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ととのわなかったサウナ
スーパー銭湯にはよく行くけども、サウナは熱いのが苦手でほぼ利用しない。
入ったとしても3分くらいで耐えられなくなって出てしまう。
でも、私も体感してみたい。
サウナトランス
「ととのう」とは一体どういうことなのかを。
いざ、いつものスーパー銭湯へ頑張って(?)サウナに入りに行く。
幸いにもこのスーパー銭湯は、他のサウナにくらべると温度は低めらしい。
頭を洗ったり、お風呂で温まったりのいつもの流れを終え、
お待ちかねのサウナタイム。
体の水分を拭き取り、いざ出陣。
サウナの中には、上級者と思われる先客の方が一名。
1番上の段に立膝座りで座っている。
頭をすっぽりターバンで覆い、まるでヨガの達人のような、ただならぬオーラを放っている。
一体いつからいるんだ?ってくらい全身汗でびっしょり。
何だか圧倒されながら、私は入り口に1番近い端っこのスペースに陣取った。
全く興味のないバラエティ番組を眺めながら時間が過ぎるのを待つ。
熱いぃぃ。
なんか髪の毛がチリチリになってる気がする。
息するのも苦しい。
顔面の水分が全部蒸発してとてつもなく乾燥してる感覚。
そして何よりも乳首が痛い。笑
ぬぉぉぉ、もう少し耐えよう、ここを乗り切らなくては始まらない・・
そんな時、ヨガの達人が一旦退出。
通過する際に達人の汗が水しぶきのように飛んできた。(ひゃっ)
達人にくらべると私の汗のかき具合なんてひよっこレベルだ。
なんだかんだで10分以上はサウナに入った。私にしては上出来だ。
だらだらと汗が噴き出てきたところで、戻ってきた達人と入れ替わるように退出。
掛け湯で汗を流してから水風呂へ。
しかしこの水風呂が冷たすぎて入れない。
信じられない冷たさ。体が温まっているから、余計冷たく感じるのか?
全身浸かるなんて到底ムリ。心臓止まる。
片足を突っ込んでみるもそこから先へすすめない。
水風呂にも先客が一名、隅っこに陣取っていた。
ジャバ・ザ・ハットにそっくりなマダムだ。
足を入れたり出したりまごまごしている私を見て、
「勢いよく入らなきゃダメよぉ。ちょっとずつ入るから冷たいのよぉ。」
とアドバイスをいただく。
無理だ。
ここへきて水風呂入れない問題勃発なのである。
水風呂に入らなきゃ、『ととのう』が体感できない。
サウナの熱さはなんとか我慢できても、
この水風呂に入ることが私にはできない・・・。
なんとか両足まで浸かることができたが、胴体を沈められない。
「せーの!」「ほらっ!」
なぜか応援してくれるマダム。
マダムの応援もむなしく、私は水風呂に入ることができなかった。
苦笑いしながらそそくさと退散。
こうして私のサウナトランス初体験は、ととのうことなく終了した。
自分の中で、水風呂に入るのを応援された体験がツボだったので
記録しておく。笑
ととのってみたいなぁ。