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しのぶ奥様のストーリー②
しのぶちゃんは二十五歳で、同じ店の他の子に比べるとかなり若い方の部類に入る。
まあ、五十代のおっさんである私からすれば、二十代も三十代も一回り以上離れていることに変わりはないが。
待ち合わせの駅で待っていた彼女は、私からすると途方もなく若々しい存在だった。
デリヘルでもなければ、決して関わりが持てるような存在ではない。
そんな若い女性と合法的に関わりが持てるのだから、全くありがたい話だ。
私が近づいていくと、彼女はすぐに気づいてくれた。
「こんばんはっ。今日もご指名ありがとうございます。……お兄様♡」
彼女は明らかに父親くらいの年齢差がある私のことも「お兄様」と呼んでくれる。
その呼ばれ方を、少し面はゆく感じはするのだが、逆に言えばしのぶちゃん以外にそう呼んでくれる者はいない。
特別感を覚えるためには最適な呼ばれ方ともいえるので、素直に受け入れることにしている。
「ああ、今日もよろしくね。しのぶちゃん。……行こうか」
実際の兄妹関係とはもちろん違うので、私が腕を差し出すと、彼女は嬉しそうに腕を絡め、恋人のように寄り添ってくれる。
自然と彼女のいい匂いが漂ってきて、私は早くも興奮してしまうのだった。