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初見でも分かる欅坂46 〜欅坂46はアイドルなのか?〜

今回は、欅坂の魅力をあまり欅坂の事を知らない方でも分かるように書いていきたいと思います。副題でもある欅坂はアイドルなのか?という部分についても触れていければと思います。

欅坂46は2015年に結成されました。今は2020年なので今年で5年目です。意外、というか最近結成されたグループなのです。2019年には東京ドーム公演も行ったので、様々なグルーブと比較しても類を見ないくらいデビュー当時から世間に名が知れ渡っています。

今回は、欅坂の魅力をいくつかに分けて説明していきたいと思います。

1、平手友梨奈と長濱ねるの存在

2、楽曲について

3、まるで赤ん坊の様なグループ

番外編 欅坂46はアイドルなのか?

3番が「ん?」と思った方もいるかもしれませんが、まずは1番から説明していきたいと思います。

1、平手友梨奈と長濱ねるの存在

この2人は、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

平手友梨奈というのは、欅坂の絶対的なセンターです。デビュー時の楽曲から最新のシングルまで、彼女がセンターじゃない楽曲は、ほとんどありません。その年齢は、なんと18歳。高校三年生、現役の女子高校生です。欅坂の中では、デビュー時最年少でした。(中学2年生)

長濱ねるは、「アイドル性No. 1」とまで言われた、クールなイメージの欅坂では珍しい非常に愛嬌があって、theアイドル、という感じの子です。センターの真後ろのポジションである「裏センター」というポジションを務めたり、次期センター候補として名前が挙がるくらい人気がありました。(2019年卒業)

この2人は、欅坂を語る上では欠かせないと思っています。まずは、長濱ねるから説明していきます。

長濱ねるは長崎の五島列島で野生児のように、すくすくと育ちました。欅坂の冠番組、「欅って書けない?」でも、野生児キャラとして数々の名シーンを生み出しました。今でこそキラキラしたイメージを持たれている彼女ですが、勿論様々な苦労がありました。

アイドルは誰でもなれるわけではありません。特に欅坂の様な大手グループは、何千、何万人という応募者の中から約20人ほどが、オーデションという形で選ばれていきます。(デビュー時色々あったのでここでは約20人としておきます。)

長濱ねるは最終オーディションまで残りました。それだけでも十分凄いです。あとは受かるか受からないか。しかし、長濱ねるは最終オーディションには姿を現しませんでした。厳しい両親に、「受かるわけない」と言われ、長崎まで連れ戻されてしまいます。それで、彼女の「アイドルになりたい」という夢は断たれ、彼女は家に帰ってから泣くほど悔しがり、落ち込みました。そんな彼女の状態を見た父親は、さすがに親としての良心が痛んだのでしょう。欅坂の運営に「なんとかもう一回チャンスをくれないか」と連絡します。そして、彼女は最終オーディションまでの評価も非常に高かったので、なんと特例で欅坂への加入が認められます。しかし、最終オーディションを受けずに加入させる訳には勿論いきません。

そこで、新しい「ひらがなけやき」というグループを作り、そこに長濱ねるを加入させ、今度は「ひらがなけやき」のオーディションを行うことを発表しました。そして、長濱ねるは「漢字欅」(欅坂46)と「ひらがなけやき」の兼任となりました。

この「ひらがなけやき」は、今最も勢いがあるグループ「日向坂46」の前身グループです。(日向坂についてはまたの機会に触れようと思います。)

つまり、長濱ねるがいなければ日向坂46というグループは存在しなかったのです。1つのアイドルグループを作ったといっても過言ではありません。

その後は、1stシングルには参加できなかったものの、2ndシングルからは重要なポジションも任されていき、5thシングルでは「漢字欅」専任となりました。やはりひらがなけやきと漢字欅の兼任は、精神的にも体力的にも厳しかったのでしょう。そこからは漢字欅に注力していき、8枚目シングル「黒い羊」の活動をもって卒業を発表。ファンに惜しまれつつ、最後には笑顔で卒業しました。

長濱ねるは1つのアイドルグループの産みの核です。なので、簡単に説明してみました。次は、平手友梨奈について説明したいと思います。

平手友梨奈は、先程も書きましたが欅坂46の絶対的なセンターです。欅坂の事はよく知らなくても彼女のことは知っている、という人は多いと思います。では、何故彼女は絶対的なセンターであり続けられるのか?

