推しイメージブレスレットの手引き
おことわり
この記事は
一次創作
TRPG/PBW/定期更新ゲーム などオリジナルキャラクターで遊ぶゲーム
など、公式グッズが発売されないタイプの推し(特に自分で作ったキャラクター)でもなにかしら物理グッズが欲しい!と思われる方向けです。
固定化されたイメージが自分の中にしかない前提で進むので、グッズ展開のあるジャンルには似つかわしくない表現があります。あらかじめご承知おきください。
欲しいけど存在しないなら作るしかないんだ
DIYです。
イラストが存在するなら個人的にアクスタアクキーカードTシャツその他と昨今もうなんでも作れるっちゃ作れますが、イラストからは直接生成できないものもあります。
具体的には、イラストが直接貼り付けてあるタイプでない「○○をイメージした」系のやつですね。推し香水などは注文できるのでそちらで。
キャラクターイメージのアクセサリーは公式でも同人グッズでも探せばけっこう存在しますが、自分が作ったキャラクターならイメージできるのは自分しかいません。戦うしかないのです。
アクセサリーとしてブレスレットを勧める理由
楽だからです。
この楽にはさまざま意味が含まれますが、特に
金具を使わないものも作れる(工具不要)
輪っかになればいいので作りながら完成図が想像しやすい
うまくいかなかったときにほどいて作り直しやすい
ピアスやリングに比べてビーズを多く使うので推し要素が拾いやすい
ピアスやペンダントより装着した本人の視界に入りやすい
このあたりが理由です。
最後の一点はどうせ推しイメージなら目に見えて気分が上向きになる方が個人的にうれしいだけなのであんまり考えなくていいと思います。
具体的に何で作ろう
メインになる素材
石を買いませんか?
というのは冗談ではなくマジのやつです。ガラスでもアクリルでも気に入るビーズならなんでもいいのですが、石(天然・合成・人工を含む)を勧めるのには理由があります。
キャラクターの設定と絡めやすいからです。
イメージカラーやモチーフを並べていくだけで十分だとは思いますが、石には石言葉とか石にまつわる逸話とか誕生石星座石とか設定がいっぱい積んであります。それらのおいしいとこだけつまんで持っていくと楽しく考えられておすすめです。
あと、いいガラスビーズは石より高いです。
副資材にあたるもの
オペロンゴムが簡単です。これは透明以外にも各種カラーの存在するのびるゴムで、ゴムまで色で合わせるのも楽しいところです。
細い繊維をよりあわせてあるので切れにくいのも助かります。
石で作るならおすすめの石(ざっくり色別)
基本的に高価だな……と思う石はあんまり挙げていません。
マルチカラー
水晶・カルセドニー・アゲート・フローライト・トルマリンあたりは何色でもあります。特に安価で済みそうなのはカルセドニーの染色。
白・透明
とりあえず水晶。透明はどこに入れても困らないうえ、いっぱい出回ってて品質に死ぬほどこだわらなければかなりお手軽です。
不透明な白ならハウライト、ヒスイなんかもあります。白翡翠は一般的にイメージされる緑よりはお安めに手に入りやすいです。
やや透け感があるムーンストーン、ホワイトラブラドライトなどもアリ。
レッド・オレンジ
カーネリアンはレッド~オレンジ単色のカルセドニーです。流通多め。
ガーネットもレッド・オレンジ・グリーンなどがありますが多いのはレッドとオレンジあたりかなといった感じ。
イエロー・ブラウン
タイガーアイがこのグラデーションですね。酸化前の石は青っぽい色合いをしていてかっこいいのですが、ちょっと高い。
あとはやっぱりシトリン。色の濃淡なんかで値段が上下しています。
ブラウンカラーならスモーキークォーツが手に入りやすいでしょう。
グリーン・ブルーグリーン
個人的にはモスアゲートなんかが渋くていい色だと思っています。
それからわかりやすくフローライト。
マラカイト、プレナイト、ペリドットは物によっては安めに手に入ります。
ブルー・水色
アマゾナイトは産地によって水色~ブルーグリーンでかなり色合いが違って面白いですね。
カイヤナイト、ラピスラズリあたりも綺麗なんですが品質によってはお値段にひっくり返ったりします。
価格帯的にはフローライトのほうがお手軽かもしれません。
パープル
ずっとフローライトの話してる……。
アメジストも淡い色から深い葡萄色までバリエーションがありおすすめです。色が濃い方が概ね高価です。
ヒスイにもラベンダーカラーがありますが、お高め。
ブラック
無限にある。
オブシディアンはどの種類でもだいたい手軽なライン、オニキスも真っ黒なので比較的安め、ブラック(ショール)トルマリンはトルマリンの中で一番安価な種類と言っていいと思います。
透明感のあるブラックならモリオンがいいんじゃないでしょうか。
ゴールド・シルバー
タイガーアイを脱色したゴールデンカラーのもの、あとはオブシディアンの中でもブラックベースに金や銀の反射光を返すゴールデンオブシディアン、シルバーオブシディアンなどがありますね。
あと、そもそもメタリックなヘマタイトにも各種コーティングでゴールドやシルバーがあります。
