建設委員会で遠藤前市長訴訟する議案が否決 / 市議会の会派について
12/10(金)徳島市議会建設委員会が開催されました。
中心市街地再開発事業中止を巡る訴訟和解金など4.58億円の損害賠償を遠藤前市長に求めて提訴する議案を反対対数で否決されました。
各議員の賛否は以下の通り
《反対》
黒下広宣/土井昭一(公明党徳島市議団)
見田治(日本共産党徳島市議団)
増田秀司(無所属)
須見矩明(自由民主党徳島市議団)
《退席》
本田泰広(朋友会)
《委員長採決権なし》
黒田達哉(徳島活性会議)
各委員のコメント
土井昭一(公明党市議団)→反対
「故意があったのか不正な目的を持って自己の立場を利用して利益を得ようとしたのかまでは判断するに至らない。現場の声、市民の声は提訴に批判的な声が圧倒的に多いと訴訟提起については否決という結論に至った」
見田治(日本共産党徳島市議団)→反対
「徳島市政上も全国的に大変恥ずかしい行為。こんなことをやったら市長のなり手なんてなくなるんじゃないですか。その責任を負わすというこういうふうな措置を取るのは前代未聞で呆れて物が言えない。訴訟についてはキッパリと取り下げるべき」
本田泰広(朋友会)→採決時に退席
「まだ私も最終的にどういうふうにすればいいか正直迷っている。態度としてはまだ16日の本会議の最終週までには時間があるので今日答えを出すことは控えたい」
増田秀司(無所属)→反対
「訴訟への態度は反対。絶対反対ということで」
黒下広宣(公明党徳島市議団)→反対
「本議案は反対の態度を取らせていただく」
採決の様子や各市議のコメントは徳島新聞のYoutubeチャンネルにupされています。
訴訟費用の補正予算は<委員長採決>で可決に
けれども1.559万円の訴訟費用を含む「補正予算案」は賛成3(土井・黒下・本田)/ 反対3(見田・増田・見田)の可否同数隣、委員長である黒田達哉市議の裁決で可決されました。
提訴された議案は否決されたのに、訴訟費用の補正予算は可決されたということはどのようなことを意味するのでしょうか。
最終決定は本会議閉会日に
最終決定は12/16本会議閉会日に行われるとのことです。
市議会はどなたでも傍聴できます。
可能な方はぜひ傍聴へ!
またCATVでも生中継されます。
徳島市のコメント
この採決を受けて、徳島市の北岡武都市建設部長は「12月議会の会議中であることから今後とも丁寧な説明を続けてまいりたいと思う」と述べたと報じられています。
内藤市長からのコメントは未だ報じられていません。
徳島市議会会派について
会派とは市議会内で活動を共にしようとする議員のグループで、2人以上の議員で結成することができます。
徳島市議会には現在7つの会派があり、無所属の1名を除いてみなどこかの会派に所属して活動をしています。
(参考)
昨年度の教育保育施設等整備補助事業に対する各会派の姿勢
朋友会、公明党徳島市議団、誠和会は遠藤市政時代に「賛成」していた補助事業を #内藤市長 に変わってから「反対」の立場を取り、徳島市の負担が2億円で8つの認定こども園が建設できたこの事業は中止となりました。
朋友会と袂を分かった徳島活性会議と至誠会
こちらは#徳島市議会 会派に関する2017年の毎日新聞の記事です。
遠藤市政時の2017年度の3月議会後、5人の市議が最大会派の朋友会を脱退。 袂を分かった理由は「朋友会は遠藤市長への態度を軟化させるとみられる一方、脱会した市議は反遠藤派の市議と新会派を設立する方針」とのこと。
遠藤前市長の政策に強硬的な態度で反対の意思を表明するため、最大会派である「朋友会」を脱退した5人の市議はその後1会派を結成し、今に至ります。
徳島活性会議
佐々木昌也 (https://www.facebook.com/masaya.sasaki.37266)
岡孝治(https://www.facebook.com/profile.php?id=100035824070942)
黒田達哉(https://www.facebook.com/Kuroda963)
至誠会
岡南均(http://www7b.biglobe.ne.jp/~okanan/profire/index.html)
齋藤智彦(https://www.facebook.com/tomohiko.saitoh)
本会議では「会派」に所属する市議として、それぞれがどのように動くか注目です。
けれども、私たちは市議会選挙では市議個人に投票したのであって、「会派」に投じたのではありません。
こうした「会派」で動くことで、私たちの民意は本当に市政に反映されるのでしょうか。
会派に属さず活躍する市議も
建設委員でもある増田秀司市議は、会派に所属せず活動をしています。
増田市議のインタビューでは、「なぜ会派に属さなかったのか」というお話もされています。2019年に初めて市議に当選した際には、多くの会派から誘いがあったとのこと。けれども自らの意思で会派に属さないことを決めたという話は、「会派とは何か」を考えるきっかけにもなるかと思います。
ぜひ併せてご覧ください。