エフェクターボードが出来た! 2024/03 ver.
どうもお久しぶりです。
僕です。
気付けば前回の「Aporia」の解説から1年を余裕で過ぎていますね…
何個か書こうと思ってる記事の残骸は残っているんですが筆が乗らずに中途半端になってます…
いずれ気乗りしたら書きます。
さて!
そんな書きものに億劫な僕ですが
タイトルの通り、エフェクターボードを組み上げました!
最後にボードを組んでいたのがいつだったかさえももはや記憶にないくらい久々だし、
その頃は直列に繋げたエフェクターをボードに置いただけみたいな感じだったので、
こんなにしっかりボード作ったのはもはや初?なほどこだわりも詰まったボードになったので
今回はそのボードに関してつらつらと書いていこうかと思います。
とはいえ書き出すと延々と書き散らかしてしまうので…
ざっくりと書き進めます。
同業の人以外からしたら何を言ってるのか、何なのかまるで分からん!みたいな感じだと思いますが、
半ば自己満かつ備忘録として書いているものなので、
生ぬるい目でお付き合いいただければこれ幸いです。
全景
ベースとなるボード本体はAykくんが別のボードに移行して余ってたということで安く譲ってくれたPalmerのPEDALBAY 60Lをベースに作成。
これでも上から2番目にでかい方のサイズなのにかなりギッチギチ…
ボード内にきっちり収める、が最低限の目標だったので、
何かをボード外に置く、みたいな悲しい結果にならず、
全てボード内に収めて組み込めたのでヨシ。
その中で使い勝手やら理に適ったボードに出来たので偉いぞ、自分。
ここからは接続順(上のボード写真の番号順)に各種エフェクターについて書いてきます。
①Limetone Audio / JCB-4SM
(ジャンクションボックス)
・ある程度大型で組むこと
・4ケーブルメソッドを使用出来るようにしておく
を想定していたのでセッティングの煩雑を防ぐためにもジャンクションボックスは必須かなと思い、導入。
大人な思考を持てるようになりましたね(しみじみ)
何でLimetone Audioのやつ?ってのはもう見た目のかわいさがほぼです。
もちろん音もきちんと考慮していますが…
この手のユーティリティ高める系のものは往々にして黒とかが多いですけど、
基本的に黒とかシルバーとかって事務感漂う色合いは個人的に好きじゃないのでなるだけ他の色を選びます。
(これは機材に限らず、他のものなども含めて全般的に大体そう)
白に黄緑のイラスト
ボードのとてもいいアクセントになってて良いです。
MIDIスルーも付いてるけど
現状は特にMIDI制御とかまでは考えてないのであくまでボード内のシグナルのインアウトの集約として使用。
②One Control / Iguana Tail Loop MKIII - 5 loop with T.O. and BJF Buffer -
(スイッチャー)
何よりまずこのサイズ感がとても良い。
すのこのレール1本に収まる奥行き。
このサイズでバッファ内蔵、電源供給まで可能でモリモリですね。
その昔、Noah'sarkのPTBS-1というスイッチャーを使ってたこともありましたが、
あのデカさからすると無茶苦茶小さい…
基本、電源は後述のサプライから供給してますが、
どうしても一口だけ足らず、一つだけここから供給してます。
今後、サプライを増設予定なのでそれによってここからの供給は無くす予定。
ここからのチューナー、POGと各種歪みはスイッチャーのループに入れて管理しています。
TUNEROUT
③Peterson / Strobo Stomp Mini
(チューナー)
見た目とかも考慮してるジャンクションボックスとは対象的に機能で選択。
良いチューナーなので他と比較してお高めだったけどもセールでお安く買えた。
ありがてぇ…
チューナー自体は当然持っているけどペダルチューナーとしてはBOSSのTU-2というだいぶ前のものだったので、
ここは妥協なく良いものをチョイス。
ギターみたいにチューニングがズレる楽器ではきちんとチューニング出来ることが大事ですしねー。
昨今はバッファーの高性能化を売りにしてるものも色々ありますけど
個人的にはスイッチャーのチューナーアウトに入れて独立して組みたいタイプなので
チューナーの後ろのエフェクターのこととか気にせず
バッファー云々よりも単純にチューナーとしての性能で選びます。
チューナーは機能と見やすさが命(と思っているので)
