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プレガバリンによる体重増加の発現頻度とその程度は?原因は?
まずは発現率。第Ⅲ相試験と長期投与試験での「安全性試験」としてインタビューフォームに記載されている。文字ばかりで、おまけに適応症ごとに分かれてて非常に見づらかったので、表にまとめてみた。海外より日本の方が発現率は高い傾向にあるようだ。
いずれの適応症でも、プラセボよりは優位に体重増加の発現率が上がっているのが分かる。帯状疱疹後神経痛では、1日150mgではほとんどなかったものが、300mgになると一気に増加し、でもそこからは投与量を上げても発現率としては変わらないようだ。それは海外でも同じ傾向がみられる。
DM性神経障害でおいても、300mgと600mgでは発現頻度に差はない。
総じて、1日300mg以上では11~17%程度の確率で体重増加がみられると考えておいた方がいいだろう。
下の表は、適応症別にリリカによる体重増加の発現率をまとめたもの。
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仕事より趣味を重視しがちな薬局薬剤師です。薬物動態学や製剤学など薬剤師ならではの視点を如何にして医療現場で生かすか、薬剤師という職業の利用価値をどう社会に周知できるかを模索してます。日経DIクイズへの投稿や、「鹿児島腎と薬剤研究会」等で活動しています。