Broken By The Scream "RISE into CHAOS"-かじぃの2022年に買ったアルバム 第11回
ラウド系4人組アイドル、Broken By The Screamの2枚目のアルバム。
前作から今作までの間にメンバーが変わっている。
コロナ禍で色々あったんだろうなぁと思いながら、アルバムを聞いてびっくり。
「そう!こういうのでいいんだよ。こういうので」的な力作。
今後の期待もコミコミで☆4.5。
個人的に認定している日本における最強グロウル女王、野月平イオ様もいらっしゃることだし。
Broken By The Scream(略称はBBTS)はデスコア、メタルコアの凶暴なリズムやリフをベースにした楽曲に、アイドルらしいキャッチーな歌メロとコーラス、高音スクリーム、暴虐グロウル、そして実に乙女チックな歌詞が乗るという、なかなかに凄いアイドルだ。
前作の"AN ALIEN’S PORTRAIT"は良作ながらも、ややもどかしいところのあるアルバムだった。
個人的な話で申し訳ないのだけども、オレはどんな複雑な構成やリフをしていようとサビはキャッチーであって欲しいというリスナーだ。
なんでかっていうと、ライブで拳を振り上げながら一緒に歌うためだ。
そういう意味でサビをグロウルにした楽曲があった前作は「あー、惜しいな」という感が強かった。
今作のBBTSは振り切った。
キャッチーなサビはとことんキャッチーに。
リフはとことん複雑に、ブルータルに。
そう、欲しかったのはこのコントラスト。
白眉は「メラメラセニョリータ」と「あの夏の蜃気楼」だ。
凶暴なデスコアのリフに「AメロもBメロも関係あるか!」とばかりにグロウルとスクリームの掛け合いで畳み掛けながらも、サビになるや否や爽やかで甘いサビでひっくり返りそうになる「メラメラセニョリータ」。
軽やかなカッティングのイントロからピアノが絡み、デスコアのリフで怒涛の展開に流れ込み、うねるベースラインの上で憂いに満ちたキャッチーなサビの歌メロが炸裂する「あの夏の蜃気楼」。
2曲ともライブでは大盛りあがりする事間違いなしの楽曲だ。
ユニットとしての個性は既に「立ってる」。
楽曲も素晴らしい。
あとは売れるだけ。
個人的にはこのアルバムでPassCodeと同じステージに立ったと思ってるぞ。
デスコア/メタルコアに忌避感のない人は是非聴いてみてほしい。
海外では絶対に見られない「ポップさ」と「エクストリームメタル」の融合が聴けます。