普通のサイズと迷ったりもしたけどボード内スペースの関係でMiniです。
ディスプレイカラー変えられるし、視認性とかはこれからリハ、現場で詰めていく所存。
LOOP1
④Electro Harmonix / POG 1st Gen
(オクターバー)
このボードの一つ目の重要ポイント
ボードの真ん中にデカデカと鎮座する
Electro Harmonix POG(初期型)です。
後継機のPOG2だったりNano、Microとか派生系など、
より高性能、高機能なモデルもあるのに何で初期型なのか?と言えば
これもひとえに見た目、そして音ですね。
エレハモはデカいほど良い音がします(知らんけど)
正直、トラッキングとかはどうあがいても後継機たちには敵いませんが、
これでしか出ない音ですね。
他のPOGとは名前は一緒でもこれだけ別物って感じです。
電源が18Vのセンタープラス、その上センターピンは2.5mmととにかくまぁ厄介で
現状、POGのみ純正のACアダプターを使用しています。
が、何とかしてこれもサプライで駆動出来るようにしたい…
壊れたらまじで無理…
もう市場でも滅多に見ることもなく、
予備を買うということもままならないため、
そう簡単に壊れられても困るのでスイッチャーのループに入れて大事にガンガン運用します。
「Ethica」のイントロや先日お披露目した「Antinomy」のイントロ、サビで使用。
LOOP2
⑤L' / Roch
(オーバードライブ)
いわゆるトランスペアレント系と呼ばれるやつで
LeqtiqueのRochechouartを小型化したやつ。
ゲインはかなり低めに設定。
クリーン〜クランチのかゆいところを埋めたり後ろの歪みをプッシュしたりとある程度かけっぱなしにして使用。
「その魔法が解けたら僕たちは」はAメロ、サビ、アウトロ以外は踏みっぱ。
「Ethica」のBメロとかで使用。
⑥One Control / Strawberry Red Overdrive
(オーバードライブ)
万能なオーバードライブ。
ブースターからディストーションくらいまでこれ一台でカバー出来る優秀さとお手頃価格。
僕が買った頃はまだ派生系などもなく、初期の3ノブのやつです。
ボード内では普通にオーバードライブとしての使用で
これとRochを重ねたりして歪みのグラデーションは今のところ作り出す感じ。
「その魔法が解けたら僕たちは」のサビとかで使用。
⑦Wampler Pedals / Pinnacle Deluxe v2
(ディストーション)
ほぼほぼAporia専用機。
Ghost Town Orchestraの中でもAporiaは別格の歪み、音色なので専用で用意しちゃった方がはやいかな、と。
以前の記事でも書いたように
AporiaではDiezelというめちゃくちゃ歪むアンプを使ったんですが、
中々これを足元で再現するのは難儀で…
Diezelとはまた毛色は違うもののブラウンサウンドというよく歪むサウンドが作れます。
もはやアンプなコントロール類、独立ブーストなど
便利極まった仕様のため、Aporiaの歪みがメインではありつつも、
他の曲のギターソロでブースターだけ使用したり多大な恩恵を受けてます。
LOOP3
⑧madcity effects / Crazy Comet Ⅱ…?
(ファズ)
ロシアンマフをベースした一台。
ベース、トレブルの2EQなので本家よりも音作りしやすく、これを踏めば笑顔になる音です。
背中から受ける音圧でブチ上がります。
最高 of 最高
割と最近のGhost Town Orchestraの曲はマフを使って録っているパートも多く、その再現には欠かせないです。
「Ethica」のサビやアウトロ、先日ライブでお披露目した「Antinomy」のアウトロなどではこれを使います。
(実は秘密のスイッチもある)
(Ⅱ…?の所以はこの辺り)
LOOP4
⑨Phantom fx / SABBATH BLISS
(ファズ)
これもファズ。
従来のビッグマフ系がベースのSABBATHと一味違い、
Tone Bender系の音色でバリッとした質感ながらもSABBATH特有の音の速さ、デカさ。
これも最高(2回目)
正直、SABBATH 2台は明確にここで使うみたいなのはなく、半分気分で踏んでます。
今のところは「Aporia」のソロで他セクションとの音の差別化のために使用。
LOOP5
⑩Phantom fx / SABBATH Black Gaze
(ファズ)
これもファズ(は?)
