって「振込」「次回受診時」「クレジット決済」など様々なようです。お会計方法もよく確認するようにしましょう。
また、処方箋はいつ送信されるのかも確認しておくと安心です。
大きな病院で長期でお薬を貰っている方は、次回の診察予定日も確認しましょう。
②FAX等で処方箋送信
診察後は、医療機関が直接薬局に送信します。患者さんが処方箋を薬局に持って行く必要はありません。
ただ、医療機関が誤送信する可能性もありますので、心配な方は薬局に処方せんが届いているが確認するようにしましょう。
③電話等で服薬指導
FAXが送信され、お薬の準備ができたら薬剤師から直接電話がかかってきます。手元に保険証とお薬手帳を用意しておきましょう。
基本的には電話でそのまま服薬指導となりますが、薬剤師の判断で対面指導が必要と判断された場合は、来局要請があります。(初めて吸入薬や自己注射薬が処方された場合など)
この時に、薬の受取り方法や、会計方法も確認しておきましょう。
直接受け取りに行くことも可能ですが、薬局によって対応が異なりますので、しっかり確認しましょう。
④薬の配送
電話で服薬指導が終わったら、薬が配送されます。
これが一般的な流れになります。
実際に電話診察を受けた方のお話を聞くと、やはり医療機関への電話は繋がりにくくなっているようで、処方せんの送信も翌日以降になると言われたそうです。定期的にお薬を貰って服用している方は、なくなる直前ではなく、少し余裕を持って医療機関に連絡するようにしましょう。
また、4月10日以降に、大きな病院で外来診察を受けた方のお話を聞いていると、「次回は電話で診察を受けてください」と指示される場合もあるようです。
最後に
今回のこの対応は、医療従事者と患者さんが相互に感染拡大を防止する上で必要なことだと思います。実際に院内感染が広がり地域医療が崩壊寸前という事実もあります。
電話診察を強くすすめるわけではありませんが、ぜひこの「0410対応」を上手に使っていただければと思います。
対応医療機関
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11037.html
地図で見れるサービスもあるようです
https://bit.ly/0410list
新型コロナウイルス感染症の情報はこちらから
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
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