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ステロイドでは白血球が増加することがよくあるが、何故?

 体のどこかで炎症が起こった場合、白血球は血管から遊出して炎症部位に集まる性質がある。ステロイドは好中球と血管内皮細胞に作用して、好中球が血管外遊出するのを阻害する作用を持つ(恐らく接着分子「インテグリン」や血管内皮細胞上のICAM-1(CD54)などが関与していると思われる)。
 下の図は、その様子を図で表したもの。

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仕事より趣味を重視しがちな薬局薬剤師です。薬物動態学や製剤学など薬剤師ならではの視点を如何にして医療現場で生かすか、薬剤師という職業の利用価値をどう社会に周知できるかを模索してます。日経DIクイズへの投稿や、「鹿児島腎と薬剤研究会」等で活動しています。