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ベトナムのマナーについて
①先祖を祭ること
昔から先祖を祭るという慣習があります。祭壇は家の中心の高い位置に設置し、故人の写真と花瓶と果物の皿を置いておきます。
毎年、先祖の亡くなった日に家族のみんなで礼拝を行います。供物を用意したり、焼香をあげます。
ベトナム人にとって、先祖を祭ることは色々なマナーの一つであって、特に田舎では信仰心を大切にしています。
これは後世を育てた先祖に対して尊敬の心を表しています。
②旧正月を行うこと
どこでも正月を祝っていますが、ベトナムでは旧正月が一番大事です。
旧正月は正月より遅く、1月末ぐらいから2月の中旬の中で5~6日間あります。
この時期はみんな帰省し、家族みんなが揃うので楽しめます。
旧正月の良いところは、先祖を祭るだけではなく、
新年を祝いながら家族みんなで一緒にゆっくり寛いだり、カラオケをしたり、踊ったり、トランプをしたり、食事をしたりします。
楽しく過ごすことで悪い物事を追い払い、今までに起きた悪いことも全て水に流し、喜悦と興隆の新年が来るようにと祈ります。
旧正月の時期は多様な慣習があります。例えば友人知人に贈り物をしたり、自宅をきれいに掃除したり、
室内装飾を新しくしたり、お年寄りと子供にお年玉をあげたり、お寺へ参拝しに行ったりします。
③お年寄りを尊敬
こちらはベトナム人だけではなくどんな国でもありますね。
ベトナム語では「kính lão đắc thọ」という諺があります。
この言葉は「お年寄りを尊敬すると、長生きできる」という意味です。
なぜそう言われるかというと、お年寄りの方々は自分たちより長く生きて経験が豊富なので、
色々な知恵を分けてもらい、賢く長生きできるようになるからです。
ただ、お年寄りを尊敬することはもちろんですが、まずは身近な両親を尊敬しないといけませんね。
④食事マナー
ベトナム人にとって、家族は一番大事なので、食事の時間はみんなで楽しんで食べます。
なので、普通は家族全員が揃ってから食事を始めます。
その他では、テーブルマナーもあります。
・箸で食べること
竹から作った箸で食べる時、民族の起源を思い出せます。
・シェアすること
食べ物はお皿で置いておいて、はしやスプーンで自分の茶碗に取ります。
・食事前の挨拶
日本語のマナーと一緒で、食事前に「いただきます」と言いますが、目上の人全員1人ずつに対してそれぞれ言わないといけません。
それは目上の人への尊敬を表しています。
・話すこと
みんな学校や仕事などで、食事以外の時に会えるかどうか分からないので、食事の時間はみんなで色んな事を話します。
楽しいことを聞いたら、食事も美味しくなるかもしれません。
・テーブルでやるべきないこと
ベトナム人にとって、食べ方を通して人の個性が表れると言われています。
食べるのが早すぎたり、遅過ぎてもマナーとしては良くないです。
また、多く食べ過ぎても、少なすぎても良くないと言われています。
茶碗に取ったものを残したり、口に食べ物入った状態で話すのも良くないです。
⑤様々な行事でアオザイを着る
アオザイはベトナム人が他国に自慢できる美しい伝統衣装です。
女性ならぴったりするアオザイで身体のラインを強調できます。
中学、高校では、女性はアオザイを毎日着ている学校もありますし、お寺や教会へ行く時に着たり、結婚式では特によく着られています。