Saint Augustine Parish Church and Bantay Tower, Bantay、バンタイ教会、バンタイ、フィリピン
フィリピンのルソン島北西部、南イロコス州(Ilocos Sur)の州都ビガン(Vigan)の隣町バンタイ(Bantay)にあるSaint Augustine Parish Church、地名からバンタイ教会とも呼ばれるようです。ビガンから近くトライシクルで10分もかからない場所にあります。馬車による観光ルートの一つにもなっています。イロコス地方において最も古い教会の一つだそうですので、16世紀後半頃と考えられます。教会はアウグスティノ会により建立され、4~5世紀頃のローマ帝国の神学者アウグスティヌスとイロコス地方の守護聖人である聖母マリアOur Lady of Charityに捧げられています。会堂は戦争により大きな被害を受け、1950年代に再建されたそうです。現在の建物はネオゴシックとロマネスクが混ざった様式です。青空に茶色とクリーム色の会堂、赤い屋根が映えます。
また、この教会は、バンタイタワー(Bantay Tower)と呼ばれるWatch Towerが有名です。左手後方に塔が見えます。
会堂の中へ。身廊が祭壇に向かって伸び、シンプルな作りです。
祭壇。祭壇中央に聖母マリアOur Lady of Charityの聖像があります。スペインやフランス、アメリカの国においても見られるそうです。スペイン語ではNuestra Señora Dela Caridad、現地ではApo Caridadとも呼ばれるそうです。
青と白の豪華な装いに包まれています。
会堂入り口方向を望みます。会堂が東西に建てられているようで、差し込む光により神々しい。
2階部分のステンドグラス。聖母マリア像が描かれています。
会堂内の装飾はあまりありませんが、聖書やアウグスティヌスに関連することが描かれた窓が配置されています。
開いている窓から外の緑が見え、穏やかな空間です。
会堂の隣に屋外礼拝スペースがありました。CHAPEL BY THE RUINSと記載あり、昔は建物だったのでしょうか。
会堂側を見ると、会堂の壁がかなり傷んでいます。正面や会堂内は非常にきれいでしたので驚きです。
会堂の前方部。逞しさを感じます。
バンタイタワーは小さな丘の上にあり、周りは公園のように整備されています。多くはありませんが、観光客が訪れています。
3層からなり、高い建物ではありません。修復はされていないようで、遺跡のような雰囲気です。
タワーの入り口から教会方向を望みます。
螺旋階段を上ります。全く高い建物が無いので眺望が開けています。昔とあまり変わらない眺めなのではないでしょうか。
遠くの山々も見えます。白く見える辺りは墓地。
最上階は思ったよりは狭くはなく、いくつか鐘があります。6角形になっており、鐘が無い場所からは外を眺めることができます。
教会を見下ろすことができます。
レンガ造りで、ラオアグで見たSinking Bell Towerに似ています。
ビガンに戻るためトライシクルに乗ります。教会の参道になるのでしょうか。いくつかの露店が並んでいます。
2019年3月訪問。