それは、彼女の圧倒的な表現力によるものです。欅坂の楽曲は、非常にダークなメッセージ性が含まれています。そのメッセージを伝えるには、パフォーマンスにも全力を注がなければなりません。彼女は、曲に出てくる主人公に完全になりきってパフォーマンスすることができます。そうする事で、楽曲が伝えたい事が、そのパフォーマンスを通してドラマの様に感じる事が我々はできます。

欅坂の楽曲には彼女が振り付けした部分もあります。

例えば、「二人セゾン」という曲の、平手友梨奈のソロダンスシーン。この曲は、2人の人間の出会い、そして別れを季節に投影しながら、美しく、そして儚い瞬間を表現している曲です。それを見事に表現しているソロダンスは素晴らしいです。

そして、「エキセントリック」という曲のラストの奇妙なダンスをしている所。この曲は、どんなに周りと違くても、自分が変だとしても、自分を貫くという曲です。ダンスによって見る者の世界の反転に成功している楽曲でもあります。(難しいと思うので、続きはまた…)奇妙なそのダンスは強烈な印象を与えてくれます。

さらに、彼女は人一倍の努力家でもあります。よく「才能が凄い」などよく聞きますが、才能だけでは勿論ありません。

「どの様な顔の角度が最も曲を表現できるのか?」

「どの様な体の動かし方なら最も曲を表現できるのか?」

など、非常に細かい部分も研究しています。それは、何回も何回もレッスンを行い、ダンスを体に染み込ませてからでしか到達できない領域です。彼女は、TV番組のパフォーマンスや、ライブでも振り付け自体を間違えた事はありません。

長濱ねるは、メディアでの活動が多く、欅坂の名前を広める事に貢献。平手友梨奈は、パフォーマンスで人々を魅了することに貢献しています。この2人は、欅坂の大黒柱としての役割を担っています。なので、今回この2人に焦点を当てて説明してみました。(ねるは既に卒業しています。)


2、楽曲について

「サイレントマジョリティー」は、欅坂のデビュー曲です。この曲は知っている方も多いのではないでしょうか。欅坂の楽曲といえば、クールなイメージがあると思います。しかし、それだけではなく、更に深く楽曲を読み取ると、とても興味深い事がわかります。

欅坂の楽曲には、一貫して「僕」という主人公が存在しています。これは初めて知った方も多いのではないでしょうか。つまり、欅坂の楽曲のコンセプトは、

「僕」が成長していく物語

です。

「僕」の成長過程を欅坂のメンバーが表現してくれます。なので、私たちはメンバーの成長と共に楽曲の「僕」の成長を見届けることができます。それでは、「僕」とは、一体どの様な存在なのでしょうか。

「僕」は、楽曲と共に成長していきます。「サイレントマジョリティー」では、大人に支配される事を嫌い、夢を見る為に生まれたのだから、自分らしく生きろよ!という考えを持っています。

一方、最新シングルの「黒い羊」では、自分らしく生きろ、という考えは変わっていないものの、少し大人びた考えに変化しています。以前は社会への怒りがありましたが、この曲では社会への呆れ、そして自分への怒りの感情へと変化しています。

それはまるで、泣いて主張することしか出来なかった赤ん坊が、様々な経験を経て大人な考えを持ち、それでも昔の様な気持ちは失いたくないという、1人の人間の成長を見ている様です。これが欅坂の楽曲の一つの魅力です。

もう一つの魅力は、ダンスです。欅坂の振り付けは、TAKAHIROという方がしています。この方は物凄い人です。あのマドンナの専属バックダンサーになった経験があります。さらに、米のダンス番組で前人未到の9連覇をして殿堂入りしています。そんな凄い人が振り付けを行うのですから、凄いに決まってますよね。見てもらえれば分かると思いますが、簡単に説明します。

