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薬学生備忘録 2年生編
こんにちは、方波見と申します。
今回は私が薬学部2年生で体験したことを綴ろうと思います。お付き合いいただければ幸いです。
⚠️あくまで1個人の経験談です。全ての薬学生が該当する訳ではないので、参考程度にご覧ください。
1.薬学生、アルバイトを始める
いろんな出来事を乗り越えて2年生に進級しました。この時さまざまな理由で何人か友達の姿が消えており、薬学部の恐ろしさを実感したのを覚えています。
2年生になって新しく始めたこととして人生で初めてアルバイトを始めました。きっかけですか?
推しのヒメヒナちゃんのライブがオンラインで配信されることになったからですよ!!!
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今まで推しのライブは地方民ゆえ現地参戦できず、自分でお金を稼ぐ経験をしたことがなかったので無料パートしか見る事ができませんでした。しかしこのライブはコロナで無観客になったライブのリベンジ!オンラインでもいいから絶対見たい!!!という感じでチケット代を稼ぐべくアルバイトを探して応募し、とある飲食系の職場で春休みからGWの間の期間だけ働くことになりました。当時の記録があったので書き起こしてみました。
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ご覧の通り、満身創痍ですね。お金に目が眩んだ体力皆無学生が何か言ってます。言っておくと、職場環境はとてもよかったし、スタッフさんたちもとても優しい方々ばかりでした。ただ、飲食だから持ち場での作業ばかりだろうと完全に舐めておりました。こんなにも重労働だと思っていなかったのです。
働くことの大変さを身をもって実感し、親に感謝することの大切さが身に染みました。最終的には仕事もある程度こなせるようになり、働く楽しさに気が付くことができたことはとても大きいと思います。
そしてバイト期間が終わり、チョコミントアイスを食べ、チケットを自分の力で払って見る推しのライブは格別でした。
ちなみにこの後、自分のペースで通勤できる新たなアルバイト先を見つけ、CBTに専念するまでお世話になっていましたが、この職場はテスト期間に休ませていただける、とてもいい職場でした。薬学生として、テスト期間にアルバイトを休むことができるかどうかは最重要事項と言っても過言ではないでしょう。面接時にきちんと説明し、長期休みに休み返上でたくさん働けばよいのです。テストの期間に無理やりシフトを入れさせるようなバイト先はやめておきましょう。
このバイト代で秋にはにじさんじフェスに参戦し、初めての遠征経験もできました。低学年は時間がとりやすいので積極的に遊びに出かけましょう。私は今、低学年の時に遊ばなかったことをめちゃめちゃ後悔してます。
2.薬学生、薬学生の自覚を持つ
さて、薬学生っぽい話に戻しましょう。2年になり新しく始まったこと、それは実習(実験)です。
白衣を着て、いろんな実験をする………!
わくわくがとまりませんね!!1年生頑張ってよかった!!
わからない方のために詳しく説明すると、実習には大きくわけて
・化学系実習
・物理系実習
・生物系実習
・衛生系実習
があります。学校によるとは思いますが、何をするのか簡単に書くと
・化学系実習
薬の成分や生薬などについて実験をします。ガスバーナーでフラスコの中の液体を熱するというよくある実験のイメージと似たようなこともします。
・物理系実習
薬の分析の実験をします。また、薬の品質試験
(溶けやすさ、強度、粘度など)や製剤化するのに必要な工程も学ぶことができます。
・生物系実習
顕微鏡で細胞を観察したり、マウスを使った実験をします。また菌を採取して培養してみたり、菌を染色して特徴を見たりすることもあります。
・衛生系実習
水や空気、食べ物といったものについての実験をします。水質検査とか室内空気測定とか、学校薬剤師がよくする実験のイメージがわかりやすいと思います。
といったところでしょうか。実習はペアで行うものと複数人のグループで行うものがあります。役割分担をしたり、別の実験をして結果を共有したりするので、コミュニケーションと積極性が大事になってきます。
これは実体験なのですが、化学系のペア実習をしていた時のことです。ペアの相手は実習における面倒な工程や危険な試薬を取り扱う作業を遠回しに私にさせてきたり、お互い確認しながら作業を進めていたのですが、間違えたことが起きれば責任を押し付けるタイプの人でした。
初めはこうしたことにイライラすることもありましたが、逆にこれで自分が行動することで知識として定着しやすくなるのでは?とポジティブに考えると、とっても気持ちが楽になりました。行動でも気持ちでも、積極的になることは大切だと思います。
加えてやっておいた方がいいことは、予習です。
講義の予習よりも実習の予習の方が大事だと体感思っています。理由としては2つあります。
・早く実習を終わらせられ、レポートを書く時間を確保できる
・予習することで実習でやることがどんなことなのか理解した上で作業を進められ、レポートの考察が書きやすくなる
実習ではレポートを書いて提出することがあります。パソコンで作成することも、手書きで書くこともあります。実習の予習をして、理解したうえで効率よく実験を進め、余った時間で記憶に新しいうちにレポートを進める。先生にも予習していてえらいね〜とよく褒め言葉をいただいていました。一石多鳥なのでおすすめです。
実習以外の科目のことについては、1年次ではThe理科!!物理、生物、化学!というあまり薬学のイメージが湧かなかったところから、薬理という薬学に関係する学問が入り、いよいよ私も薬学の勉強が……!薬学生だ!!とワクワクしたと同時にえ、これって薬剤師関係ある…………?という科目もありました。そう、それは衛生です。当時はそれって農学部とか環境系?の学問だから関係なくない…?と思っていたわけです。CBTを終えた今なら言えます。めちゃめちゃ関係あるよ!?君が興味持ってた学校薬剤師なんてほとんど衛生分野使うよ!?油断したらダメよ!!!
それがわかっていなかった私はそれよりも薬理や生物など薬剤師っぽい分野の勉強に力を入れてしまい、前期後期ともにあんまり薬学と関係なくない?と思っていた1科目が再試になりました。これが2年生での1番の反省点です。
というわけで2年生で私が学んだことは以下の通りです。
・バイトは作業量や関係性も考えて選ぼう
・長期的にバイトをするならテスト期間は休ませてもらえるか確認しよう
・低学年は積極的に遊ぼう!!!!
・実習は予習が肝心
・実習は自分が知識を吸収するイメージで積極的に行動していこう
・学んでいることは全部薬剤師になるのに必要なこと、疑わず学べ!!!
1年生で大変だった分、ようやく大学生らしいことができた年だったと思います。長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!