「闇の市政・陰の市長について」市議会で問われた内藤市長と阿波おどりの関係
みなさんにぜひ知っていただきたい、市議会でのやりとりがあります。
昨年6月に日本共産党徳島市議団の加戸悟市議が「闇の市政・陰の市長について」という議題で、内藤佐和子市長に質問をしました。
阿波おどりに関することも問うています。
Youtubeに映像が公開されていたので掲載します。
※加戸市議の質問から映像が始まります ↓ ↓
徳島市議会議事録と関連記事
徳島市議会の議事録と関連記事を併せて紹介します。
-----(議事録より)-----
百条委員会報告書で明らかになった事実
日本共産党徳島市議団を代表し、質問いたします。
まず、公平・公正・透明な市政づくりを前へについてですが、岡議員が訴えていた名誉毀損による損害賠償請求事件の判決が、3月議会が閉会した後、3月25日にありました。訴えられていたのは、私と調査報告書を書いた弁護士2名と元刑事部長と徳島市の遠藤前市長です。その判決で、岡議員の訴えは棄却され、控訴されなかったため、この判決は確定しました。
徳島市議会で60年ぶりに開かれた百条委員会ですが、委員会の設置に結びついたのが、2名の弁護士と元刑事部長が作成した調査報告書です。
この報告書は、膨大な裁判記録や議会議事録などの関係資料を分析・検討するとともに、延べ17名もの職員ら関係者からのヒアリングなどももとに作成されたもので、遠藤前市政は、この報告書をホームページで公開(※)しました。
(※)実名が記載された報告書は内藤市長が就任してまもなく徳島市のホームページから削除されました。
削除された「報告書」は幸い国立国会図書館のアーカイブに残っており、以下のURLで閲覧可能です。
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11459840/www.city.tokushima.tokushima.jp/shigikai/100jouiinkai_kekka/index.files/1.pdf
この調査報告書の核心は、原元市政の中で岡議員が陰の市長として君臨していたこと、原元市政は陰の市長の存在を許すことに象徴される闇の市政であったことです。岡議員が私を訴えたのは、私が本会議で、岡議員を陰の市長として君臨していた、こう発言したことが名誉毀損になるというものですが、確定した判決は、この訴えを端的に言えば門前払いとしました。
そこで、市長にお尋ねします。
調査報告書、百条委員会、裁判で明らかになっている闇の市政、陰の市長の再現は許さない、こう表現してください。そして、公平・公正・透明な市政づくりを前へ進めるべきではないでしょうか。
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阿波おどり実行委員会の委員長に就任した内藤市長
※加戸市議の質問から映像が始まります ↓ ↓
今年は新型コロナウイルスで、戦後初めて4日間中止になることが決まった阿波おどりですが、市長が実行委員長に就任されたことが何かと物議を醸し出しています。
1年半前の阿波おどり事業検証有識者会議の提言書では、全国の祭りでは事務局はNPOや商工団体などに置かれ、その代表が実行委員長になっている。徳島市の阿波おどりも行政中心ではなく、本来は民間中心で運営すべきものであり、これにより阿波おどりの伝統と興行の両面をさらに発展させることができるとした上で、実行委員長は民間団体から選任すべき、こう結論づけています。この提言を受けて、遠藤前市長は実行委員長を退いたんです。
市長にお尋ねします。あなたの実行委員長就任は、阿波おどり事業検証有識者会議の提言に背くことになりますが、その理由を具体的に示すべきだと思います。お答えください。
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内藤市長の答弁
※内藤市長の答弁から映像が始まります ↓ ↓
加戸議員の公平・公正・透明な市政づくりを前へについての御質問に答弁を申し上げます。
現在、市民の皆様から市政のかじ取り役をお預かりしているのは、私、内藤佐和子であり、私が進める市政運営に闇や陰はなく、議員のお話は全く当たるものではありません。今後におきましても、常に公正・公平・透明な市政運営に努め、市民の皆様の暮らしに明るい光をもたらすことができるよう邁進していく所存であります。
続きまして、私が阿波おどり実行委員会の委員長に就任することを選挙公約に掲げたことについての御質問に答弁を申し上げます。