楽曲同様、振り付けにも全て意味が込められています。メンバーはその意味を理解してパフォーマンスしてくれます。欅坂のダンスは他のアイドルグループとは一線を画しています。それは何故か。

「個」を完全に消しているからです。他のアイドルグループは、どうしても個人個人が目立つ様な振り付けが多いです。しかし欅坂は、完全に個人を消す事で、「僕」が憑依している平手が存分に目立ち、そして伝えたい事を集団を通して伝えてくれます。

これらが欅坂の楽曲の魅力です。


3、まるで赤ん坊の様なグループ

いきなりですが、欅坂46は、本当に問題が多いグループです。ここまでずっとポジティブな事を書いてきたのに、ここに来て急にネガティブな事を言われ、「え?」と思った方もいるかもしれません。しかし、欅坂を説明する上で避けては通らないくらい、欅坂はたくさんの問題があります。

現在進行形の問題は、織田奈那、鈴本美愉の行方が分からないこと。公式からはなんの発表もありません。織田奈那は裏でメンバーのことを支えてくれる存在です。鈴本美愉は、センター平手の正に右腕的存在。両者、欅坂には欠かせない人物です。ファンは、毎日不安な日々を過ごしています。さらに、9枚目シングル発売延期問題。前回のシングル発売から、約1年経っています。シングル発売無しに一年乗り切ったことは、さすが欅坂と言えますが、やはりシングルを発売しないと新規のファンは増えづらいです。他にも、原田まゆ問題、握手会殺人未遂事件、平手友梨奈ケガ問題など、昔のものも含めると本当に様々な問題があります。

しかし、だからこそ目が離せない。欅坂は問題が多い故に、本当にいつなにが起こるか分かりません。なので、ファンはいつもハラハラしています。でも、彼女達のパフォーマンスを見ると、

「ああ、応援してて良かった。ファンを辞めずによかった。」

という気持ちになり、心底感動します。欅坂46は、危なっかしい。だからこそ、目を離す事ができないのです。

これは、親と子の関係に似ていると思っています。赤ん坊も、急に泣いたり、そしたら寝たりと何が起こるか分かりません。そんな子供に親は振り回され、子育てを辞めたくなる事もあります。でも、そんな子供の成長を見た瞬間、今までの全てが報われたような、素敵な気持ちになる事ができます。

なので、赤ん坊の様なグループと形容してみました。


番外編 欅坂46はアイドルなのか?

個人的な意見が多いです。欅坂46の魅力とはあまり関係がないので、不快になられる方は飛ばしてください。

欅坂46は、ダークな楽曲、そしてパフォーマンスのクオリティの高さから、

「アイドルの枠を超えている。アーティストだ。」

と言われる事が多いです。

しかし、私個人の意見としては、彼女達は紛れもなくアイドルだと思っています。理由をいくつか説明します。

そもそも何故、欅坂はデビューから最前線で活躍できているのでしょう。

「アイドルなのにダークな曲を歌う」

「アイドルなのにパフォーマンスがカッコいい」

など、「アイドルなのに」という言葉が欅坂には常に付いています。それは何故か。彼女達が「アイドルとはこうあるべきだ」という、既成概念を壊しているからです。なので、欅坂は世間から注目を集めてきました。

しかしそれは、あくまでも「アイドルなのに」という世間の驚きがあったからです。彼女達がアイドルだからこそ、今の様な人気があると思っています。

今度は、アイドルの定義についても触れていきたいと思います。カネコシュウヘイ氏は、アイドルを

「ファンと成長過程を共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物」

と定義しました。この「ファンと成長過程を共有」という部分に注目します。

先程書いた様に、欅坂とファンは親と子の様な関係です。子(メンバー)が色んな問題を乗り越えた成長過程を、親(ファン)と共有する。欅坂は問題が多い、問題児とします。問題児が立派に成長してくれるのは、親としてもとても嬉しいですよね。

欅坂は問題が多い分、他のアイドルグループよりも、もしかしたら、なおさらアイドルらしいと言えるかもしれません。

欅坂の魅力について、簡単に説明してみました。

これを機に、欅坂46について興味が湧いてくれたら嬉しいです。

コメント、いいねよろしくお願いします。ではまた。

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