ソコタノ日記:前進座「くずーい屑屋でございます」を観てきました。
清水市民劇場で「くずーい屑屋でございます」を観てきた。
昨日、妻と清水市民劇場の例会で前進座の「くずーい屑屋でございます」を観てきました。落語「井戸の茶碗」を元にした芝居でめいっぱい楽しめました。
前半は、江戸の文化や芝居の背景の紹介です。芝居の背景となる江戸の文化、特にポイントになる物売りの話がていねいに説明されました。おそらく、学校での公演で行われているものなのだと思われましたが、大人の私達にも学びになることがたくさんありました。こういった説明も芸であると感じずにはいらませんでした。
後半は、落語「井戸の茶碗」をもとにした芝居。落語では、娘と二人暮らしなのは父親となっていますが、この芝居では母親に変えてありました。それは、大正解で、女性ならではの感覚と、台詞回しが物語の滑稽さをより高めている感じがしました。
ご存じの方もいらっしゃいますが、落語では屑屋さんが長屋と武家屋敷の間を行ったり来たりします。そのあたり、どう芝居で表現するのか? と思っていましたが、なるほど、そうやって表すかぁと思い納得しました。
筋立ては落語とほぼ同じです。そして、その面白さを活かしながらも、芝居ならではの演出が楽しく感じられました。落語同様、最後は、ほろりとさせる部分もあり、本当に観に行ってよかったと思いました。
近くの席のお客さんも喜んでいるのがよくわかりました。
以前、前進座 の「文七元結」も観ましたが、それもとてもよかったと記憶しております。こういう芝居をたくさん作ってほしいと思わずにはいられませんでした。
世の中には、面白いものがたっくさんある。それを、楽しまなくっちゃ。