どうやって金型と成形を受注してるの?

こんにちは、こんばんは!

コロナ禍の影響も少なくなってきて、世の中が動いてきた雰囲気ではありますが、プラスチック部品の製造サイドはまだまだ回復しきってないようです。

周りの会社さんから聞くのは、はっきりとした良い話と良くない話。
勝ち負けが二極化してきたように感じてます。

最近、金型と成形の量産メーカーさんによく聞かれることを書いてみました。
見積もり依頼の件数が多過ぎる、どうやって引き合いゲットしてるの?

現在、商談中の案件ですが、
量産スタートは早くて8ヶ月後です。

通常、量産成形は量産Goから逆算して長くても5ヶ月、金型は3ヶ月が受注までのリードタイムになってますが、自分たちは8ヶ月以上の案件が多いです。

理由は設計開始時から量産製造受注をゴールにしてるからです。もちろん、完璧な設計を納品するという前提です。

設計中にタイミングを見て、顧客から量産要件をヒアリングしてます。

顧客の技術部門と設計業務で信頼関係を作れると
購買からより情報が取りやすいんですよね。

顧客要望を理解した上、叩き台の製造提案を練っていきます。

よって成形メーカーや金型メーカー(デッカいのは自社で作れないのでお願いしてます)に見積もりを取るタイミングは必然的に量産開始のタイミングよりだいぶ前になります。

提案をする上で、材料費がネックになるのであれば、材料商社を通して材料メーカーと交渉したり、正確な製造見積りって結構やる事が多くて時間がかかります。

ただ提案の幅が広いので、時間さえあればあの手この手を考え抜いて、顧客にとって最適な製造提案をする事が可能になります。

一方で顧客の購買が正式に製造見積もり依頼するタイミングって製造Goの数ヶ月前だったりするのでコストの正当性や提案の質で、他社に比べてリード出来てます。
これが受注に繋がってるタネだと思ってます。

金型メーカーは成形メーカーに営業するのが一般的とされてますが、自分たちの場合は成形メーカーへほとんど営業してないです。

顧客から量産成形は別の会社へお願いしたいって話も頂きますが、最低限のゴールは量産金型は受注出来るようしてます。

もちろん試作や性能評価が終わった段階から量産発注先が決まるまで、猟犬のようにガウガウ追っかけ続けてますが笑

現在苦しんでる量産の成形メーカーさん、金型メーカーさんにとって少しでもヒントになればと思って書いてみました。

変わらず厳しい景況感のなか、一緒に生き残っていきたいです。

本日はここまで。

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