かんな奥様ストーリー④
「そろそろ出かけないとな」
時刻は二十時。俺はレンタカーのキーを手に取った。
ホテルのカードキーをフロントに渡し、俺はレンタカーに乗る。
運転席に座り、シートベルトをしめる。
カーナビに目的地を設定したところで、俺は深呼吸をした。
アダルトビデオを観たおかげで、身体がそわそわしているのだ。
妻のおつかいがなければ、あのまま三本は視聴し、二回ヌイていただろう。
そうだ。ヌイてないからスッキリしないんだ。
「……独身ぶりにデリヘルいくかなあ」
出張だからと、大目にお小遣いを貰っているし、使い切ったとしても「上司との飲み会」とごまかしもきく。
うん、大宮駅で十万石まんじゅう買ったら、予約しよう。
そう決めた俺は、車のエンジンを入れ、大宮駅へ向かった。
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