私は、現在の阿波おどりは、主催者である阿波おどり実行委員会と、実行委員会の諮問機関であり踊り団体も参画している阿波おどり運営協議会との意思疎通が十分できていないと感じておりました。
私自身、民間の力を活用することに反対しているわけではございませんが、伝統ある阿波おどり文化をしっかりと継承していくことも行政の使命でございます。
こうしたことから、私自身が主体的に阿波おどり実行委員会に参画し、全ての皆様が心から楽しめる阿波おどりにしたいと考え、選挙公約の一つに掲げたところでございます。
阿波おどり運営協議会とは(阿波おどり運営協議会会則より)
運営協議会は、阿波おどり実行委員会に対し、阿波おどりの開催に向けて円滑に事業が遂行できるよう、幅広い意見を述べるとともに支援・協力することにより、阿波おどりの経済波及効果の拡大や観光資源としてのさらなる活用を進めることを目的とする。
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/awaodori/taisei/unei/index.files/kaisoku020501.pdf
阿波おどり運営協議会委員名簿
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/awaodori/taisei/unei/index.files/meibo020501.pdf
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加戸市議の再問
御答弁をいただきましたので、質問してまいります。
まず、公平・公正・透明な市政づくりを前へについてですが、闇の市政、陰の市長の再現は許さないと表明してください、こう市長に答弁を求めたんですが、私の市政運営に闇や陰はない、こう断言されました。
しかし、闇や陰を構成してきたところからも支援を受けて市長に就任されたあなたに、果たしてこのとおり公平・公正・透明な市政運営として当たり前のことができるんでしょうか。
その当たり前の市政運営を市民のために本当に実践したのが遠藤前市長です。私たちは、多くの市民の方々と遠藤前市政の実践を体験しています。
あなたの答弁が本物かどうか、多くの市民の方々と一緒に厳しくチェックしていきたいと思っています。
弁護士2名、元刑事部長が作成した報告書の最後に不当な働きかけの防止策が提案されています。
それを受けて、不当な働きかけ防止策の要綱がまず施行され、1年半にわたる百条委員会を経て、徳島市政における要望等に対する公正な職務の執行の確保に関する条例、いわゆる不当な働きかけ防止条例が徳島県内で初めて制定されています。
お尋ねします。
百条委員会の審査を通じて誕生した徳島市政における要望等に対する公正な職務の執行の確保に関する条例、いわゆる不当な働きかけ防止条例を遵守し、職員の方々が働きやすい環境を構築すべきだと思いますが、いかがでしょうか、お答えください。
遠藤前市政が阿波おどりの闇の勢力と戦って改革を進め、その総括的なものとして有識者会議の提言が出されましたが、市長、あなたからその提言を重視する、そういう姿勢は感じられませんでした。
遠藤前市政が進めた阿波おどり改革を、実行委員長に就いた市長のあなたが闇の方向へ逆戻りさせるのではないだろうかと、多くの市民の方々から不安の声が上がっているのは事実です。
もっともなことだと、まず答弁を聞いてそう思いました。
「女性セブン」4月9日号は、かちどき橋での街頭活動やメールを紹介しながら、内藤氏、現在の市長ですが、を全面支援するのが阿波おどり振興協会で、振興協会の顧問が岡議員、内藤氏が実行委員長に就任したことで、実行委員長を下りた遠藤前市長の路線を否定し、振興協会などの意向を酌み取る方向だと読み取れる、こう「女性セブン」は報じています。
原元市政の場合、選対本部長が破産した観光協会の近藤前会長、支援したのが阿波おどり振興協会でした。こうした関係の中で、観光協会の阿波おどり会計につくられた4億円を超える赤字に対し、いざというときは市民の税金で払う6億円の損失補償契約が、議会にも報告されず、闇の中で締結されていました。
この観光協会の中心にいたのが、山田理事長らが率いる阿波おどり振興協会です。観光協会が破産を免れるため高裁に即時抗告した際、必要な資金3億3,000万円の3分の1にも当たる1億1,000万円もの大金をぽんと差し出した阿波おどり振興協会の態度に、観光協会との一体感がよく表れています。
阿波踊り振興協会の事務所が徳島市観光課の中にあった!?
