《情報公開請求》阿波おどり未来へつなぐプロジェクト実施業務企画提案書
多くの全国メディアでも"おかしなコロナ交付金の使われ方"として紹介され、批判の声が上がり、注目を浴びた「阿波おどり未来へつなぐプロジェクト」。
こちらは公募型プロポーザルで株式会社徳川電工の入札が決まりました。
この「実施業務企画提案書」を徳島市に情報公開請求をしました。
見積もり総額が19,999,999円
見積書として提出された金額が19,999,999円。
委託業者公募時に徳島市が提示した見積り上限額は2,000万円。
わずか1円低い金額で入札となったようです。
見積もり金額の多くが黒塗りで提出
公開された書類の多くが黒塗りでした。
こちらは支出負担行為伺明細。
徳島市と結ばれた委託契約書
想定観客数は1日600人...
1日あたりの想定観客数は600人と算出されていたとのこと。
けれども週末の夜に、藍場浜公園を訪れてみると観客はまばら。
わざわざ見に来た人はほとんどいなく、ウォーキングの途中で立ち止まっている人が数人いる程度でした。
またTwitterで「藍場浜」で検索してみると...
多い日でも2桁、たいていは1桁台の観客数で、0人の時もあったようです。
Twitter 「藍場浜」で検索した結果
https://twitter.com/search?q=%E8%97%8D%E5%A0%B4%E6%B5%9C&src=typed_query
Youtubeチャンネルの登録者数もわずか25人
見積書には「インターネット配信業務」という項目もありました。
けれども「阿波おどり未来へつなぐプロジェクト」Youtube公式チャンネルのチャンネル登録者数は2021年2月15日現在、わずか25人。
再生回数も多いもので500回、あとは2桁台のものばかり。
https://www.youtube.com/channel/UC8ZbwKeMMKp2FR2vUGKAPVw
この配信業務にはいくらの予算がついていたのでしょう。
そしてこの業務で徳島市に波及した効果はいかほどだと、徳島市は換算しているのでしょうか。
内藤市長は「市民に安らぎを」と言うけれど
1月28日の記者会見で
「市民県民にとって、生活と切り離せない阿波踊りが忘れ去られてはならないとの思いから、少しでも安らぎを感じてもらいたいと考えた」
と述べた内藤佐和子市長。
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/shisei/mayor/mayor_press/press_2020/kaiken20210128.html
徳島新聞の報道によると、コロナ禍で経営が厳しくなっている地元イベント業者らを支援する側面も強調し、「阿波踊りへの思いを市民生活と事業者の支援に結び付けた、徳島ならではのイベントになった」と語った、とのこと。
これは特定の企業への利益供与にはあたらないのでしょうか。
また1日想定600人の来場者を見越して2000万円もの税金を投入したこの事業。果たしてその費用対効果に見合う経済効果はあったのでしょうか。
全国メディアでの報道
全国メディアでも多く報道され、このようなコロナ交付金の使い方に対し疑問視する声が多く上がりました。
2000万円かけて作られたLED城と映像
この建設の足場でつくられた「LED城」とYoutubeにupされた6本の映像、そしてイベントの運営費で2000万円もの費用がかかるのか、そしてそれはコロナ給付金で賄う必要のあるものなのか、疑問に感じざるをえない提案書と見積もりでした。
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