優しさを流して
「先輩にご飯奢ってもらっているから、俺も後輩にしただけだし。きいこも俺に返すんじゃなくて後輩に御馳走してあげて」と、仲良しの先輩に教わった。いつもふざけているのにカッコ良過ぎてずるかった。私も使い続けている手法である。すっかり奢られ慣れてしまった節もある。
恩を感じた時に、与えてくれた本人だけでなく、周りに自分がしてもらえて嬉しかったことを返す。優しさを留めずに回していく。
先日、祖父が入院中に輸血を受けた。おかげで数時間、祖父は長く呼吸することができた。
母とその電話をしていた時に「私たちが返して行かなきゃね」という話になった。私も母も献血をしているが、母は最近貧血気味で出来ていなかった。「そろそろ体調もいいし、じいさんがもらった分は返さなきゃね!」と笑っていた。
そういえば母は恩送りの達人かも知れない。
数年前、母の職場に新卒の子が入社してきた。その子を見た時に「あー、いつか娘が右も左も知らない職場に入った時に優しくしてもらえるかな」と思いながらその子に接していたと話していた。
母の、優しさを留めておかない哲学と愛の深さが今も心の土壌にいる。
幼い頃は母がストレートに表現してくれないことに、欲しがってしまっていたけど、新しい環境に飛び込んだ時にたくさんの人に優しくしてもらえるのは母と私のことを可愛がってくれているみんなのおかげだなとひしひしと感じる年の瀬。
今日も私の大切な人たちが、大切に扱ってもらえるように。
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