先述のCrazy Comet、SABBATH BLISS以上の爆音が生まれる。
これも最高(3回目)
ワンノブなので細かい設定もなく、踏めば圧倒的な音がするので、悩むことないです。
とにかく音がデカいので後段のHACKと併用。
「Ethica」のアウトロでCrazy Cometにさらに重ねて半分カオスみたいな音にするのに使用。
⑪Phantom fx / HACK
(ブースター)
とても便利なブースター。
公式には前段の歪みをより美味しくしてくれる感じのブースターとして書かれています。
SABBATH Black Gazeがとにかく音がデカいため、
帯域補正と音量を抑えるために同ループ内で直列で常時ONにしていて、
Black Gazeを鳴らす際には必ず一緒に通してます。
とても良いブースターなのでこの使い方は正直もったいなく感じているので、
ちゃんと使用するためにもう一台欲しいくらい。
ここまでがスイッチャー内のエフェクターで
ここからはスイッチャーのアウトを出て直列に接続。
⑫L' / PV
(ブースター)
こっちは純粋にブースターとして使用。
とはいえ多用するわけではなく、どうしても音量足りん!みたいになった時に持ち上げる程度で万が一のお守りみたいな感じです。
Ghost Town Orchestraでは割とボリューム奏法も多用するんですが、
どうしても出音が弱くなってしまうのでそういう時の補助みたいにしてます。
「その魔法が解けたら僕たちは」のAメロや
Green Sundialで使用。
ここで一度、①のLimetone Audio / JCB-4SMへ戻り、
アンプのセンドリターンを経由して再度①へ戻ってきて空間系セクションへ入ります。
⑬ModTone / Aqua Chorus
(コーラス)
その昔、某赤い楽器屋の年始恒例セールに行った際、
目当てのものが買えず、とはいえせっかくわざわざ来たんだから何かしら買って帰ってやろうと店内見ていて発見、捕獲しました。
元々、お安いメーカーだけど、中々に安く買えました。
ツマミから察するにBOSS CE-2がモデルっぽそう。
実際に弾き比べたわけではなく、動画を見ただけで比較したわけではないですが、
本家よりもあっさり、すっきりしたかかり方します。
これはこれで悪くない。
現状、ボードに諸々お金を費やし、絶賛金欠中なので、
余裕が出来たら恐らく別のコーラスに変わります。
「Green Sundial」全編
「その魔法が解けたら僕たちは」のAメロ
「Antinomy」Aメロとかで使用。
⑭BOSS / DD-20 GIGA DELAY
(ディレイ)
魂に刻まれているサウンド…
自分が最初に買ったエフェクターでずっと使ってます。
最近はより良いディレイも多いので新しくしたい気持ちありながらも、
このぐらいで必要十分な気持ちやWARPモードを割と使う手前、変える気があんまり湧かないのも正直なところ、
スタンダードなディレイ、4分や付点8分などリズム合わせたディレイ、リバースなどいくつかプリセット入れて
セクションごとで切り替えて多用。
Ghost Town Orchestraでは歪みより使用度高いです。
テンポ補正として別途タップスイッチも接続。
使用パート
いっぱい
⑮strymon / blueSky (Gen1)
(リバーブ)
みんな大好きstrymon
とりあえずこれ使っておけば間違いない感じですよね。
Shimmerにもメーカーごとでキャラがあって何だかんだstrymonが一番好み。
「Ethica」のサビでは深めにかけて分かりやすくシューゲイザーみたいな音出してますね。
「Green Sundial」セクションによってシマーとプレート切り替えつつ全編で
「その魔法が解けたら僕たちは」Aメロや「Ethica」間奏、
「Antinomy」1サビ後などでシマーかけて使ってます。
これらを経由して
何度目かのジャンクションボックスへ戻してアンプへと行きます。
パッチケーブル
ボード内のパッチはFREE THE TONE CU-416で統一。
プラグは新しいタイプのSL-SLIMというやつで突起部がとてつもなく小さい…
このプラグサイズゆえにコーラスや歪み周りは極限まで左右を詰めることが出来たので何とかボード内に収められました…
影の立役者です。
10mもあれば余裕で足りるっしょ!と思ってたら全然余裕じゃなくてビビった…
ボード内ってあんなに配線長いんだ……
エフェクターもこの数なので山ほどプラグを買い足してビビる値段になった((((;゚Д゚)))))))
パワーサプライ
CAJ DC/DC Station Ⅱ
CAJ HUB-6 ver.II
それなりにエフェクターの数も多く、
ボード内の電源はまとめたかったので増設も出来て、フルアイソレートもされているので、
ちょうど良い使い勝手と思い、選択。
とはいえ単体では口数が当然足りないので、
HUB-6でアイソレートなしでも大丈夫な歪みを分配。
どちらも電圧モニタリング用のメーターが付いているけどボード裏に仕込んでいるので見えません。
ボードの隙間から漏れ出る青い光で存在だけは感じ取れます。
最後に
とまぁ
そんな感じでGhost Town Orchestraでライブをするためのボードが完成しました。
自分史上、最高の出音のボードなので満足です。
これまでHX EFFECTSで全て音を作っていたのでとにかく切り替えが大変だけども、
歪みとかはやっぱりこっちの方がテンション上がるわけです。
今後は盆栽のように少しずつアップデートしていくことでしょう。
(というか既にした)
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