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署名簿を選挙管理委員会に提出しました

2月27日に終了しました署名活動ですが、本当に多くの方にお力添えをいただきましたこと、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

 本日、署名簿の回収を終了し、署名数を確認致しました。
我々では公式なカウントはできませんので、あくまでもリコール住民投票の会で確認させていただきました署名数を発表致します。71,530筆でございます。
まずは必要署名数である有権者の3分の1、70660筆超えておりますので、本日選挙管理委員会に提出してまいりました。

これから選管が署名を審査します

 明日より20日間をかけて選挙管理委員会で有権者名簿と突き合わせを行い、7日間の縦覧期間をかけまして、有効署名数が必要数を超えておりましたら住民投票の実施が決定致します。
後日、選挙管理委員会より発表がありますのでしばしお待ちください。

全国の県庁所在地で初めてのリコール成立に

この署名簿の提出に至ったことは県庁所在地で全国初の出来事であり、歴史に残ることであると思います。
住民投票が実現し、リコールが成立すれば、過去日本の県庁所在地において首長のリコールが成立したことはありませんので、全国初の異例な出来事になります。

なお、2020年に横浜市でIR誘致を争点に市長のリコールがおこりましたが、署名された方の割合は有権者数約300万人に対して約9万筆、3%程度でしたので今回の3分の1というのがいかに大きな数字なのかご理解いただけると思います。

内藤市長リコール運動に至った背景について

ここまで来た背景について改めてお伝えします。

我々がこの活動を始めた段階では、内藤市政と、取り巻く維新、朋友会、公明党、至誠会、誠和会は、市長にべったりと寄り添い、提案される議案に関しては全て賛成していました。それ以外の市議は政策の是非で判断をしているにも関わらず、すべてが成立していく。
こうした与党の姿勢が議会を機能不全に陥れておりました。

昨年度の教育保育施設等整備補助事業に対する各会派の姿勢
遠藤市政時に「賛成」だった朋友会・公明党市議団・誠和会は
内藤市長に代わって三世から反対に意見を変えました。

この2年間で一部与党が反対に回った議案はたったの2件です。
内藤市長の給与が100%に戻った15%給与削減の件と遠藤前市長への高額請求の裁判費用の件です。
内藤市長の給与の件は満額支給に戻すために仕組まれたものでしたが、遠藤前市長への高額請求の件は圧倒的な民意に押されての否決でした。

それ以外の議案では、毎回19名の議員が賛成し、11名の意向は無視される。そうなると、一度暴走しだした市政を止められるものがいなくなってしまう。本当に与党がすべて市長の政策を肯定してしまうと間接民主主義における議会が機能しなくなってしまうことが改めて露呈した状態でした。

民主主義の本質は、政治の形ではなくあり方です

対立が発生すれば対話し最適解を見出すプロセスを踏む、全体の利益が最大化することを志向します。対して、現在の徳島市政のように常に強者が多数の力で物事を推し進め市民に痛みを強いるのは民主主義の形を模した独裁政治にほかなりません。

「市民が選挙で選んだ首長だから、次の選挙で決めるのが民主主義だ」というお声もありますが、それはあくまでも議会制民主主義が機能している状態の話です。
選挙は万能ではないため、地方自治法に、問題が起きたときに市民が権利を取り戻すための切り札としてリコールが用意されています。
民主主義が不全に陥ることは事前に想定されているわけです。
しかし、全有権者の3分の1の署名が必要という非常に高いハードルで、内藤市長が当選された時には約4万1千票だったので、約1.7倍の署名です。

さきほど申し上げたように人口の多い県庁所在都市で成立したことがないのはそれが大いに関係すると思います。成蹊大学の武田先生が民主主義を考えるパネルディスカッションでご指摘されていましたが、選挙時の得票数にするなどの改善を期待する部分です。

しかし徳島ではそれが現時点では有効数を超えました。

なぜできたのか。
リコールの会としての見解をまとめましたのでお伝えさせていただきます。

1.内藤市長自身が引き起こした市民の大きな怒り

 1点目は、内藤市長自身が引き起こした市民の大きな怒りだと思います。

我々のメンバーの中には就任当初の保育所問題で署名を届けにいった方も含まれますが、当初は市長に陳情、要望を届けに行く試みをしていました。
そうするうちに数々の問題が表面化し、問題が起こるごとに市民の中に悲しみや戸惑いが広がるのを感じていました。
就任前から対話、対話と言ってきた市長が、言ったこととやっていることが全く違う。
いうことを聞いてくれず、署名も直接受け取ってくれない。
中には嘘を言われた、という方も大勢いらっしゃいました。
そうこうしていく中で独裁政治がどんどん暴走をはじめ、信じられないことに議会にも説明できないような税金が次々と投入され始める。
しかし、都合の良いことしか市民には伝えない。
我々のリコール活動がスタートしても市長の姿勢は変わらず、我々からの投げかけも無視。
こうして市民の中でどんどん広がった悲しみが重なりあっていくうちに、我々の徳島をめちゃくちゃにされたという怒りに変化し、今につながっているように思います。

