Calle Crisologo, Vigan, クリソロゴ通り、ビガン、フィリピン
ビガン(Vigan)はフィリピンのルソン島北西部、南イロコス州(Ilocos Sur)の州都です。ビガンへのアクセスは、マニラから国内線で1時間ほどの北イロコス州の州都ラオアグ(Laoag City)に行き、そこからバスで約2時間。マニラから長距離バスも出ていますが、約8時間かかるそうです。
古くから貿易・商業の拠点として栄え、町の一角が奇跡的に戦禍や破壊を逃れ、スペイン統治時代の町並みが残り、ビガン歴史都市(Histric City of Vigan)としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。ビガンには、世界遺産に登録された街並みだけでなく、国立博物館、教会、古民家等の名所が多くあり、街もそれほど大きくなく、徒歩、トライシクルやカレッサ(馬車)で観光することができます。
スペイン統治時代の町並みはクリソロゴ通り(Calle Crisologo)沿いにあり、通りの両側に古い様式の伝統的な家屋が並び、お土産物屋、アンティークショップ、ホテル、カフェ・レストランが軒を連ねています。午前中の訪問。時間がまだ早いためか人出も少ない感じです。通りに日が差し込まず、陰になっていますが、日中の強い日差しが無く歩きやすいです。
お土産屋、左はカフェのようですが、まだ開いていません。
通りの中間付近から来た方向を望みます。右側の二つの建物は世界遺産のマーカーが設置されていました。
通りを先に進みます。新しい建物もありますが、石畳により風情を維持しています。通りは歩行者と馬車だけで車両進入禁止になっているようです。
こちらのカフェも閉まっています。
午後に再訪し、また、午前と同じように通りの端から進みます。
左側の建物にはEscolta’s Homey Lodgeとの看板がありホテルのようです。世界遺産のマーカーがあり、CASA DE DON GABRIEL FLORENTINOと記載され、昔はフィリピン・中国商工会議所の事務所があったそうです。その後、ロッジとなりビガンの観光の発展にも貢献したそうです。19世紀頃に建てられたようです。耐震のため1階部分を堅牢とし、2階にはおそらくカピス貝を利用した格子窓が見られます。
隣の建物にも世界遺産のマーカーがあり、CASA DE DONA ALEJANDRA SINGSON DE DONATOと記載され、広さは461平米、19世紀半ばにレンガとモルタルで建てられたそうです。1階はお土産屋になっています。レンガが所々見えています。
古い建物だけでなく、緑、黄色、赤色等きれいに改装された建物も並んでいます。
工事中の個所もあり、修復や整備が続けられているようです。
通りの長さは400~500mでしょうか。通りの終点が見えてきました。
歩いてきた方向を望みます。高さがそろった建物が軒を連ね美しい町並みです。傷んだままの建物もある一方、きれいに修復された物もあり、歴史的な街並みの保存が大変であることが伺えます。
2018年3月訪問。