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矛盾する、徳島新聞記事報道に対する岡孝治市議の反応

3/8の徳島新聞に掲載された「論説委員の目」
松本真也論説委員は、現在徳島市で物議を醸し出している「徳島都市開発への20億円の貸し付け」「昨夏中止となった阿波踊り開催準備費用の負担」について、市の公金の使い方を巡る大きな問題なのに十分な説明ができておらず、「内藤市政には説明軽視のイメージがつきまとう」と厳しい論調で書いていました。

同じ日に開催された徳島市議会で質疑に立った岡孝治市議は、この記事についてこのように述べました。

徳島都市開発株式会社への貸付金に関して、今、市長から答弁をいただきました。
貸付を行った場合のリスク、メリット・デメリットのみではなく、貸付を行わなかった場合のシミュレーション、答弁をいただいたような内容、今後の支援策も含め、より積極的に、あらゆるチャンネルを使って公表し、広報すべきであると私は思いますので、要望しておきたいと思います。

特に徳島新聞には、今の答弁書を送ってあげたらよろしいかなと思います。

本日の徳新朝刊総合2面に、論説委員の目として、本件に関して、徳島市が説明不足であるという趣旨の記事が掲載されています。
市長ご本人への取材も行われずに書かれたものであると推察されますけれども、松本論説委員も賢明な方でありますので、今日の市長答弁を理解さえすれば、今後も論調が少し変わってくるんではないかと思いますが、もし変わらないようなことがあれば、なんらかの意図があって世論誘導しているか、もしくは報道記者としてのスキルが相当劣化しているか、このいずれかとしか考えられませんので、是非とも届けていただきたいと思います。

けれども、岡市議は9月に開催された文教厚生委員会でこのようなことも言っています。

「徳島新聞の肩を持つわけではないが、記者が努力して、取材をしてきたことであり、それを我々がとやかく言えるような立場でない」


文教厚生委員会の議事録を用いて経緯を説明します。
まずは山本武生市議から問題提起がありました。

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つまり、市議も「9月に入って知らされる」と言われていた情報が8/29付けの徳島新聞で報道されたと。
執筆したのは市政担当の新居和人記者
このことについて、山本武生市議が「どこから情報が漏れたのか」と追及しています。

これに対し岡市議は上述のように答えました。
岡市議の委員会での発言全文もご覧ください。

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「理事者」とは、端的にいうと内藤佐和子市長徳島市側のこと。

つまり、徳島市側は情報を出していない情報が、徳島新聞に載った。

それに対し岡市議

委員全員が聞いていないことが先に新聞に載るのはまずいというようなことを言うのはまずいのではないか。
 ・
 ・
(中略)
それは営業妨害ではないのか。
新聞記者はスクープを取るのが仕事なので、一生懸命努力をすると思う。
 ・
 ・
(中略)
我々にそのような権限はない。
営業妨害では?
そのようなことをしては訴えられるかもしれない。

と述べています。

「まずいというようなことを言うのはまずい」
つまるところ「まぁ、いいのでは?」ということ。

そして
新聞記者はスクープを取るのが仕事なので、一生懸命努力をするし、それにとやかくいうのは「営業妨害」ではないか、と。
さらに、
「そのようなことをしては訴えられるかもしれない」とまで言っています。

なのに、内藤市政の市政について疑問を呈した記事については
「松本論説委員が内藤市長に取材をせず論説を書いたことはおかしい」
と述べています。


これは、矛盾しているのではないでしょうか。

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9月に開催された文教厚生委員会の議事録

岡市議の発言が掲載された9月の文教厚生委員会の議事録はこちらでご覧いただけます。

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