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内藤市長が市議会議長に「反問・反論権」申し入れ

徳島市議会12月定例会が始まります。

11月18日の徳島新聞や毎日新聞などの報道で、内藤市長が市議会議長に「反問権・反論権」を申し入れたと報じられました。

徳島市議会では認められていなかった
「反問権・反論権」

地方議会で首長ら執行部から議員に尋ねることができる「反問権・反論権」は、これまで徳島市議会では認められていません
それにも関わらず、内藤市長 はこれまで答弁で市議に対し質問を繰り返す場面が見受けられました。

ある意味これは議会のルールを無視した行為ともいえます。

例えば昨年の12月議会。
徳島駅前を中心とした賑わいづくりに対して提案・質問をした森井市議に対し、内藤市長はこのような"答弁"を行いました

(内藤市長)
まちづくりの勉強をされてきたというお話がございましたが、それであれば、受益者負担についてはどのように考えられているのでしょうか

徳島市議会議事録より
https://bit.ly/3xdFoc2

また同じ答弁で、内藤市長は森井市議のFacebookでの発信に対し答弁で「謝罪」を要求しています。

(内藤市長)
また、関連して、本日の質問について森井議員がフェイスブックで発信していることについて少し気になることがあったので申し添えます。
コメント欄である人が、内藤を追及しまくってくださいとコメントしたところ、森井議員は、市民によいことは応援します、悪党は退治しますとコメントしています。
悪党というのは私のことだと推測されますが、仮に私でなかったとしても、徳島市議として不用意な発言ではないかと思います。そして、仮にこれが私のことであるのであれば、謝罪を要求します。

「答弁」で謝罪を要求するということも、一般的な議会のルールからは逸脱しているように感じます。

議会の様子がYoutubeにもupされています。

委員会でも逆質問をし注意された内藤市長

また9月議会の産業交通委員会では船越市議の発言に対し「あなたは正確な情報に基づかずに発信をしたということですか。阿波踊りによって感染者が増えたというエビデンスを教えてください」と逆質問

委員長から「市長から質問はできない」とその場で注意されました。

認められていない反問権の権利を
最も行使しているのは内藤市長

9月議会では日本共産党の加戸市議が
「徳島市議会 では認められていない、行使できない権利を最も使っているのが内藤市長だ」
と厳しく言及しています。

▼該当箇所から始まります。

ルールを守れないから、ルールを変えるの?

今回の内藤市長の申し入れは
「自らルールが守れないから、ルールを変える」
このように思うのは穿った見方でしょうか。

内藤市長 の申し入れの導入には市議会会議規則の改正が必要になるそうです。

反問権導入の問題点は?

毎日新聞が反問権導入のメリットとデメリットについて報じています。

メリットは質問と答弁がかみ合わないことを防ぎ、議論を活発化させる効果があり、首長と議員の緊張関係を保てると述べています。

一方で執行部側が反問権を多用すると議員が萎縮する、という懸念もある。加えて、情報を多く持つ執行部が自らに有利な使い方をすれば、議会の重要な役割である「行政監視機能」を損ないかねない とデメリットについて述べています。

これまで市民の声をおざなりにしてきた内藤市政で反問権を認めることで、市政に批判の声を上げる市民の声がますます届きづらくなるのではないでしょうか。

今後の動向に注目して参りましょう。



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