見出し画像

10月3日(木)~8日(火) グラタンは簡単

10月3日(木)

ZINEの入稿をしよう、と思って最後の見直しをしていたら、やってるうちに「写真をもっと入れたい」とか「やっぱり表紙を一色じゃなくて二色にしてみたい」という気持ちが湧いてきて、大幅に直すことに。もっと早く真剣に考えておけばいいのに。店に行って店内の写真を撮ったりした。
本を作るときいつも、ギリギリの締め切りに追われてテンパりながら作業をしている。楽しいのかどうかもわからない。解放されたい。

カニッと


10月4日(金)

近所のカフェで初めて会う編集者と打ち合わせ。あまりはっきりとは何も決まらなかったけど、若い人が興味を持ってくれるのはうれしいことだ。

夜は、新宿の紀伊國屋書店で藤谷さんとトークイベント。

僕が「無茶苦茶になりたくてシェアハウスをやった」とか話したり、藤谷さんが「人生が劇画オバQになってしまう」というような話をした。インターネットの人がわりと見に来てくれていた。


老後の話で、この那須の施設の話とかが出たんだけど、

自分たちより10か20上の人たちで、家族に頼らない共同体を作っている人は、ガチガチに思想的に気合いが入っている人が多い。昔は結婚に対する圧力が強かったから、それに抵抗する人はガチにならざるを得なかったからだ。
一方、僕らの世代以降だと結婚への圧力はゆるんで、普通に婚姻率が下がってきている。そういうゆるい独身者でも、家族に頼らずなんとなく生き延びられる、というのを目指したい。もしくは人柱になって死にたい。ここまでは何とか行けましたが、ここから先は無理でした、という目印として。

十年ぶりくらいに会った久保田先生が来てくれて、長文のツリーで感想を書いてくれていた。


打ち上げで、認知症になると、昔やってた作業を無意味に繰り返してしまう、という話が出た。例えば、花はないのにずっと花瓶に水を上げ続けてしまうとか。
自分だとそういうのは何になるのだろう。やっぱりインターネットかな。何もわからなくなってもずっとスマホで延々とSNSをやり続けそう。変な投稿をしたりとか、詐欺に合ったりとか、危険なのでそうなったらスマホを返納したほうがいいのかもしれない。
いや、もしそうなったら、ダミーのスマホみたいなのを与えてくれればいいのかも。ネットにつながってないけど、フリックするとAIが作った適当な情報がリロードされて、ずっと何か新しい情報を見ているような気になれる。それさえ与えられていれば大人しく過ごせそうだ。寝たきりになっても、嘘のスマホで、嘘のインターネットをずっと見続けるのだ。


ここから先は

2,128字 / 6画像

「曖昧日記(定期購読)」と同じなので、どちらに入ってもらっても構いません。試験的に作ってみます。

曖昧日記(メンバーシップ)

¥500 / 月