女神の前髪 4 飛び交う「プチ幸運の女神」
最近時々思い出します。
あれは「幸運の女神の前髪」を掴み損ねた時だったのかなと。
前回まで書いたプロジェクトの作業の中に、特注専用自動機のエンジニアリングがあります。
私が機械メーカーを選定して、ある自動機械を作りました。 その機械には特殊な検査装置を搭載する必要がありました。 しかし、まだ一般的にはどのような方法で検査すべきか知られていない分野でした。
ある技術専門紙を開いていて、ある電気的装置に目が留まりました。
これは使えるのではないかとすぐにそのメーカーに出向きました。
そこでその電気的装置を機械メーカーに供給して検査機付きの自動機を完成させました。
「装置に目が留まったこと」が「プチ幸運の女神」と言えるかもしれません。
「プチ幸運の女神」は粒子の様に無数に飛び交っているようです。
偶然的に掴まえて、ハッとするすることがあるでしょう。
ハッとしても、常に勉強、研究、情報収取していないと手が開いてしまっていて、取り逃がします。
「偶然は準備のできていない者を助けない」とパスツールが言ったそうです。