iPhone と iPad の日本語入力を ATOK から azookey へ変更した。キーボードのカスタマイズ機能が最高!
ATOK のフラワータッチの入力はわるくないんだけど
長い間、iPhone と iPad の日本語入力では、 ATOK を使ってきました。
理由は2点です。
ATOK の変換効率がわりといい。
フラワータッチ入力が自分には向いている。
日本語の変換については、ATOK は昔から定評があります。まあ、最近は、他の日本語変換ツールもレベルが上っているので、どうしても ATOK である必要もないという感じですが……。
で、2点目のフラワータッチが自分にとっては価値あるものでした。
フリック入力である点は他の変換ツールと同じなのですが、配置が違っています。
一般のフリック入力がひとつのボタンに対してセンター+上下左右で文字が配置されているのに対して、フラワータッチは、文字が上の方にすべて配置されているのです。
左右と真上の他に左斜め上45度、右斜め上45度に配置されています。これだと、指で下に配置されている文字が見えないということが防げるのです。が、それまでのフリック入力に慣れている身としてはなれるまでに、誤操作をしてしまうという問題があります。
一般の日本語入力ツールからATOKのフラワータッチにシフトするためには、それなりの努力が必要となるわけです。
それでも、フラワータッチを使う気にさせたのは、濁音、半濁音、や行の小文字が楽に入力できたからです。
一般のフリック入力では、「ぎ」を打つ場合「き」には「か」から左にフリックして「き」を入力し、「小゛゜」のボタンを押さなければなりません。
フラワータッチは、その必要がないのです。文章でうまくつたわるか心配ですが、「ぎ」を入力する場合は、次のようにします。
「か」のボタンにタッチして左斜め上の「き」までフリックする。
指を離さずにそのままさっきの「か」(センター位置)にもどす。
濁音や「や」行の小文字なども、1回の往復フリックで入力できるのです。これが、私にとっては便利でした。
故に何年にもわたって、フラワータッチの ATOK を使い続けてきたのです。
ATOK は、サブスクに移行しちゃった。
で、私が使っていた ATOK は、 ATOK[Professional]に移行してしまい、サブスクになりました。まあ、ユーザー辞書が他のデバイスと共有できるとかの長所はあるようですが、いつ死んじゃうかわからない定年退職後の身、死んでしまってから、残した家族に余計な面倒はかけたくないので極力サブスクは使いたくないと考えています。
故に、これまで私が使っていた ATOKを使い続けようと考えました。当然、アップデートは期待できません。
実際、この点を改善すればいいのに……って思うところはなおされないままにほって置かれました。
azookey に魅力を感じた。
で、なんとかならないものかと思っていたところに、普段からよく拝読している「Jazz と読書の日々」で次の記事を見つけました。
ここで、詳細は書きませんが、azookey のカスタマイズ性の高さに魅力を感じました。
かなり、自分好みに調整することができそうだったからです。
上記の記事には、いくつものカスタマイズされたキーボードが紹介されていて、いろいろと試してみました。
すごい! って思いました。ただ、自分の好みとは微妙に違うとも感じました。
で、しばらく「いつかは自分好みの日本語キーボードを作ってみたい」って思い続けました。
で、時間がとれたときに思い切って日本語入力キーボードを一から作ってみました。
で、できたのが次のキーボードです。…… テキストエディターのTextwell の入力画面を使っています。
こちらは、iPad 用の日本語入力用キーボードです。
ポイントは、ATOK のフラワータッチ同様に、ワンフリックで濁音や小文字が入力できることです。「小゛゜」のボタンを設置してありますが、予備のためです。
azookey は、ATOK のフラワータッチのように往復で濁音化することはできません。が、長押ししたときに特別に機能を割り当てることができるのです。だから、長押ししたときに濁音を入力できるようにしました。
「ぎ」を入力するときには、「か」のボタンを左にフリックして指を離さず待っていれば「ぎ」に変えてくれます。
iPad の方は、右の手だけで入力することを意識して、画面の右に寄せ、余白部分に数字のキーボードも配置しました。(数字入力に切り替えなくていいので便利)
現時点で使っているキーボード
現時点では、次のようにしてあります。
濁音を持つ行「か」「さ」「た」「は」行は、すべて長押しで濁音に。
半濁音「ぱ」行は、「ら」行のボタンの長押し。
小さい「つ」は、「わ」行のボタンの上フリック+長押し に。(「わ」の長押しにしなかったのは、「つ」が「u」の母音をもつため。「u」の母音はすべて上フリックにした。)
濁音「ゔ」は、「ま」行ボタンの上フリックに。(「っ」と同様上フリックに)
「abc」ボタンの上フリックには「ペースト」、下フリックには「クリップボード履歴」を割り当てた。(クリップボードの履歴がたどれるのは、かなり便利です。)
フラワータッチから普通のフリックに戻るのもそう大変じゃなさそう。
日本語入力システムを変えて一番心配されたのはフリック入力ができるか? ということでした。フラワータッチで共通するのは、母音「u」が真上フリックという点だけでしたので。
でも、やってみると意外とすぐに戻ることができたような気がします。勿論、まだミスすることはありますが、以前使っていたのを思い出す感じで、抵抗なく入力できています。
もう少し使ってみて、安定するようならば、設定ファイルを公開してみようかと思っております。
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