選び方の指針
好きなやつがいいです。
これに尽きるのですが、一応手引きと書いてあるのでもうちょっと真面目に付け加えます。
イメージカラーから選ぶ
目の色・髪の色・メンバーカラーなど。特定の色にこだわりがある場合はなんとか近い感じの色を探すことになります。
誕生石から選ぶ
設定されてない時は選びようがないんだよな……。星座ごとの石もあるので、月はわからないが星座設定はある場合はそちらも。
石言葉から選ぶ
「誠実」「忍耐」「活力」などなど、出回っている石にはだいたいなにかしらの意味が付加されているのでそこから選ぶパターンもアリです。
同じブラックでも意味を踏まえるとこっちかも、など色に加えてもう少し盛りたいときに。
フィーリングで選ぶ
ピンときただけでも十分だと思っています。
デザインってどうすればいいの
1種類の石を手首周りの長さに合わせて通すだけでもブレスレットです。自分で身につけるもんならそれで十分です。
十分なのですが、それだけではちょっと……と思われる層の気持ちもわかります。もうちょっとオシャレにしたいですよね、おそらく。
2色を並べる
交互に並べるだけでも十分なのですが略。2個-1個-2個だとか、配置のバランスを少し変えてみるといいかもしれません。それぞれのサイズを変えてみるのもいいです。
3色を並べる
このくらいが一番まとまりがいいように思っています。自由度も高い。
パーツを挟む
1種類の石のみで作るつもりでも、途中にウッドビーズを混ぜると味が出ます。他にもアレルギーがなければメタル・シルバーパーツなんかもおすすめです。
目立たせたい・メインにしたい石があれば、ビーズキャップで挟んでみてもいいのではないでしょうか。
その他
工具も使えるタイプの方であれば、かっこいい留め金パーツを用意してそちらを活かすのもアリです。その場合はワイヤーやテグスに通すことになるので、ややテクニカルです。
材料はいいけど結局どうすればいいんだよ!
じゃあ今から作ります。
キャラクターからイメージを拾ってくる
とりあえず自分がTRPGで使ったキャラクターを持ってきます。
赤髪赤目(染髪・カラコン)
簡潔にまとめるなら漫画家チャンバラ大好き
ペンネームに「鉄」の字が入る
血の気はそこそこに多い
要素ピックアップするとめちゃくちゃですがなんとかなります。
赤は入れたいので、手元にあったガーネットを使うのはほぼ確定です。あとどうしよう……となるところですが、ここは刀と鉄のイメージでいきましょう。赤鉄鉱であるところのヘマタイトを多めに配分するとメタリックでかっこいい感じになります。この二種類でいいかな~と思いましたが、サイズ調整にブラックトルマリンも入れちゃいましょう。こういうときに小さめの水晶なんかあると便利です。
使う材料は一か所にまとめて出しておきましょう。
適当に並べる
ゴム結んで切って仕上げるところまでは試行錯誤の余裕があるので適当にやって良さげならこれ!でいいと思います。自分で気に入ればいいです。
今回はヘマタイトを2サイズ(正確にはヘマタイトと磁気入りヘマタイトなので若干違う石)用意したので組み合わせて……いい感じにします。
ヘマタイトはビーズだと8割くらい人工なのでかなり安価で、使いやすくおすすめです。
黒いな…………。
室内だとこんな感じですが、外だともう少し赤が明るく見えるはずです。
10mmガーネット*2
ボタンカットブラックトルマリン
8mm磁気入りヘマタイト
10mmヘマタイト*2
8mm磁気入りヘマタイト
ボタンカットブラックトルマリン
これを3回並べた形になりますね。シンプルです。
その適当に並べるのが難しいんだろ
個人で楽しむ用であれば、お店で売ってるやつを参考にしてもいいと思います。あるいは石だけ選んでデザインに当てはめるタイプのオーダーメイドを受け付けているお店なんかもあるので、本当にダメそうならお金と人の力に頼りましょう。
ゴムブレスレットの作り方
二本どりにしてテグスで通していくか、普通にそのままゴムを通していって通し終わったら結んで終わりです。
結び目をビーズの内側に押し込んで隠すことになるので、通した時に両端にあたるビーズは穴が大きめのものにしておくと楽です。
ここを詳しく解説してくれる動画やサイトはいっぱいあってそちらの方がわかりやすかろうと思うので、作る気になったら検索してみてください。
いかがでしたか?
実のところ人のために作った経験は複数回あるので、自前で作るハードルは低いことだけはお伝えしておきたかったところです。
作成過程は上の2記事の方がもうちょっと詳しめです。
最後に
なにがなんでも物質的グッズ持ってないと愛がないなんてことはありませんが、愛着なんかをある程度昇華するために作るのは全然アリだと思っています。特にこういうのだと実体を伴って手元にあるうえ、人目についても説明する必要もないので。
この記事がなんらかの参考になるかはわかりません。なればうれしい。
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