市民の声やリコールの会からの指摘で内藤市長に変化があれば、もしかしたらリコールには至らなかったかもしれない。
徹底的に反対意見には耳を貸さず、市民の声をないがしろにしてきた事がリコール運動をここまで発展させたと思います。

2.徳島市民の気質

 2点目は、徳島市民の気質です。

みんな徳島が好きなんです。
だから、普段は政治にかかわらなくても何かあれば一致団結して戦います。徳島ではこれまで全国でも珍しいほど住民投票が成立し、市政に対して意思を示してきた歴史があります。
海洋パークや吉野川の可動堰、新町西の再開発事業など、民主主義が息づいている文化があります。
その中で、民主主義を蹂躙し、市民の力を軽視し、無視し続けてきた内藤市長に対して、市民の怒りが形となって表れたんだと思います。

3.影の勢力への拒絶

3点目は、独裁政治と、それによって明るみにでた影の勢力に対して市民が拒絶をしたことです。
先ほど申し上げた、市長を取り巻く維新、朋友会、公明党、至誠会、誠和会、あとはこのタイミングで維新を離党され無所属になった市議もいらっしゃいますが、市長の闇の勢力となった議員達に対して市民が怒りを持ち行動を起こしたことだと思います。
一部の利益だけを重んじた独裁政治に対して加担し、暴走に拍車をかけたこの与党議員達の責任も非常に重いと感じておりますが、その政治体制に対して多くの市民から批判が出たことがリコールに繋がりました。

これまで本当に重要なことが市民に対して全然公表されず、為政側の都合がよいように広報され、本当にやりたい放題でした。
それに対して多くの方がこのタイミングで事実を知り、理解を深め、このままではまずいと感じてくださったんだと思います。

内藤佐和子市長は、最年少の女性市長として全国的にも大きく取り上げられ大きな期待を背負った方だったと思いますが、基本中の基本である民主主義に対する理解も乏しく、大きな闇の勢力に取り込まれてしまった挙句に市政を暴走させてしまいました。

今となっては本当にとんでもない市長を自分たちの手で生み出してしまったということなのですが、今回のことは、市長と与党議員によって機能不全になってしまった民主主義を、市民が自分たちの手で自分たちのもとに取り戻した歴史的な快挙ですが、本当に多くのエネルギーと時間を使いました。

そして、署名活動の中で、署名を書いたことによる市政からの報復が怖くて書けない、という方が本当に多くいらっしゃいました。
こんな政治には早く終止符を打たなければいけないと思います。

内藤市長が現在進めていることの中には、将来の大きな負になるようなことがまだまだあります。
住民投票を受けて白紙撤回をされたはずの新町西地区の再開発が再びスタートしようとしていること、反対運動が起こっている中で市役所横に新しくJRの駅を作ろうとしていること、ホール建設では市民の財産である市有地を県に無償譲渡し、まだまだ使用できる中央公民館・社会福祉センターを多額の税金を使い解体しようとしていることなど、問題は山積みです。
市政を市民のもとに取り戻す始まりでしかありません。
我々市民はリコール住民投票でも、その先ある次の市長選でも、もう騙されることなく、今回の事態を招いてしまった背後にうごめく力にも目を凝らしながら懸命な判断ができるはずです。
同じ過ちを繰り返さないように。

我々徳島市民は自分たちの未来を自分たちの手で作れることを確かに知っており、実現する力をもっていることがこうして証明できたわけですから。

市民の皆さん、徳島の未来のために、子どもたちのために引き続き頑張りましょう。

多くのみなさまへの御礼

最後に、個人、商店、企業と様々な方が名乗りを挙げて下さり、少しでも健全な市政を取り戻すためにと大変多くの方が懸命に活動してくださいました。1筆1筆を書いてくださった皆さんにもお礼を申し上げたい。
皆さん、本当にありがとうございました。そして、本当にお疲れさまでした。

今回は署名には至らなかった皆さんからも活動する中でお声を聞かせていただきました。
「リコール運動にはそもそも反対」と仰る方から、「政策は良くないけどリコールするまでではない」「リコールしてほしいけれど報復が怖くて書けない」など様々なご意見がありました。
署名していただいた方もそうでない方も今回の署名活動を機に、徳島市を市民の手で良くしていく活動にご一緒に取り組めたらと思います。
本当にありがとうございました。

Youtubeに記者会見の様子を公開しました


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