地方格差
このタイトルで言いたいことはクソほどあるけど、とりあえず直近の「ヤバイ」話。
自分のスペックは
・関東出身
・IT畑経験者(NTT、アクセンチュアなど経験あり)
・高学歴/英語使える
・起業して個人事業主として仕事している
・30さい
現在九州の某県に移住していて(2年目)、去年の後半からちょっとしたバイトを探していた。普通に経済的な理由でバイトしないと生活がもたないから。夜は自分の仕事があるので昼間に働けるやつ。コールセンター、食堂、アパレル、会社事務とか五箇所くらい応募した。全落ちした。
いや、まさかこの履歴書と職歴書で落ちるはずがないって思っていたからビックリしたし、とにかく、ビックリした。
学生時代はアルバイトとかもいろいろ経験していて、居酒屋とか警備会社とかコールセンターとかも経験済みだった。それも全部話して落ちた。たまたま受けた会社の全員にめちゃくちゃ嫌われたんかな?っていうくらい。人相がめちゃくちゃ悪いんかな?とか。この人雇うと呪われますよ、みたいなおふれが出回ってるんか?前科持ちのひとの就職って大変なんだな、みたいな。(※自分は前科ありません)
まあいいや。とりあえず求職(バイト)はいったんやめた。そんで今年入って再度、気を取り直して取り組んでみた。
今回は前回の反省をいかして、派遣会社経由のバイトのみあたってみた。つまり、派遣会社から仕事紹介メールが飛んできて、そのメールをみて派遣会社に連絡をとり、応募する形式。1/10あたりから求職を再開して1ヶ月。応募したうちの3件くらいはコロナの影響を受けて募集自体が消滅した。運が悪いが、これは仕方ない。ちゃんと連絡もきたし納得がいく。
新たに3件、通信機器の営業補助みたいな仕事とかを応募した。たぶんもう2週間以上前。派遣会社の人も愛想よく受けてくれて、では企業に職場見学会の実施日など確認してまた連絡しますねーて言われた。
その後の連絡がない
あれから2回くらい、派遣会社に電話した。「お待たせしており本当に恐縮なんですが、企業からなんの連絡もなくて・・・。こちらから催促しているんですが・・・。申し訳ないです・・・お待ちください。」これの繰り返し。派遣会社の人もかわいそうなくらい腰が低くなっている。
地方だし、田舎だし、速度感は変わってくるよな、仕方ないと。とりあえず待とう。
しかしその後も一切連絡がない。
派遣だから企業情報はないんだけど(狭い町なので調べりゃわかるが)、これ普通に信用問題よね、と。まず、そういったリテラシーのなさがやばい。
地方のヤバイポイント①
・採用側企業のリテラシーが低すぎる
さてどうしたもんか、という話なんだけど、こっから本題がはじまる。
たまたま、友人にこの状況をぼやいたら「フルリモートの全国企業から探せば?」というありがたいアドヴァイスをいただいた。目から鱗である。その場ですぐindeedを開き、「フルリモート」で検索、見つけた会社に手当たり次第に応募した。
応募したうち4社の選考が残り、内1社に決まりかけている(内々定)(2/12現在)
応募したのは東京、大阪、福岡の会社で全部で10~?個くらい。スキルのないプログラミング業種とかも適当に応募したので、まじめにかぞえたら6、7社くらいだろうか。
都会の会社のポイント
・選考結果をその場で伝える
・レスポンスが早い←ここ重要
仕事が決まりそうなんですか、よかったですね、っていう話ですが、ここでよく考えたい。タイトルの「地方格差」という言葉について。
まず、現地採用ができていないということ。どの地方都市でも叫ばれていることだが、「・仕事がない・求人がない・賃金があがらない」この三つ巴から抜けるには結局どれかのバランスを崩さないといけない。仕事がなければ人は流出していくし、雇える人材がなければ仕事が成り立たない。「地元を元気に!」なんて地元民は軽々しく(あるいは重々しく)口にするが、結局具体案を提示、実行している地方・自治体・地元民、なんていうのはみたことがない。具体的な行動をしないどころか、現地民の採用すら、ろくにできないのだ。なによりも「具体的なことを考えよう」という思考がない。
地方のヤバイポイント②
・リテラシーのなさがゆえの無策
・無策ゆえの愚行、そして悪循環
リテラシーがない
↓
そもそも問題を認知できていない
↓
本来やるべきことすらできていない
↓
人が減り、過疎化していく
↓
リテラシーを育む土壌(文化、環境要因)がなくなる
このままいけば自分は地方県に在住しながら、東京の会社と雇用契約を結ぶことになる。つまり、地方の過疎化に加担したうえに、東京の一極集中にまでも手を貸したことになるのだ。こうして悪の歯車は加速していくのだ。
だれも止められないのだろうか。