また、阿波おどり振興協会の事務所は、遠藤前市政から退去を求められるまで長年徳島市の観光課の中にあり、市の職員も振興協会のために働く、まさに市政を私物化していました。これらのことは本会議の答弁で明らかになっていることで、阿波おどりの闇の真相です。
原元市長と同様、市長、あなたも阿波おどり振興協会の支援を受けて市長選挙を戦われたと報道されています。
そこで市長にお尋ねします。
市長の実行委員長就任は、振興協会などの意向を酌み取る方向だと読み取れるなどと報道されたり、市民の方々からも、阿波おどり、またその闇が復活するのではないかなど不安の声が多数寄せられています。
議会で明らかになっている阿波おどりの闇の数々は一つたりとも許さない、私には闇や陰がないというのならこう表明すべきです、お答えください。
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内藤市長の答弁
※内藤市長の答弁から映像が始まります ↓ ↓
加戸議員の阿波おどりについての御再問に答弁を申し上げます。
阿波おどりは400年以上の歴史があり、市民の生活の一部となっている伝統芸能でございます。私の思いは、全ての皆様が心から楽しめる阿波おどりにしたいという、ただその1点でございます。
阿波おどりは非常に多くの方が関係しており、皆様の御賛同や御協力をいただきながら、みんなが楽しめる阿波おどりを毎年積み上げていくことで、この大切な阿波おどりをしっかり後世へ引き継いでいかなければなりません。
今後におきましては、阿波おどり実行委員会や阿波おどり運営協議会の委員の皆様の御意見をしっかり伺い、御協力を頂きながら、阿波おどり実行委員会の委員長という職責を果たしてまいりたいと考えております。
加戸市議の再問
続いて、公平・公正・透明な市政づくりを前へについてですが、このたびの市長選挙では遠藤前市長を応援して戦いましたが、それは、遠藤前市長が公平・公正・透明な市政を前進させるため尽力されてきたことを見続けてきたからです。
新町西再開発の白紙撤回にせよ、ホールは新町西に建設してなどと一部の議員から迫られても、市民との公約は破れないと頑張り通したこと、また、偽の録音テープを使って迫られてもそれに屈せず、弁護士ら3名の調査団を結成して報告書をホームページで公開したこと、観光協会の闇の阿波おどり会計にも弁護士・公認会計士らの調査団を派遣して、その報告書もホームページで公開したこと、遠藤前市長が前進させてきたこうした公平・公正・透明な市政づくりの実績は本当にすばらしいものだと思っています。
内藤市政に替わった途端、市長、あなたが闇や陰に関係ないと御答弁されたんですけれども、早速そういう圧力が闊歩し始めている、そんな情報がいろいろと流れています。
市長、あなたの公平・公正・透明な市政運営が本物かどうか。そのバロメーターの一つが、いわゆる不当な働きかけ防止条例の遵守です。職員の方々が働きやすい環境の構築に努められるよう、市長に強く求めておきます。
また、阿波おどりの闇は一つたりとも許さない表明を市長に求めたんですが、案の定というか何というか、阿波おどり改革の到達点である有識者会議の提言や議会で明らかになっている阿波おどりの闇については全く触れられない、そういう御答弁でした。
阿波おどりは、あなたも触れられましたけれども、徳島が世界に誇る本当に宝物だと思います。
遠藤前市政が築こうとした闇のないクリーンな阿波おどりを未来へ、こういう思いを前に進めるために、この市政、厳しく監視していかねばならないと今日改めて思いました。そのことを闇の市政、陰の市長の復活を許さないことと併せてここで表明しております。
徳島市議会議事録はこちらでご覧いただけます
http://voices.city.tokushima.tokushima.jp/voices/CGI/voiweb.exe?ACT=200&KENSAKU=0&SORT=0&KTYP=2,3,0&KGTP=1,2&TITL_SUBT=%97%DF%98a%81@%82Q%94N%91%E6%81@%82S%89%F1%92%E8%97%E1%89%EF%81%7C06%8C%8E16%93%FA-10%8D%86&KGNO=144&FINO=655&UNID=K_R02061600101
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