平手友梨奈を誰が殺したか?
皆さんは、平手友梨奈を知っていますか。
元欅坂46のメンバーで、全曲センターを務めた人物です。
今でこそ笑わない、クール、ダークなどのイメージが付いた彼女。
しかし、デビュー当初はバラエティにも頻繁に出演し、表舞台でも明るい笑顔を振りまいていました。
では何故、彼女から表舞台等での笑顔が消えたのか。
一体なにが彼女の笑顔を奪ったのか。
今回は、これらの部分について記したいと思います。
まず、彼女の笑顔が消えた理由。
それは、まず間違いなく握手会殺人未遂事件だろう。
あまり知られていないが、2017年の6月24日に行われた欅坂の全国握手会で、男が発煙筒に火をつけた事件である。後に、果物ナイフも所持していたことも判明した。
芸能人、特にアイドルはいつどこにいるかが分かり易い。プライバシーだって常に気を張っていなければいけないし、顔も知れ渡っている。
この事件によって、彼女は改めてアイドルとして人の前に立つ事の恐ろしさを認識してしまったのだろう。
奇しくもこの時間は彼女の誕生日の前日に起こった。
明日の誕生日を楽しみにしている最中起こった事件。
そのショックは非常に大きく、トラウマと呼ぶべきものだっただろう。
ちなみに犯行動機は、
「メンバーに対する誹謗中傷がネット上に蔓延していた。メンバーの身が危なくなる事件が起きれば、同情が集まり、誹謗は止むと考えた」
だそうだ。
さらに驚くべきは、その後の運営の対応だ。
その後は握手会も再開され、翌日の個別握手会も予定通り実施された。
この様な事件があったのだから、せめて直近のイベントくらい中止すべきであろう。ファンも文句は言わないはずだ。
こういった点から、徐々に運営への不信感がメンバー、ファン共に高まっていったのではないかと考えられる。
次は、何が彼女の笑顔を奪ったか?
それは、欅坂の敵である空気、そして大人ではないかと私は思う。
簡単に言うと、空気=ファン、大人=運営の事だ。ファンと運営、どちらにも問題があった。
まず、ファンは彼女のことを神の様に扱った。
「凄すぎる」「圧倒的な表現力」「センター以外有り得ない」
そのような声が、意図せず彼女が心を閉ざす原因になってしまったのではないか。
ファンが忘れてはいけなかったのは、彼女はまだ10代の少女であり、思春期真っ只中だということ。
感受性豊かな年代に多くの感情、よく言えば期待、悪く言えば束縛のようなものを浴び、笑わなくなってしまったのではないかと思う。
次に、運営は、彼女をセンターとして使い続けた。
実力、人気が有る者を前列やセンターに持ってくるのは当然である。
しかし、欅坂の運営は極端すぎた。
歌番組ではほとんど平手の事しか写さず、MVも平手中心に作られる。
露骨すぎるほどに平手を推した。
その結果生み出したのが、
欅坂46=平手友梨奈とその他
という世間の印象だ。
さらに平手は、運営に対し、もっと他のメンバーにも焦点を当ててほしいという訴えもしたという。
それにも関わらず、どんどん平手推しは強くなっていった。
例えば、「欅共和国」という毎年夏に野外で開催される欅坂のイベントがある。他のライブに比べ明るめの曲が多い。水を大量に使った演出も派手で、「皆で楽しもう」というタイプのライブである。
この「欅共和国」のアイデアは平手発案だという。
共和国の意味は、君主がいない国家。
この事から、相当自分しか注目されていない状態に不満があったのだろうと推測される。
しかし、欅共和国も、実際平手の素晴らしいパフォーマンスが発揮され、運営の平手推しが助長される事となった。
2020年1月、平手友梨奈は欅坂から脱退した。
その理由は未だ明かされていない。
しかし、まだ18歳のアイドルがわずか5年弱で活動を止めると言う事は異常である。
数々の曲とパフォーマンスで多くの人を虜にした欅坂46。
前代未聞の鮮烈なデビュー、楽曲。
その代償は、あまりにも大きかった。
読んでいただきありがとうございます。
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