残薬調整・一包化が朝昼夕それぞれ違う数余ったぞ
余ったの持ってきたぜー
と、朝昼夕それぞれ違う日数余ってるやつを持ってくる
患者さんいますよね。
90日処方で
朝12包
昼42包
夕25包
処方内容は
A 1錠 1日1回朝食後
B 2錠 1日2回朝夕食後
C 3錠 1日3回毎食後
だったとします。
この調整、慣れてる薬剤師だとすぐにわかりますが
慣れていない薬剤師だと
えっどうやればいいの?
と思います。
実際の調剤は、朝を78包、昼を48包、夕を65包作ればいいだけなんだけど
処方箋のほう。
何日分にすればいいのかというところです。
これで朝、昼、夕にそれぞれ処方箋を書き換えてしまう薬剤師がいるのですが
これをやると次回以降用法エラーなどが作動せず、
1×のみ適応の薬が2×に増量になった場合などに
疑義照会か漏れることがあります。
用法をいじらずに日数だけをいじって調整する方法を
私はとっています。
Aについて
12包、つまり12錠多いので
日数は78日分になります。
Bについて
朝12包つまり12錠多い
夕25包つまり25錠多い
合計で37錠余っている
処方に必要なのは90×2で180錠
180-37=143錠あればいい。
143を朝夕に分けるから2で割ると
71.5日
割りきれないので72日分
日数は72日分にします。
Cについて。
朝は12錠
昼は42錠
夕は25錠余ってる
合計で79錠余ってる
処方に必要なのは90×3=270錠
270-79=191錠あればいい。
191÷3で、63.6
64日分にすればいい。
処方箋はこれでいけますが、
今度は実際に何日分作るかです。
日数を四捨五入したので、ずれます。
朝は78包で確定です。
Bはこの段階で残り72日分×2回-78錠=66錠
なので夕は66包にします。
Cは64日分×3回-78錠-66錠=48錠
昼は48包にします。
夕が1包多いですが
割りきれないので仕方ないです。
A 90日→78日
B 90日→72日
C 90日→64日
に疑義して
備考欄に朝12包、昼42包、夕25包残薬あり、調整した
とか書いています。
そしてこんな調整をしたあとは、
昼の薬の必要性についてとか
用法変更提案とか
トレーシングレポートしてみたりするわけです。