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《Youtube》内藤市長が前市長に4億6千万の請求?! ❷ 新町西開発~白紙撤回の裏側~
新町西地区開発問題は3回シリーズでお伝えしています。
2本目は「白紙撤回の裏側」についてお伝えします。
映像は全部で約11分です。
テーマはこちらです。
新町西再開発の反対運動の盛り上がりで
誕生した遠藤市政
(桐山)
新町西再開発の反対運動の盛り上がりの中で遠藤市政は誕生したんですよね。
(久次米)
そうです。
新町西再開発反対署名運動で集まった署名は、4万6423人そのうち有効署名は41466筆でした。
そうした新町西再開発白紙撤回の気運が高まった頃、2016年に市長選挙を迎えました。
2016年に行われた徳島市長選挙には
地元放送局のアナウンサーだった遠藤彰良氏
弁護士の立石量彦氏
NPO法人の小松格氏
そして現職の原秀樹氏の4名が立候補しました。
現職で新町西地区開発を推進していた原氏はわずか24214票しか取れず落選しました。
遠藤前市長は多くの市民から反対の声が上がっていた「新町西地区開発白紙撤回」を公約に掲げ41073票を獲得し、当選しました。
もう1人の候補で弁護士の立石氏も「新町西地区開発白紙撤回」を公約に掲げていました。
立石さんは新人候補で知名度があまり高くなかったけれども28671票を獲得。
現役で3期務め、新町西再開発を推進していた原秀樹氏は新人候補2人の票にもはるか及ばず落選ました。
遠藤さんと立石さんで全体の票の74%を獲得しました。
これは多くの市民がこの不透明な新町西地区開発に「ノー」を突きつけたということだと思います。
(桐山)
7割を超える市民が新町西地区再開発に反対の意思を示し、遠藤前市政が誕生した、ということですね。
(久次米)
遠藤市長は就任後初めての6月議会で選挙で得た圧倒的多数の民意を尊重し、初議会の本会議で「ホールは買い取らない」「補助金は支出しない」と述べた上で「新町西地区再開発事業から徳島市は撤退する」と所信表明を行いました。
そして議会閉会後、この権利変換計画を不認可とする処分を行い、新町西地区開発事業は中止されました。
市長就任後、
すぐに新町西地区の住民と対話に向った遠藤市長
(桐山)
遠藤前市長は市民との公約を守るため、初めての議会で早速行動を起こしておられたんですね。組合との対話もあったのでしょうか。
(久次米)
遠藤さんは就任してすぐ新町西の組合に足を運び、地域の人との対話をする努力をしていました。
組合の方たちは頑なな態度を示していたけれども4回足を運んだとのこと。
遠藤さんは相当辛辣な言葉を浴びせられたと聞いてます。
「市長室で首つるぞ」など….
そして組合側は8月に一方的に権利変換計画の不認可は違法として、徳島市を提訴しました。
一方でこの原元市長が受理した「権利変換計画書の認可申請」(※1)で事業は前に進む前提となっていたため、遠藤前市長は事業を不認可とする処分をしました。
(※1)こちらの記事に詳細が記載されています
「不認可の無効化」と「損害賠償」の2つの裁判
(桐山)
遠藤前市長は組合との対話の姿勢があったにもかかわらず、裁判という結果になってしまったんですね。
組合は二つの裁判を起こします。一つ目は不認可の無効化、二つ目は損害賠償です。
一つ目の裁判、不認可の無効化。
これは全面的に退けられて、徳島市長の業務としては適正な範囲内での判断であり計画の撤退は妥当である、と裁判所がお墨付きを与えることになりました。
二つ目は一度進めるとした事業なので撤回するまでに使ってしまった損失を補償しろというものです。
それに関しては次の動画でも詳しく説明をしますが、遠藤さんは「本市に補償すべき法的責任があるものについては、誠心誠意をもって対応する」として、組合への態度を一貫させています。
内藤市長に変わったあと、この裁判は判決が出て、内藤市長が和解金として4億1千万円を組合に支払い、事業の撤退が終わりました。
(桐山)
ここで新町西再開発はいったんの落着となる訳ですね。
久次米さん、ありがとうございました。