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San Lorenzo Ruiz Steps, Caysasay, Philippines, サン・ロレンソ・ルイス階段、カイササイ、フィリピン

サン・ロレンソ・ルイス階段(San Lorenzo Ruiz Steps)は、マニラの南東部に位置するバタンガス州のタール(Taal)という町のカイササイ(Caysasay)という場所にあります。タールはバラヤン湾に面する人口約5~6万人程の町でスペイン植民地時代の建物が多く残る古都として知られ、北のビガン、南のタールと呼ばれるそうです。タールは、マニラのマカティから約100キロの位置にあり、交通事情にもよりますが、車で約2時間半程度かかります。

カイササイ教会の裏手にサン・ロレンソ・ルイス階段があります。昔はHagdan-Hagdan(Hagdanはタガログ語で「階段」)と呼ばれていたようですが、後にフィリピンの聖人ロレンソ・ルイスの名前をつけたようです。

右側がサン・ロレンソ階段です。タールの町の中心部(ポブラシオン)が高台にあり、そこにつながる階段だそうです。推測ですが、昔タールの町は、現在の場所から約10キロ程の距離にあるタール湖の近くにあったのですが、18世紀半ばのタール火山の大噴火により水位が上昇、現在の場所に移ったそうです。一方、カイササイ教会は17世紀に建立され、タールの町が移転する前から現在の場所にあったと考えられますので、タールの町が現在の場所にできた後、ルートが作られたのではないでしょうか。現在のような石畳の階段は19世紀に造られたようです。

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階段の幅は広く5メートルほど、また、広めの踊り場が見えます。ゆるやかにカーブしており、階段の終わりは見えません。

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一つ目の踊り場。石畳は新しいですが、欄干部分は年季を感じます。

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二つ目の踊り場。右にカーブしています。

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階段の途中から振り返るとカイササイ教会の会堂が見えます。

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三つ目の踊り場から。ここからは直線となり、頂上が見えます。

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眺望もよくなってきました。階段と街並みが良い感じです。フィリピンでは赤い屋根が多く見られます。

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ヤシの木が美しい。San Lorenzo Ruiz Stepsと書かれたアーチが見えます。

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125段ですので、あっという間です。町並みが続いています。

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振り返ると青い空、白い雲、木々の緑と赤い屋根が美しい。遠くまで緑が続いています。125段ですが、五つの踊り場がありました。

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道の端にSan Lorenzo Ruiz の祠があります。

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街中にある普通の階段ですが、ゆったりとしてよい雰囲気です。

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階段を下り、左側の小さな階段にも行ってみます。

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屋根付きの橋といった感じです。

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カイササイ教会の会堂裏手の広場、会堂や鐘楼が見えます。

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この後、サンタルチアの奇跡の井戸(Sta. Lucia Wells)に向かいます。

タールの町にあるGalleria Taalというギャラリーに、階段を写した古い写真が飾られていました。1920年頃の写真だそうです。周囲の家は増えましたが、当時の面影が残っていることに驚きました。

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2021年2月訪問。

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