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ソコタノ日記:「鹿児島睦 まいにち」展を観て来た。
妻に誘われて三島の佐野美術館で開かれている「鹿児島睦 まいにち」展を観てきた。
2024/03/22(金)、妻に誘われて三島の佐野美術館に「鹿児島陸 まいにち」展を観てきました。
私は、鹿児島さんのことについて全く知らなかったのですが、妻が大好きなようで、三島での展覧会が終わる前にぜひ行きたいということで行くことにしました。
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観ているうちにその魅力にひきこまれた。
鹿児島さんは、陶芸を中心に様々な作品を作っています。陶芸作品には植物や動物をテーマにしたシンプルなデザインのものが多く見られました。
はじめは、ふーんという気分で観ておりましたが、しだいにそのシンプルな絵柄に魅力を感じるようになりました。
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陶芸作品以外にも、バッグや家具なども展示されていました。すばらしいのは、どれも鹿児島さんの作品だと伝わってくるところです。かわいらしさや、あたたかさが感じられました。
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ショップや、他の作家さんとのコラボ作品も多いのですが、それぞれの良さが現れているっていうのを実感しました。たし算じゃなくて掛け算って感じの良さです。
お菓子の缶一つとっても、色合いや図柄がいきていて食べてみたいって思わせます。食べた後だって、この缶とっておいてなにかに使おう! という気にもなります。(捨てるのは罰当たり)
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実際に使われることを大切にしているから。
鹿児島さんの作品は、実際に使う! ということが大事にされています。ただ飾っておくんじゃなくて、使うことで楽しむ美という感じです。
それが、伝わってきたのは、お土産で購入してきた絵本「なにのせる?」からでした。
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一匹の犬が家に返ってくるともう一匹が迎えてくれます。
「おかえり。
きょうのおやつは
なにのせる?」
そこからは、鹿児島産の作品の器に様々なおやつがのせられた写真が続きます。どれもおいしそうですし、器ってのは食べ物をのせてこそその良さが現れるんだなぁって思わせます。
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起承転結といった大きな展開はないのですが、ページをめくるたびにわくわくします。
また、巻末にはそれぞれのおやつの作り方と作られた方の紹介が簡単にのせられています。そのあたり、お人柄が表れているなぁって思われました。
おまけ …… 同時展示もすばらしい
同時展示という形で「仁杉家の雛飾り―極小美の世界―」で小さな雛飾りが展示されていました。
これが、すごい! 本当にちいさいけれど、精巧に作られている雛飾りが見られました。器の蒔絵であるとか、締太鼓の紐の締め方とか、どうやって作ったんだろう? って思わずに入られませんでした。
昔の日本の職人さんの技術の高さに驚かされました。
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同展覧会は、4/14までです。
お近くの方は観に行かれること、おすすめします。