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尿細管間質性腎炎(TIN)とは

 心拍出量の1/5~1/4がネフロンに集まる。
 ネフロンは1本で表記されてることが多いが、実際は多くのネフロンが隣り合ってひしめき合っている。その尿細管と尿細管の間の狭い部分が間質。

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 尿細管間質性腎炎(TIN:tubulointerstitial nephritis)は、病理組織所見では尿細管が潰れてなくなっている。
 エリスロポエチン産生細胞は間質にあるので、TINでは貧血が起こる。
 TINは70%が薬剤性。
 薬剤性腎症の三大原因は、NSAIDs、抗がん剤、抗菌薬。その他、DMARD(特にブシラミン)やカルシニューリン阻害薬(シクロスポリン、タクロリムスなど)もある。

【2018/02/25記載】

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薬備(ヤクビ)〜保険薬局薬剤師のアカデミック備忘録〜鎌田貴志
仕事より趣味を重視しがちな薬局薬剤師です。薬物動態学や製剤学など薬剤師ならではの視点を如何にして医療現場で生かすか、薬剤師という職業の利用価値をどう社会に周知できるかを模索してます。日経DIクイズへの投稿や、「鹿児島腎と薬剤研究会」等で活動しています。